過去問題集がない！ 簿記検定実用力 c003

今日は簿記3級を受験される方へのメッセージです。
社会人になってから、簿記3級を受験される方は資格試験は初めてで、勉強は久しぶりという方が多い試験だと思います。会社から言われた人を除けば、必ず合格しなければならない人は少ない試験だと思います。そして、多くの受験生が独学で受験されると思います。
昔から3級は難易度は高くなく、〇週間で合格するとか、勉強すれば誰でも受かるイメージがあります。確かにそれで合格できる方もいらっしゃいますが、一定数の受験生が合格できずに、挫折感を味わいます。多分、自己流で勉強したことが原因の１つだと思います。

簿記検定がネット試験で受けられ、会計ソフト入力のイメージに近づいたのはとても良かったと思います。第一問の仕訳で勘定科目の選択が6個なのは会計ソフト入力で多くの勘定科目から選択することを考えると、少ないとは思いますが、試験時間が60分でもあり仕方ないでしょう。また、年3回ではなく、統一試験（ペーパー試験）の前後のネット試験施行休止期間(次回は2023年2月20日から3月1日)を除き、多くの日程で受験できるのは助かると思います。昔のように、気が付いたら申込期間が終わってたということはありません（もっとも、受けたくない方便として、うっかり申込を忘れましたは通用しませんが）。
> 日商簿記検定試験（２級・３級）ネット試験の施行休止期間の設定について
> https://www.kentei.ne.jp/33172
> 2023年度　日商簿記検定試験（２級・３級）ネット試験の施行休止期間について
> https://www.kentei.ne.jp/38743
注意点はネット試験であって、ネット受験ではないので、家で受験できるわけではありません。

新テストで、１つ気になるのは、計算用紙も回収なので、どこで間違ったかわからない点です。確かに計算用紙が回収されなければ、問題を書き写す人とそれをまとめて販売する人が出るかもしれないので、仕方ないですが。

資格試験に合格する方法の１つにひたすら過去問を回す（全問正解になるまで問題を何度も解く）方法があります。これにより、自己流での不合格を防止できます。しかし、今の簿記3級には過去問題集がありません。問題集はありますが、出題された過去問ではありません。また、直近の過去問題集は出版されていないので、勘違いして旧テスト時代の過去問題集を回す人がいるかもしれません。受験したら、びっくりして、多分終了です。
簿記3級受験生には、最新のテキストと問題集を買わず、安い古いテキストと問題集で勉強する方がいらっしゃいますので、事故が起こりがちです。新テスト施行後1年半経過しているので、気づいているとは思いますが、3年前に一度勉強した人とかは危ないかもしれません。
1回受験料を無駄にすることを考えれば、最新テキストと問題集は購入しましょう。本屋さんの店頭にあるものでペラペラ見て気に入ったので良いので。社会人にとって勉強時間は貴重です。できるだけ質の高い勉強をしましょう。

新テスト施行前の2級模擬問題集のように、第一問の仕訳問題集を商工会議所で販売してくれると助かります。ネット試験用の問題データベース（金額は変更）を販売してくれたらいいなあと思います（ログインから90日間利用可で2,000円くらい、1問の解答制限時間が設定できるとよい）。
> 「日商簿記２級・模擬試験」の提供開始（有料）について> https://www.kentei.ne.jp/35664

簿記実用力がアップする内容の簿記3級にできればいいなあと思って書いています。note 22番目の記事です。毎日書いて、読んで頂く方も少しずつ増えて、感謝です。スキやフォローも頂いています。モチベーションアップします。ありがとうございます。
2022年12月2日
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