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【おしらせ】不倫のリベンジポルノ同人誌「人倫に悖る」を上梓しました
タイトルの通りです。
2019年の冬ころから書き始めた、以前の恋人である「主任」にまつわる掌編をまとめたものです。
終わってしまった恋ではあるけれど、いつか彼の手元に届いたらおもしろいな、震えあがるだろうな、という思いだけで、形にしました(彼に恨みがあるということではありません)。こういう「おもしろそう」なことを真剣に実現しながら生きていきたい。
マガジン「恋」でまとめていたエピソード群(発行にともない1エピソードを残して非公開としました)に加えて、7000字?もっと?の書下ろし部分があります。そのほか細かな修正も、結構ちょこちょこ入っています。
■ 表紙
■ 「ミステリーブラックの隘路へ」
■ 「恋の墓前で」(書き下ろし)
■ 「入水と情死の様式について」
電子書籍にするとこういう画像なんかも作れる。おもろい。
ここからは余談。
電子書籍、発行は相当簡単だった。
ざっと調べてみるとEPUB形式がどう、変換ツールがどうだのという情報にあたることも多いので大変かしらと思ったけれど、文章だけならWordだけで作れてしまったのもとても良かった(とはいえうまく表現できないレイアウトはありました)。
冗談のようにツイートしていたリベンジポルノでnote書くぞ」が恒常化し、「リベンジポルノでKindle出版するぞ」まで実現してしまった。同人誌になりたい人は私と恋をして下さい。
noteでリベンジポルノ書くぞ
— なみ (@iJcYkHqmHkiREK7) May 25, 2020
→ Kindleでリベンジポルノ出版するぞ
→ Kindle Unlimitedの流通に乗せてより広範にリベンジポルノを行き渡らせるぞ new!!
コロナ渦のさなかにあって、今の恋人とは単純にぜんぜん上手くいってなくて、たぶん彼の中で、私とのことは終わりつつあるのだろうなと思っているのだけれど(デートに誘われたけれど、どういう意図なのかはよく分からずに、ひたすらオロオロしている)、それじゃあ私が前の恋人と再接近するかといったら、そういうイベントは起こらない。それとこれとはもちろん別の話ではあるけれど、べつにそこまで高潔な人間でもないので……。
とはいえ1年以上に渡って書き残してきたものを紐解いてどうこうする、というなかで、さすがに自分の心境に変化が起きるのでは、と思ったこともあったものの、不思議とそういうことにはならなかった。私はどちらかというと長く想い続けるタイプだから、これは結構新鮮だった。
理由としては、主任とは「恋愛関係の断絶のち、コロナ禍を引き金に再度断絶したから」だと思っていて、具体的かつ端的に言うと、働き方をどうこうする、といったトピックの中で死ぬほど揉めたので。マジなんなんあいつ。イカれんとんな……。
きっと今この瞬間にも断絶の危機にある恋愛関係は無数に存在すると思うけれど、まさか、終わった恋にもトドメを刺してくるとは思わなかった。コロナ。すっげえ。これはまた何かの機会に書きます。この同人誌の本筋の「意味」から連続したところで、ウイルス騒ぎがもたらした変容について語るのは、ほんとうの意味での蛇足だと思うので。
憑き物が落ちたような感覚。
編集しながら、主任と恋人関係にあった当時には、自覚していた以上に「母」「妻」というロールに苦しんでいたということが分かった。「不倫とは」ってことばかり書いてた。
私は経験そのものに特別な価値があるとは思っていないから、例えば未婚・例えば出産経験のない人間が家庭生活や出産について語ってもまったく問題ないと思っているし、例えば恋愛行為を経験したことのない人間が不倫について語ったとして、そういったものも興味深く読む・もしくは何の興味も喚起されないままスルーすることができるのだけれど、かといって、「体験者」としての私が表現したものの意味が、未体験者によって表現されたものと同じとも思っていない。
どちらにも等しく価値があって、等しく価値がない(バトル・ロワイアルの桐山みたい……)。けっきょく、私の体験と思索は私だけのもので、それ以上でも以下でもない。体験したことしか書くなという暴論は、ヒトの想像力に唾を吐いているようで嫌いだね。
思想のフレームワークとしては今も全く変わっていないと断言できるのだけれど、恋愛を恋愛として楽しもうとしている状態は、どちらかというと今の方だなあと思ったりする。スンゲー苦しいけど。
Twitterの女と付き合うと、リベンジポルノを書かれたり、後日新たに輝きを増して出土したりする。 https://t.co/CAX5sEcgaO
— なみ (@iJcYkHqmHkiREK7) March 14, 2020
輝きを増して出土するなら、まあ許されてもいいでしょ。リベンジポルノも……。
憑き物が落ちた。いまは、コロナショックで味わった(もしくは味わっている)あれこれのおかげで書きなぐらずにはいられない密やかな儀式のようなテキスト、菜摘ひかるのこと、20年近く前の自分と邂逅しつつあること、などなど、その時々の自分が納得できるようなかたちで、きちんと書き残しておきたい。やっぱりどうしたって、私の体が足りない。
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