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資生堂:アリババグループと業務提携 2019年4月17日

・日本の「資生堂」は、「資生堂×アリババ戦略連携オフィス」を浙江省杭州市に開設
・同オフィスは、アリババとの提携業務推進や、中国市場向け新ブランド及び新製品開発などの業務を担う

アリババが資生堂と世界初タッグを組んだわけ | 専門店・ブランド・消費財 | 東洋経済オンライン

・資生堂はアリババにとって重要な取引先の一つ。アリババは毎年11月11日の「独身の日」に大規模セールを実施する。2018年のセール時には、資生堂の高価格帯ブランド「SHISEIDO」が1日で1億元(16億円)以上の売り上げを計上
・アリババはマーケティングプロモーションに強みを持ち、eコマースサイトのTモールや「淘宝(タオバオ)」といった多様な販売チャネルを有している
・資生堂は研究開発やブランド戦略などに優位性を持つ
・資生堂の海外事業売上高のうち、中国事業の割合は17.4%を占め、もっとも割合が高い
・2018年12月期の中国事業の売上高は1907億円(対前年比32.3%増)、営業利益は245億円(同116.4%増)と絶好調
・資生堂の中国事業のうち、約3割がeコマースでの売り上げ(2018年12月期)

中国の独立ブランド化粧品はイマドキのマーケティングで人気を獲得 

・2018年、中国では「HFP(Home Facial Pro)」、「完美日記(Perfect Diary)」、「WIS」、「稚優泉(CHIOTURE)」など多くの「ネットコスメブランド」が誕生した
・2017年には化粧品会社4社が上場したが、2018年は1社も上場していない。一方、独立ブランドの成長は非常に速く、新規参入も相次いでいる
・ユーザーへの訴求ポイントも以前とは異なる。効果を前面に打ち出していたスキンケア製品は、最近は「成分」に焦点を移している
・遺伝子診断やバイオ医薬品などの技術を謳ってでミドル~ハイエンドのユーザーをターゲットにしているブランドもある
・若い世代は自己決定能力が高く、個性がある商品を好む。また、95年以降に生まれたZ世代は特に品質とコストパフォーマンスにこだわる

インフルエンサーの影響力

・新しいブランドにとって、スタートダッシュの鍵はインフルエンサーとコンテンツマーケティングだ
・新ブランド「moon seem(極地之悦)」は、コンテンツマーケティングに加えてアプリ「快手(Kwai)」や「TikTok」などの新しいプラットフォームも活用
・moon seemブランドを立ち上げた時には、第1弾で芸能人の推薦、第2弾で一般ユーザーのレビューと有名ブロガーによるSNS拡散、第3弾でインフルエンサー(KOL)を活用
・インフルエンサー(KOL)が取り上げ始めるとソーシャルメディアでの露出が連鎖するようになり、新規ブランドを短期間でブレイクさせるためにインフルエンサー(KOL)が重要な役割を果たすことが明白になった

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