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自遊ひろば 9.4①

9月4日(日) 晴れ

 前日の台風も朝にはすっかり通り過ぎ、天気は晴れ
 
 
 自遊ひろばには、大きな鳥の足のような木の枝があちらこちらにたくさん落ちていた。
 朝の準備にかかっていた私たち。「ちょうど小さい子の目線の高さになるけ、枝はのけとったほうがいいかね?」という議論もあったが、せっかくの台風の落し物、おもしろそうなその自然の痕跡をおいておき、様子をうかがうことにした。


 今日は、どんないいこと起こるかな


 おもしろそうな匂いに惹きつけられたのは、なんと大きな遊び人、よしさん(ひろばでは、受付やカメラをしてくれるありがたい一人)だった。3本の枝を拾うと、実に手際よくあっという間にそれを結わえ、三脚風に仕立てた。あとは、こどもたちにおまかせで・・・と言わんばかりに、よしさんはフラ~っとどこかへ。。。

(以下、こどもの写真のコメントは、ロクの想像です。実際のものとは、イメージが異なる場合がありますので、それぞれにご想像してお楽しみください♪)

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ひろばの真ん中に突然現れた不思議なオブジェ。

 怪しさにつられてか、さっそく誘われやってきた親子。不思議な顔をして近づくも、すぐにまわりに落ちている枝を拾って疑うことなく三脚に差し込み始める。

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枝を拾いガムテープ、紙テープなどで飾り付けてから差し込む姿も。いろんなこどもたちの手によって装飾され、色付く三脚❤

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微調整かな??こりゃ、職人仕事の領域だな。


 この後、上の写真中央にあった黒い寒冷紗が広げられて周りを覆い、モンゴルのパオ(?)のようなテント風へと進化する。小さな人たちは、おうちに見立て中にもぐりこんで遊んでたよ。入口らしき所には、なぜか地面にドラえもんの絵が?!さすがドラえもん。どこでも(ドアから?)でてくるのねぇ

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ひろばにできた~自分だけの空間 (移動式Aタイプ)~

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ママたちもおもしろがって見守ってマス なんかいぃ~雰囲気だなぁ

「ひろば事件簿~初めての脚立~」

 今日、ひろば4回目にして初めて「脚立を使いたい!」という子が現れた。今まで、他の道具に混ざってひろばに雑多に寝かされていた脚立クン。小さな遊び人が多い中、なかなか持ち出そうとする者はなく彼の出番は来なかった(ゆうえん隊日記 「もとまち自遊ひろばオープン☆」参照)。。。。。。ところが、今日。待ちに待ったご指名、提案いただきました!

 これはロクにとっては大事件!大げさに思うかもしれんけどね、でもね、ひろばにとっては革命的なの。ひろばでのこどもの遊びの幅が広がるハシゴなの。

 言いだしたのは、ゆめちゃん6歳 
 「木に登りたい。脚立使いたい!」と言って指差したのは、思いのほか大きな木。2メートルほどあるアルミ製の脚立。ロクは、(だいじょぶかしら?)と思いながらも、1人で脚立を持っていこうとする瞳のランランしたその感じに魅せられた。「よいしょ、よいしょ。」木の側まで、2人で運ぶ。つま先立ちで運びながら、「重いぃ~。」とゆめちゃん。
 狙いの木の下に脚立をおろし、一歩一歩ゆっくりと登っていく。木へ渡ろうと腕を伸ばす。が、ゆめちゃんの小さな体では、引き寄せきれない。なんとも悔しそうな顔。そこへよしさんが、「あっちの木はどう?」と若くて可愛らしい木を指差す。気にいったらしく、「うん!」と、ゆめちゃん。目標変更

 再び、慎重に脚立を登っていく。体重のかけ具合で微妙に揺れる脚立。恐怖心と、ただひたすら「木にのぼりたい!」という気持ちとの戦い。木へ渡るあと一歩が、こわくてなかなかだせない。見ているこちら側にも伝わってくる緊張感。。。。。「ゆめちゃん、いけると思ったらいきんちゃい。でも、こわいなぁて思ったら、やめときや。いけるとこまででいいんだよ。」と、ロク。少しして「・・・・・・やめとくぅ・・・。」と、ゆめちゃん。
 
 ・・・結局、その緊張感に耐えきれんかったのは、ロク自身だったのかもしれんなぁ。(振りかえってみて今、これを書きながら、思った・・・う~ん・・・)

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木には渡れんかったけど、「木に登りたい!」を果たしたゆめちゃん。
「やめとくぅ。」の決断の末のこの行動、この笑顔

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その後も、しばらく脚立クンと遊ぶ。

 この赤い布と黒い寒冷紗は、広い中央公園内でひろばの目印にと、よしさんがノボリ風に木からロープを張り、試しに垂らしてみたもの。が、そんな事情など関係ないね。ゆめちゃんにとっては、なんだかへんてこあそびのタネ。
 「なんだ、これ?(黒い)カーテンかね?・・・ハンモックにしたいな。ならんかな・・・。」黒い寒冷紗のもう片方の端もロープに結ぶ。できた布のたるみに体をいれ、ハンモック~と思いきや、シュルシュル~っと下の方へずれて、おしりをうつゆめちゃん。それを見て、「あっ!いいこと考えた」とロク。2人のあそびは響きあう。展開していく。・・・・・・しばらくして、出来たのは世界初?!寒冷紗のロープウェイ風。完成度はかな~~~り低いが、ロープウェイと呼ぶにはおこがましいくらいだったが、それでも2人にとってはロープウェイ風のスリルもあり、出来の割には十分楽しめた♪♪


 そんな2人のお楽しみ中のなか、朝日新聞の方が来られた。突然の訪問。女性記者は、「遊び場にあそびに来た」ような感覚で、こどもたちの様子を興味津々に取材して、私たちのいろんな話を聞いてくれた。

 詳しくは、 
9月5日(月) 朝日新聞掲載記事「自遊ひろば 子ども熱中」
                                 (まだおうちにある方は見てみてください)

 ロクが取材を受けている間に、ひろばではある1つのあそびにこどもが群がっていた。

 あの「ロープウェイ風」が、ひろばの真ん中で「ロープウェイ」となって返り咲いていた。どうやらね、ゆめちゃんと2人でやってたロープウェイ風を見てた子が、自分たちもやってみたい!!ということになり、(大人の手を借りながら)実現したものみたい。

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赤い布にしがみついて、滑走するの。今から滑ろうとする子に赤い布を手渡す順番待ちの女の子。(ここでも大活躍、脚立クン❤)

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一人で・・・

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脚立を登り・・・・・・

 いざっっっ!!!

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わぉ・・・・・ 派手にやっちゃってるけど、だいじょぶかいな?
 

 ・・・「こわいけど、たのし~~~っ」だって。 アッパレ

 その後も入れ替わり立ち替わり、何度も何度も繰り返される"怖いけど楽しいあそび”。
 この流行を生み出したのは、ゆめちゃんの「木に登りたい。脚立使いたい!」その一言だったんだぞ~~~、みんなっ

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わお・・・ ここにも1人
「よっこら・・・

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・・・せっ・・・と。」  

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た、立った
 左手に持ってるモンはよっぽど大事なんだろなぁ。

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おさまった・・・ ひろばにできた~自分だけの空間 (起き上がり式Bタイプ)~

 ジャストサイズだ~ね

 午後のひろばへとつづく・・・。

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