今日を生きる
鉄鉢(てつぱつ)に 明日の米あり 夕涼み
里の家を回って施しを受けるこの鉄の鉢に、明日の朝煮るお粥のぶんだけの米はある。これで安心だ。この夕暮れ時の涼しさをゆっくりと楽しもう(解説:松本一壽)
良寛『良寛 旅と人生』松本一壽編 角川ソフィア文庫
昨日は近所の小学校に投票に行った。夜は速報番組がにぎやかだったようだ。むかしから選挙結果にはいつも失望していたので、そうした番組は観ない。
ふたご座流星群がピークになると聞き、半時間ほど夜空を眺めていた。東京の明るい空にも3つの流れ星が消えるのをみてしあわせになった。
この国の将来がどうなるかとか、そういう大きなことはわからない。不吉な予感はする。でも不安に駆られて明日に備えるばかりの生き方はいやだ。
良寛さんはあしたの朝飯があるなら大丈夫だという。大事なことは今日を静かに楽しむことなんだ。