【FF14】我が友よ…お前もか…(黄金ネガティブ)
彼は「ええんやで騎士団」だった。
少なくとも黄金が出る前までは、本人も自覚するほどの信者だった。今年1月のファンフェスも一緒に行き、吉Pのマイク無しの渾身の「ありがとう」に涙する、純粋なFF14のファンだった。
私はPSOBBからずっとPSOシリーズを続けてきたので、どんなにPSO2がクソであっても「こんなクソゲー、さっさとサ終すればいいのに…」と思いつつも、キャラクリの広さ(こちらに関しては、筋肉量や顔の輪郭、キツめの表情からふにゃっとした表情、身長胸囲胴囲胸の位置や尻の高さ、足の長さ…しかも膝上とひざ下それぞれがスライダーで調整できるという、唯一FF14より優れた機能を持つ部分である。それだけしか勝てるところ無いけど)で何時間もかけて作った自機愛をこじらせすぎていて、引退なんて考えられなかった…そんな私を、エオルゼアに誘ったのは彼だった。
最近、彼は全くFF14の話をしなくなった。
昨日久々にFF14の話を持ち掛けたところ「実はもう、進めるのが辛くて…あんなにFF14大好きだったのに、もういいかなって…」と、疲れ切ったようなため息をついた。
彼の話
・グラアプデはそんなに気にならなかった。雰囲気はヒロシも毎パッチごとに違うのだから、多少の変化は許容範囲。最初は何みんなそんなに必死になってるの?って思ってたけど、内面まで変わってると話は別。進めているうちにあんなに可愛かったうちの子が「誰こいつ…」って見えてしまって辛い。
・悉く期待を裏切られる。アルパカ捕まえるの?やるやる!→出来ない。お、ここのボスがサンクレッドとウリエンジェなのかな?→道ふさいだだけ。次のエリア行くの?→行かない。尾行クエスト終わった!→もう一回。また裏切られるのか…と、非常にストレスを感じる。
※余談ではあるが、一緒に遊んでとせがむ子供に「忙しいからまた今度ね」と言って、ずるずる約束を引き延ばして結局いつまでも遊んであげない父親が、子供に与えてしまっているストレスと同等レベルのストレスだと思う。これが繰り返されると、ストレスを受けたくないために子供は最初から「もうこの人信用できないから遊ばない」と諦めてしまう。勿論性格形成にも悪影響を及ぼす。漆黒、暁月テンパのプレイヤーが即「引退!」と言い出したのは、この「信頼を連続で裏切られる」ストレスから解放されたいためなのではないかと思うようになった。
・誰に話しかけても、ウクラマトの方に返事をする。話しかけてるのは俺やぞ!?何で俺を無視する?俺は何だ?カーソルか?俺はウクラマトというキャラクターに話を聞かせるためのカーソルなのか?まだ「お使いゲー」の方が人間扱いされてる分マシだよ。
・何をやってもウクラマトの手柄にしかならないのがキツい。俺らが手伝って試練合格してるのに、その合格の証の秘石を奪われてもバクージャジャの卑劣さを怒るだけで、「手伝ってくれたのに奪われてごめん」と頭を下げることもしなかった。こんな自己中が王になるための試練を、これ以上手伝いたくない。
・ウクラマトが受けてる試練は、部族や種族間の表面的な問題のさわりの部分しか解決していない。まるでグルージャジャが金でも払って、どこぞの場末の劇団員に「(試練用の)我々は問題を抱えているんだよ~🎶」「見事解決してみせよ~🎶」「あ~🎶我らがウクラマト~🎶我らの試練を乗り越えて~🎶見事王になってみせよ~🎶」と、安っぽいミュージカルでも演じさせてるのかな?って感じに見えてきた。本当の問題を解決してるのは、風脈クエストとかサブクエストで出てきたキャラクターたちとヒカセン。特にイブクラージャとマムージャの遺恨は、ウクラマトじゃなくてチャタローが積極的に動いて解決させているじゃないか。
・アルフィノとアリゼーが俺を見ていない。アルフィノの「大丈夫かい?」もアリゼーの「無理しないでよね!」も、俺に向けられた言葉じゃなくなってしまった。
(ここで彼の許可を得て、今後の展開をネタバレする。アリゼーがウクラマトに「私がラマチの剣になる」と言うよ。と伝えた)
アリゼー?嘘だろ…アリゼー…お前の剣は俺やぞ?…嘘だって言ってくれよ、アリゼぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
彼は黄金の為に30万もする水冷式のめちゃくちゃいいゲーミングPCを買った。それに合わせてモニターも良いものを買っていた。
そんな彼が「もういいや…さよなら、FF14…」と呟いた。
我が友よ…お前もまた、エオルゼアを去り往くのか…