インターネットミームについてのボヤキ

「ネット語録なんか覚えるわけねぇだろ、それで普段生活してる奴見たことねぇわwww」みたいな意見を時期問わずよく耳にする。これは最近に始まった話ではなく、それこそ15年前には言われ始めていたように思う。

私に言わせれば当たり前だ。あれはキレイな言い方をすればインターネット世界で生まれた方言みたいなものであり、通じる人間同士じゃないと使う空気にならない。使おうと思って使うものではなく、自然と出てしまうほどに身についてしまうものなのだ。

一昔前ならそれでもよかった。ネット社会というものは、普通に我々が生活している社会とは全く違う独立したものとして扱われ、表沙汰になるのはそれこそ犯罪の温床として世間から白い目を向けられるくらいしかなかったからだ。しかし今となっては、スマホやタブレットの普及、SNSの発達により、今までより身近にインターネット社会を感じられるようになってきた。ちょっとした趣味の集まりでさえ、当たり前のようにインターネットミームをやりとりするだけでゲラゲラ笑い合っているグループもいるし、ネットニュースだけでなくテレビ等のメディアにもまぁまぁ取り上げられる機会も増えてきた。全くの別世界から、様々な人たちの生活の延長にあるものとして、インターネット社会が我々の生活に近づいてきたのだと言える。

ただ、あくまでもこれらは昔でいうギャル語のようなものであり、身につける気がないなら覚えなくても別に困りはしない。先程SNSの発達によりグループが生まれたと書いたが、グループによってはそういった言葉や文化を知らなかったり、また認めていなかったりする集団もある。インターネット特有の文化に触れ、それらを身につけてきた人達から、趣味性の高い集団において遅れてるなぁと言われるようになるくらいしか弊害はないだろう。

それはやはり、ビジネスライクな付き合いにおいてはインターネットミームを聞くことがほとんどないからとも言える。そこまで身近にならなかったら学ぶ必要はないと言い切るのならそれはそれで間違いではないし、先程私が書いた「インターネットミームは方言の一つ」であるように、身につけようと頑張って学ぶのではなく、その社会に触れていく中で自然と身に付くものなのだ。

わざわざ知る必要はないが、知っていれば楽しめる場所が増える。所謂そういう雑多なものの一つだと、私は考える。

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