お笑い芸人の中身


お笑い芸人はつくづく損な商売だな、と最近思います。どんなにおもしろいネタをやって、おもしろいことを言えても、その芸人の人間性が嫌いだと、まぁでもな…となんだか少しだけ笑うのを躊躇してしまったり、応援するのをためらったりしてしまう。

例えば作家は、どれだけ本人が嫌な人間で、いわゆるクズだとしても、書く文章さえ魅力的なら大人気作家になれるのに、不思議なものです。


好きな芸人がね、いるんですよ。
2年前ぐらいの敗者復活で初めて見て、こんなにおもしろい芸人いるんだ!!と一目惚れして以来ずっと一番好きな芸人なんですけどね。

それから名前を検索して、ネットラジオをやってることを知って、YouTubeの生配信も、インスタライブも欠かさず見て、なんて楽しいんだろと思ってました。そしたら奇跡みたいにどんどん売れてきて、TVにたくさん出るようになって、ラジオも始まって、もう追いかけるのが大変なくらい。それまでお笑いもあんまり真剣に見たことなくて、誰かのファンになったこともなかったんですけど、それがどんどん売れていくから大興奮でした。ありがとう、もっと売れて!と思ってました。

そんな日々が続いて、それはそれは楽しかったのに、あるときから少しずつ、心から応援できなくなってしまいました。今はもうYouTubeの更新もまぁ…見るけど…みたいな。TVも見るけど…。みたいな。


きっかけは、そのコンビの片方が、クズ芸人として取り上げられたことでした。

それはまぁ知ってるし、うんうんと楽しく見てたんですけど、やっぱりクズ芸人て表に出ちゃってるから、周りもそういうエピソードを出すじゃないですか。遅刻とか、女癖とか、借金とか、根本からだらしないこととか。そんでファンだから、全部見るじゃないですか。ラジオも聞くしTVもYouTubeもトークライブもぜーんぶ見て、そんなことをしているうちに、もしかしたら本当にそういう人間なのかもと、たぶんそうなんですけど思い始めちゃって。

ラジオでね、その人への悪口を募集するコーナーがあって、ちょっと考えてみるかと思って書いてみたらあとからあとから溢れんばかりに思い付いて、全部消してすぐ寝ました。怖かった。嫌いになりたくないのに、もうこんなに嫌いなんだって自分で驚いてしまった。

努力もしない自分から発信することもない、他人から言われないとなにも動かない、自分にも他人にも期待してないから何を言われても響かない、確かにそんなやつが近くにいたら絶対仲良くなりたくないかも。気が付きたくなかったけどね。

そんなだから、最近ネタとかTV番組がなんとなくおもしろく感じなくなってきてしまいました。それがすごく辛いです。あんなに好きだったのに、あ、また噛んでる。あ、また捻りもないおんなじツッコミしてる。そんなこと思いたくなかったです。身勝手な視聴者だな。だったら見なきゃいいといわれたらそれまでなんですけどね。

自分で書いといてなんですが、なんで好きなお笑いの話でこんなに落ち込まなきゃいけないんでしょ。何が言いたいかわからなくなってきました。疲れた。

以上です。

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