今更読んだスキップとローファー

スキップとローファー、先日の連休で急に全部読んで見事にハマってしまいました。すごいマンガです。アニメも見ました。

読んでいて不愉快になるタイミングが少ないのが良いところだと思います。
それは、主人公であるみつみの性格の良さというか、作中にもあったけど悪意への鈍さというものが、読者にとってもちょうどよくフィルターになっていてくれるからではないでしょうか。

だから、普通にあの世界にも悪意が存在することに気づくと、過剰にドキッとしてしまって、でもそういうシーンが心に残ったりもするのです。

たまに悪い人が一人も出てこない作品てあると思うんですけど、確かにそれは素敵な作品なんだけど、スキップとローファーには悪意がちゃんとあって、でもそれが何からくる悪意なのかが割と詳細に描かれていて、そういうところが好きです。だからとてもリアルというか、主人公はいるんだけど実際この世界って全員に意思があってそれぞれ思うことがあるから、誰かから見たらそれは悪意にも、善意にもなりうるのよねと思いました。もっと若い時に読んでいれば、あの人とも上手くやれたのかな・・と思い返したりもしました。ケンカしたら仲直りしないとね。

一番好きなキャラクターはまこっちゃんこと久留米誠さんです。

登場した話のラスト、電車を待つ間にぴょこりと背伸びをして喜ぶ姿に頑張れ!と思いました。自分がそちら側の人間だからという共感もあります。
さて、まこっちゃんを語る上で欠かすことができないのがまこっちゃんの一番の親友になりつつあるゆづちゃんこと村重結月さんですね。マンガでお互いのピンチに駆けつけたシーン最高でした。お互いにあの日のことは一生忘れないんでしょう。そういう瞬間を共有した二人みたいな関係が好きです。
そしてお互いに与えた影響の大きさよ。誠は結月に出会わなければ好きな先輩と出かけるなんて発想もなかっただろうし、結月も誠に出会わなければいつまでもいろんな人間関係を諦めていたと思います。

10年後なんだかんだでルームシェアしててくれないかな・・。ケンカをしたこともあるんだけど、結月の方が寂しくなって謝りに行こうとしたらまこっちゃんの方から謝りに来てくれたりしないかな・・その場合ケンカの理由はお菓子を食べたとか食べないとかのくだらないことでもいいし、誠が食べ過ぎて太ってきたのが嫌で結月が指摘したとかでもいいし、結局美人だから・・と価値観のズレを感じた誠が劣等感にさいなまれ・・とかでも、、。
などと考えています。みなさんも一緒にゆづまこのこれからを妄想しましょう。Happy!


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