小さな複勝と安い靴に自身の本質を見た話し

大きなことだけに感謝する人って、見え透いちゃって痛いなあと思ったことがあります。冗談ですよ。

どうも、じろさんぽです。

前置き長めの記事ですが、すべての伏線は回収されます。安心してください。

安い靴を磨くのか

安い靴と言っても、靴に対する考え方は十人十色ですよね。だからこの記事に書いてあることが、あなたの基準に合わなかったらごめんなさい。

私は靴の手入れが好きで、自分の革靴はすべて月1で手入れしています。ただ持っている靴の中で1足だけ、一時期「この靴を時間をかけて磨く価値とは・・・」と考えてしまったことがあるんですよね。

セメント製法の茶靴

靴を磨く理由は色々ありますが、私の場合「きれいなまま長く履きたいから」という理由がとても大きいです。しかし磨くのをためらった靴は、長く履けない運命にある靴でした。

長く履くための革靴は、すり減ったかかとや靴底全体を交換できるような製法で作られています(グッドイヤーウェルト製法、マッケイ製法)
とても手間がかかる製法なので靴の値段は高くなりがちです。

一方、いわゆる普通の靴に用いられる製法は「セメント製法」と言いまして、靴底部分を上物と接着剤でくっつける製法です。

量産向きの製法だから靴の値段を安くできるメリットがあるものの、かかとや靴底が減ったら買い換えです。靴底を無理やり修理・交換することもできるかも知れないけど、対応してくれるお店も、実際に修理をする人も僕は知りません。

そして僕が持っていた茶色の革靴のうち1つは、このセメント製法でした。値段の割に革も色合いも良くて気に入っていたのですが、どうしても手入れに気分が乗らないことがありました。

どんなに磨いても手入れしても、かかとがすり減ったら終わりなんですよね・・・。手入れしてる限りピカピカではありますが、手入れする時はいつも何とも言えない複雑な気分でした。

小さな複勝に感謝

さて突然ですが・・・競馬好きの方なら、複勝の魅力も欠点もご存知でしょう。

抑えに複勝を買おうとして「こんなオッズじゃ抑えにならねえw」と、分かってはいるものの心の中で呟いたことはきっとみんなあるはず。

私は馬券の調子が悪いときはだいたい単複で遊ぶのですが、小さな複勝だとトリガミになることはしばしば。

「この複勝、もう買わなくても同じじゃね?買う意味ある?当てる意味ある?」と思ったら末期症状なので、しばらく「見(けん)・ルック」を決め込みます。

でもね、ヤスアジTVに出会ってから、複勝のことを考えるたびに師匠が目に浮かぶんですよ。

↓こちら

小さな複勝に感謝ですよ・・・ほんとに。
「競馬はエンタメだ!」と言いながらがっつりギャン中してる自分を助走付きで蹴り飛ばさないといけませんなw

安い靴と小さな複勝に自身の本質を見る

つまるところ、本質って何だろうって話し。

例えば、神様なり他人なり誰でもいいけど、あなたの前に来て
「あなたは・・・他人の生まれや収入で、人に対する接し方を変えますか?」と言われたらどう答えるでしょう?

どんな答えをするにせよ、「ハイ変えますよ。関わっても利益が薄そうな人間は切りますわw」と答える人とは、僕ならちょっと距離を置きたいです。
正直な人は好きですが、それでもためらいますw

でも結局、僕が、安い靴や複勝に抱いていた気持ち、今でも抱きそうになることもある気持ちってのは、本質的には同じことですよね。

安い靴だから手入れの頻度下げようか、安い配当だから意味ないじゃん、あの人って生まれが◎◎だから距離を置こう・・・ほら、なんだか似てません?
気づいたとき、ちょっとショックでした。だからすぐに行動を変えました。

じろさんぽ語録

じろさんぽって奴は、なかなかひどい奴でしたよw

今は違います、どうかどうか、よろしくお願いいたします

んで、ある日、天啓のようにふっと考えが浮かんだんですよね。今でも忘れません。

「え?靴の値段や製法で、手入れの頻度ややり方を変える?人間を身分とか収入で差別しないよな、おれ。でも靴には構わず変えるの?ん~~、俺、おかしいわ。ちゃんと同じように手入れしよう」

となったわけです。じろさんぽ、人間としてステージが墜ちるところでした。いや墜ちてたのかも、まあいいや。

そして時を経てヤスアジTVと出会い、また競馬を楽しめそうだなと思い始めた時に出会ったのが「小さな複勝に感謝」です。

知的ゲームとして競馬を楽しむならオッズはとても大切だけど、小さな複勝に感謝できないときはお金の増減しか考えてないよね。引き寄せ的には的中は遠のくし、何より競馬が楽しめなくなるよね、ってことかなと。

この記事に書いた経験を経て、僕は少しだけ成長したような気がしました。誰かのためになればという思いもあり、記事にした次第です。

では、良き競馬ライフを!

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