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相手に伝わる話し方(まとめ1)池上彰作

この本では池上彰さんが自身の失敗談からどのように工夫して成長していったかと言う過程が書かれていた。私も最初は話し方のテクニックが書かれている本だと思い手に取ったのだが、決してそういう本ではない。池上彰さんはコミュニケーション能力を養う一番の方法は相手に自分が言っていることが本当に伝わっているか自問することだと言っていた。
 初対面の人と親しくお話が出来るようになるにはどうしたら良いかを「さつまわり」で学んだようだ。「さつまわり」とはざっくり言うと、新人記者が情報収集のために警察署に出向きその日にあった事件などを聞き出すことだ。その時に警察との信頼関係を築き上げなければ情報を引き出すことはできない。その信頼関係を築き上げる方法は
1共通体験があること
2聞き上手であることだ。

1共通体験があること

共通体験や共通な話題があると言うことで話しやすくなり会話が弾む。それで親しくなれるのだ。
例えば私とこの記事を読んでいる人の共通の話題といえばnoteを使用して記事を書いていると言うこと。
「noteって何で始めたんですか?」
「元々自分のことを言葉にして表現すると言うことが苦手で、その苦手を克服するために始めたんです。あなたはどうですか?」
「私は...」
と言う具合でお互いの共通な話題があると話しやすく会話が弾む。そのことで親しくなるのだ。
これは私も人と話す時に使用している方法で、常に相手との共通点を探して、それを話題にしている。共通点があることで話題が盛り上がるだけではなく、相手に親近感を覚えると聞いたことがある。
 無理な話題作りは禁物だ。例えば巨人のファンでもないのに巨人のファンを装って会話をすると、話が弾むはずがない。むしろ逆効果だ。
 共通な話題を見つける以外にも「さつまわり」で警察との信頼関係を構築するために、一緒に釣りに行く、囲碁や将棋を一緒にするなどの共通体験を作る工夫をしていた人もいるようだ。
 共通の方言を使用することも相手との信頼関係を築き上げる一つの方法だ。共通の方言を使用することにより、相手と共通の基盤に立って相手との心理的な距離を縮めることに有効なようだ。

2聞き上手になること。

池上さんは相手と会話を成立させるためについつい話しすぎることがあったようだ。私も沈黙になるのが怖く、何か話さないとという焦りで自分語りばかりしている時期があった。
 人間は自分に関心を寄せてくれる人に好意を持つものである。ひたすら「聞き上手」に徹することが信頼関係を構築するための鍵となる。聞くと言ってもただ黙っているだけで無く、適度に相槌を打ち、驚いたり、笑ったり、タイミングの良い質問を投げかけることが大切。そうすることで相手が気を良くして話してくれる。私の母親に人と自分が話す割合は7:3が良いわよとアドバイスされたことがある。人に7割話させることで、相手を楽しませることができるようだ。
 相手の話を聞く方法として相手に教えを乞う方法もある。謙虚な立場で相手に教えを乞う姿勢を見せれば大抵の人は口を開くもの。その人に色々教えてもらいながら「教え」を共通体験にして会話を進めることができる。
 確かに私も最近とても仲良くなったお友達がいる。その子には私がテスト前に質問をしまくってオンラインで教えてもらった。教えてもらいながら色々なプライベートな話をしたことでとても距離が縮まった。
 相手との信頼関係を構築するためには、相手の話を聞くことが重要だと池上さんはおっしゃっていた。


続く。

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