いろんな奇跡が重なってギリ燃えている水の中の火

母は自閉症の弟とアスペルガー症候群の妹、ASDの夫にもまれながらこの10数年間死に物狂いで生きている。

数日前母と喧嘩した時、もう色々嫌になってしまってなんでこんなに家事やってるのに、責められなきゃいけないの?と思ってふと「明日首吊って死ぬから許してくれ」と言ってしまった。
そしたらあたしが死ぬわ!今晩死んでやる!なんだよ!!!と言われた。

あたしが小学4年生の頃、たびたび母はあたしに「死にたい」「消えちゃいたい」と言うようになった。あたしが大学に入った頃からそういうことは言わなくなったけど、今も母の中に「死にたい」きもちが居ついているだとばっかり思ってた。

母とひとしきりどっちがはやく死ぬかを言い争ってから、だんだんお互いに頭が冷えてきて母がポツリと言った。「本当に倒れるほど大変な毎日で他人も敵ばっかで、旦那すら味方じゃないけど、子供たちのために死ぬつもりでやろうって毎日やってんの。だからアンタも生きてよ。生きて行こうよ」と言われた。

その理由が無くなったら死んじゃうのかなってふと思った。

はやく実家を出て自分だけの部屋自分だけの時間を自分だけに使いたい、と夢見ているけどそれが手に入ったとしても本当にそうなれるのかな?と

もうほんとは水を浴びせられて消えてるはずの火のようなあたしたちだから、その気合いの根源であるものがなくなったら、消えちゃうんじゃないかな。

でも母が生きるならあたしも生きる。

そして母が消えるならあたしも消える。

今はお互いが生きる理由だね、お母さん。

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