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【みんなの自由研Q】じっくり観察法のすすめ【第1回の動画をもっと詳しく!】

こんにちは!みんなの〜自由研Q!《顔でQポーズ》

自由研QチームのわたP(わたぴー)です。

前回の記事では「みんなの自由研Q」の企画紹介をし、その背景にある思いなどをお伝えしました。

今回の記事では、第1回のYouTube動画で紹介した「じっくり観察法」をより詳しく説明していきたいと思います。ワークシートもこの記事からダウンロードできます!

第1回の動画をまだ見ていないという方は是非見てみてください!

じっくり観察法

「普段の生活で不思議だと思うことを自由研究のテーマにしてみよう」とよく言われますが、「そもそも身の回りで不思議なことなんて思いつかないや…」と感じてしまう方もいるのではないでしょうか?

そんなあなたにオススメしたいのが動画で紹介した「じっくり観察法」です!

「じっくり観察法」は、普段から何気なく使っている物でもじっくりと観察すると不思議なことに気付いて自由研究のテーマが見つかる、という方法でした。

動画の中では、ウエットティッシュやホッチキス、ペットボトルなど、何気ない物をじっくり観察することで、普段はなかなか気づかない不思議を発見していましたね。まずはお家にあるものを何個か持ってきて、実際に観察を始めてみることが重要です!

観察するときには色、形、大きさ、使い方…など、いくつかのポイントで整理しながら観察すると、その物の様々な特徴がつかめます!そのポイントをまとめたワークシートは、こちらからダウンロードできます!ぜひワークシートに書き込みながら、色々な物を観察してみてください。

実際に観察してみよう

せっかくなので、観察してワークシートを書き込む例を一つお見せしたいと思います。ここでは皆さんおなじみ「食パン」を観察してみました。

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いつもよく食べている食パンですが、じっくり観察するとどんな発見があるのでしょうか?ワークシートはこんな風に書き込んでみました。

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私自身こうやって観察してみることで初めて気づいたことがあり、面白かったです。例えば、食パンの内側の部分(耳ではない部分)が「白い」ことは当然のこととして受け入れていましたが、じっくり観察してみると、「白っぽい部分」と「黄みがかった部分」が混ざってできていることに気づきました。しかもそれぞれ感触も違っていて、「白っぽい部分」はフワフワなのに「黄みがかった部分」はちょっと固いです。…この違いは何が原因なのだろう?

こんな風に不思議なことが浮かび上がってきます。

また、食パンは確かに「白い」ですが、トーストにすると焦げて茶色くなりますね。そのことに気づいて、今度はトーストを観察してみることにしました!

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トーストを観察してみると確かに茶色で、表面はザラザラ・カサカサになっています。あれ、でもちょっと待てよ…!ちぎって中身の断面を観察してみると、元の食パンのように白いことに気づきます。

表面は焦げているのに中身はどうして無事なんだ?もっと長い時間加熱すれば中身も焦げるのか?そもそも、食パンの表面っていつどのように焦げたんだ…?

不思議がどんどんわき出てきました。

ここまで来たら、これらの不思議が自由研究のテーマにならないか考えてみましょう!

①なぜ内側には「白っぽい部分」と「黄みがかった部分」がある?(ワークシートの図の赤枠の部分)

このことを詳しく自由研究で調べるのは難しいかもしれませんが、

例えば

・そもそも「白っぽい部分」と「黄みがかった部分」の比率はどれくらいなのか面積を測ってみる

・「黄みがかった部分」はちょっと固くなってしまっているが、これを柔らかくして美味しく食べられる方法がないかを考えてみる

・食パンの種類や製造日から経過している日数によって色や手触りに違いが出ないかを調べてみる

などの方法で研究してみるのは面白いかもしれません。

②表面は焦げているのに中身が無事なのはなぜ?食パンはどうやって焦げる?(ワークシートの図の青枠の部分)

時間を細かく刻みながら(例えば20秒ごとなど)食パンをトースターで加熱して、どのタイミングでどんな変化が起きるかを調べてみると面白いかもしれません。普段はトースターを開けたらいつの間にかトーストが出来上がっているものですが、出来上がるまでの途中の段階で何が起こっているのか、これは研究のしがいがあるかもしれません。(※実験をするときには火傷などに十分気をつけましょう)

③食パンを他のパンと比べてみる(ワークシートの図の緑枠の部分)

食パンの生地をよく見てみると穴がたくさん空いていることに気づきますが、他のパンでも同じか観察してみると良いでしょう。コッペパンやカレーパン、クロワッサン、フランスパンなど、食パンとは味や歯ごたえが違うパンはたくさんありますが、その違いがどこから来ているのか、観察を通して考えてみるのはオススメです。


以上、食パンをじっくり観察して自由研究のテーマを決めてみる例を紹介しました。

「じっくり観察法」も万能ではなく、観察してみてもテーマが思いつかないということがあるかもしれません(実際に私たち自由研Qチームがじっくり観察してもなかなかテーマが決まらない物もありました…)。

そういう時は無理に1個の物にこだわらず、2個、3個さらには5個、10個…と別の物もとことん観察してみるのがオススメです。そうすることで、自由研究で調べたいと思えるような不思議なことに出会いやすくなるはずです。

また、このように色々な物をじっくり観察して不思議を見つけるトレーニングをすることは、「当たり前と思われていることの中に不思議を見出す力」を身に付けることにつながっていくと思います。そしてこの力は、自由研究に限らず、大学や研究所で行われる本格的な研究でも役立つもののはずです。

最後に

テーマの見つけ方の一つの方法として「じっくり観察法」を紹介しました。

じっくり観察することで、普段何気なく見ているものの中にも不思議が見つかるかもしれません。是非トライしてもらえたら嬉しいです!

私も最近、散歩しながら地面の模様を観察してみたり、髪を洗いながらシャンプーの泡を観察してみたり、と観察しまくりな毎日です(笑)

それではまた次回お会いしましょう!

みんなの〜自由研Q!《顔でQポーズ》



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