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開店前夜(その2)

一棚の書店 あんべいいな屋、開店までの備忘録。

2024.03.19

 棚を作りにkita.へ。ファイルボックスと雑誌を何冊か持ち込んで、棚に入れてみる。紙製のファイルボックスだったのだが、雑誌を入れると強度的に問題ありそう(やはり紙は重い)。また、書籍も置くとすると棚の使い方が難しい。さて、どうするか。

 この日は棚主のManjar Booksさんが一日店長をされていて、スタッフの古野さんと3人でしばし雑談していると、同じく棚主の元祖しょざん堂さんが棚の本を補充に来店。「一押しの本ほど売れないんだよね」「あるあるですね」という話の流れから、しょざん堂さんの一押しだという「七色無限」という本を紹介してもらう。
 奥付に書いてあった著者略歴の「大船にて飲食店を経営」という文言に目が止まり(以前大船に住んでいたので)、いろいろ聞いていくと、なんと著者はかつて会ったことがある人だと判明。その飲食店(今はもう畳んでしまったらしいが)も何度か行ったことがあった場所。もう、すぐその場で購入を決め、しょざん堂さんと2ショットで写真撮影した(笑)
 オープン前から思わぬ偶然の出会いがありびっくり。しかし屋号はまだ決まらぬ。ううむ。


2024.03.25

 棚主の横濱今昔文庫・島田さんが3日間店長しながら写真展を開催しているので、最終日に観に行く。すごいコレクションだった。昔の写真を手彩色した絵葉書と同じ場所から現在を撮影した写真が並べてあり、今と昔の様変わりぶりに見入る。絵葉書は実際に使われたものもあって、外国語だったり崩し文字だったりで読み取れないものも多いながら、宛先や差出元など分かるとより感慨深い。
 絵葉書の収集もだが、その場所を特定して現在の写真を取るのに、どれだけの時間と労力必要か、ちょっと想像できないくらい。
 聞けば、国内で収集できる絵葉書はほぼ集めつくして、今は海外のオークションなどで収集しているそう。タモリ倶楽部があったらぜひ取り上げてほしかったが、今ならマツコの知らない世界かなあ。

 少し雑誌も搬入。前回から少し考えて、表紙を前に見せる形で、中古レコード屋のような置き方にしたらどうだろうと思い試してみる。悪くはないのだが、重さがあることもありレコードのようにパタパタと手前にたぐりながら見ていく感じにはならないようだ。でもまあ、とりあえずこれでいってみることにする。

 色々考えたが、とりあえず屋号は「あんべいいな屋」とすることに。


2024.03.29

 そういや、スリップ付けなきゃいかん。ということで、午後からkita.へ。その前に、星羊社 StockRoomで開催中の「暗橋」で楽しむ横浜さんぽ展を観に行く。吉田新田暗渠マップてぬぐいなどを購入。

 kita.にて値付けしつつスリップを作成する。
 なにせ、ちょっと古い、その辺にあるようなただの雑誌がほどんどなので、店主から一言といってもなあという感じ。しかたないので、中の記事から一つ二つピックアップして紹介する形にした。
 思いのほか時間がかかり、18時ちょっと回ってしまった。一応なんとか4月開店とはなりそうだ。後はやりながら手を入れてくこととして。


 そんなこんなで、4月開店にこぎつけました。今後ともよろしくお願いします。

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