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老眼鏡が煩わしいので遠近両用コンタクトを試してみた

いい年になったんだなぁと感じる瞬間はいろいろありますが、わたしにとって決定的だった瞬間は、「なんだか手元が見えない??」と気づいたとき。

見た目がちょっと劣化するとか、なんとなく気力や体力が衰えてくるとか、そういう工夫や努力や気合である程度カバーできる老化とは違い、はっきりと機能の衰えを伴った老化であるだけに、ある意味、老いに対して腹をくくるきっかけとなりました。

老眼、わたしの場合

最初に「あれ?」と思ったのは、43歳ごろ。
はじめは暗いときに細かい文字が読みにくいと感じ、そのうち明るくても手元のあたりの文字がぼやけはじめ、とうとうパソコンのディスプレイくらいの距離でも見えにくく…と順調に(?)老眼は進んでいきました。

それでも、ずっと目が良くてメガネとは無縁だったこともあり、老眼鏡をかけようと決意するまで、2年くらいはぐずぐずとしていたかな。

しかし日常生活や仕事への影響がどんどん大きくなり、あきらめて老眼鏡を購入することにしたのです。

メガネ生活の煩わしさ

はじめてのメガネ生活は、事前に予想していたとおり、数々の煩わしさがありました。

  • 鼻にメガネの跡がつく

  • 長い時間かけているとこめかみから頭が痛くなってくる

  • マスクをしているとくもる

  • お茶を飲んでもくもる

さらには、老眼ならではの煩わしさも。

  • いろんな人に「老眼鏡なんです(トホホ)」って説明しないといけない

  • かけてると遠くが見えないので、頻繁にかけたり外したりする

  • その結果どこかに置き忘れて探し回る

  • うっかり持たずに会議などに出てしまうと、資料がどうにも読めなくて慌てる

  • 本屋さんでちょっと立ち読みするのにわざわざ老眼鏡を取り出すのがはばかられる 

などなど…
老眼が進んでメガネが手放せなくなるにつれ、この煩わしさをなんとかしたい!と思い始めたのです。

老眼用のコンタクトってあるの?

もう矯正しないと日常生活に影響が出る老眼レベルですから、メガネをやめようと思ったらコンタクトしか選択肢はないはず。
でもわたしは近視がないので、コンタクトを処方してもらうとしたら老眼オンリーのものになります。
そんなコンタクトがあるのかな?と調べてみたら、遠近両用コンタクトで対応するみたい。

今までコンタクトを使ったことがなく不安だらけでしたが、とにかく一度試してみようと、眼科へ行ってみました。

眼科でひととおり検査をした結果、”視力は2.0(遠視ぎみ)、右目が効き目、老眼、眼球には特に異常なし”とのこと。

コンタクトにはハードタイプとソフトタイプがあり、ソフトタイプの中でも、素材によりいろいろなグレードが。
お値段は少し高いけれど、酸素を通すシリコンタイプがおすすめですよーと言われ、違いがよく分からないわたしは、素直におすすめに従うことにしました。

装着の仕方と外し方を教えてもらい、お試し分として3日分のコンタクトをいただいて受診終了。
隣のコンタクト屋さんで処方されたコンタクトを注文し、めでたくコンタクトデビューを果たしたのでした。

試したみた結果は?

そして試してみてどうだったか?

"すごくいいというわけではないけれど、事務仕事をしている身としてはそこそこメリットあるからしばらく使ってみようかな"という感じです。

"すごくいい"と思えない理由は以下のとおり。

  • 期待したほどよく見えない
    これが一番の理由。
    老眼鏡をかけたような"手元くっきり"を期待していたのですが、残念ながらそうは見えませんでした。

    しかもわたしの場合、今までははっきりくっきり見えていた遠くまで、コンタクトを付けることで若干見えにくくなってしまうのです。
    これはもともと目がいい人あるあるで、遠くの見え方を犠牲にしているわりには近くも期待したほど見えるわけじゃない…このもどかしさと折り合いをつけられるかどうかが、コンタクトを使い続けるかどうかのポイントになるとか。

    レンズの中心部から周辺部にむかって徐々に度数が変化するようになっているという遠近両用コンタクトレンズの構造によるものなのでどうしようもないのですが、脳がレンズの見え方に慣れ、視界の選択が上手になってくれば、見えづらさが徐々に改善されていくこともあるそうなので、それを期待したいと思います。

    今は、すごく細かい数字を見るときとか、夕方になって目が疲れたときとか、そういうときはコンタクトの上から老眼鏡をかけるという、ちょっと残念な状況になっています。

  • 目が傷つくリスクが高まる
    慣れの問題かとも思いますが、異物が眼球に触れているわけですから、やはり多少の違和感があり、乾燥や疲れも感じます。

    さらに、コンタクトを入れたり出したりするときに手に付いた細菌が入り込んだり、細かいゴミがコンタクトと目の間に入ってしまったりということもあり、どうしても目を傷つけたり病気にかかったりといったリスクが高まるそうで、眼科の先生も、「メガネで済むならその方がいいのだけどね」とおっしゃっていました。

  • 高い!
    ちょっと高めのシリコンレンズかつワンデイなせいもありますが、30日分で8,500円くらい。
    年間10万円と考えるとなかなか痛い出費です。

    慣れてきたら2ウィークに切り替えるという選択肢もあり、そうすると2分の1から3分の1くらいの値段になるそう。
    2ウィークだと洗浄が必要となり手間は増えますが、使い続けるのであれば、いずれ切り替えを検討しようと考えています。

  • つけ外しにけっこう苦戦する
    あまり器用じゃないのと、あとたぶん目が小さいせいで、つけるのにけっこう苦戦します。
    時間のない朝になかなか入らないと焦ってイライラ。

    外すのも苦手で、コンタクトをうまくつまめずに何度も眼球をこすることがたびたびあり、いかにも眼球に悪そうで心配になってしまいます。

おすすめツール

レンズを指に乗せて見たときのフチの形状でレンズの裏表を判断しないといけないのですが、これがけっこう微妙で難しい。
手元の見えない老眼であればなおさらです。

そこで導入したツールがこちら。

やわらかいゴム素材でできていて、コンタクトを傷つけずにつまむことができます。

これを使うと簡単に容器から取り出すことができ、端っこをつまんだ状態で容器の水の中でちょっと振ると自然に形が整うため、裏表の判断に迷わなくなりました。
利き手じゃなくても取り扱いが楽なところも嬉しいポイント。

そしてべたべたとコンタクトを触らなくなったせいか、つけた後のゴロゴロ感も感じにくくなりました。
これは買って良かった!


こんな感じで、少しモヤモヤしながらもコンタクト生活スタートしました。

年間10万円でこの見え方か…うーん…とやっぱり思ってしまうので、長く続くかどうかは分かりませんが、しばらく使ってみようと思います。

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