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情報化社会を支える情報デザイン
情報デザインときいて、何を想像しますか?
実はとっても身近で、役に立っているものなのです。
1,情報デザインとは?
まずはじめに、情報デザインとはなんでしょうか?
渡辺保史著の「情報デザイン入門 インターネット時代の表現術」には、このように書かれていました。
「非常に大雑把に言うなら、情報デザインとは、こうした人間の活動すべてにかかわる情報を、的確な『かたち』にして表現したり、それを人から人へ伝えたり、多くの人々のあいだで共有したりするための営為である、ということができるだろう。」
また、木村浩著の「情報デザイン入門」では、このように書かれていました。
「膨大なデータから必要な情報を得るには、わかりやすいコミュニケーションを成立させる必要がある。わかりやすいコミュニケーションのためのデザインが情報デザインなのである。」
上記のように情報デザインは、
必要な情報を得るためには、人間の活動にかかわる情報を表現したり、共有したりするコミュニケーションを成立させる必要があり、そのツールとしてのデザインが情報デザインである。
といえるでしょう。
2,情報デザインの出現
なぜ情報デザインは生まれたのでしょうか? その最大の理由として、インターネットとコンピューターの浸透が挙げられます。このことによって起こったことは大きく分けて以下の三点です。
① 情報過多の時代
情報が膨大すぎて理解できない、選ぶことができない、欠損がある。
② 機器の知能化
マイコン(マイクロコントローラ)を内蔵した電子機器やコンピューターの操作などが難しい。
マイコンのイメージ
③ 素人の時代
コンピューターの発達によって、今まで熟練のプロしかできなかった仕事が、誰でも安易にできるようになった。
これらから生まれる多くの問題を解決する手段として、ユーザー目線でのモノづくりやサービスを行おうという欲求が生まれ、情報デザインが注目されて来たといえるでしょう。(参考文献:情報デザインフォーラム編「情報デザインの教室」)
3,情報デザインの役割
情報デザインの役割とは、どんなものなのでしょうか?
情報デザインフォーラム編「情報デザインの教室」によると、
「情報デザインは、ユーザーの立場から機器やサービス、特にインターネットのコンテンツやマイコンを内蔵した電子機器などを『使いやすく』、『わかりやすく』するための学問」
であるようです。つまり、情報デザインの役割は、
ユーザーの立場で物事を「使いやすく」「わかりやすく」することです。
4,身近な情報デザイン(ユニバーサルデザイン)
最後に日頃からお世話になっているであろうユニバーサルデザインについて知ってもらいたいです。
ユニバーサルデザインとは、「障害の有無、性別、年齢等に関わらず、誰もが使いやすいデザインやサービス」のことを指します。実は、これは誰もが若かりし頃にずっと使っていたものにも使われています。
それがこちら↓↓
そう、教科書です。具体的に言うと、カラーユニバーサルデザインが使われています。これによって教科書は万人に見やすいようにされているのです。
5,おわりに
情報デザインについて少しでも知ることができたでしょうか。この記事を通して何か新しい知見が増えたら嬉しいです。それでは!
6,参考文献
渡辺保史 著 「情報デザイン入門 インターネット時代の表現術」
木村浩 著 「情報デザイン入門」
情報デザインフォーラム 編 「情報デザインの教室」
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