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DREAMというコンテストを振り返って。

終わった瞬間、不思議と涙が溢れた。
やり抜いた、優勝おめでとう、優勝できなかったけどよく頑張ったな、一緒に頑張ってくれてありがとう。
一瞬にして色々な感情が込み上げてきて、思わず涙が溢れ出してきた。
「あぁとうとうDREAMが終わるんだな。」

ずっと分からなかった。

DREAMが終わった時に自分はどう思うんだろう。何を感じるんだろう。
そしていざ、終わってみてまず思ったのが ”寂しい” という感情。
それほど、僕はこのコンテストに愛があったんだと思う。

僕はTABIPPO大阪支部のメンバーとして約1年間活動してきた。
その活動はあまりにも素晴らしい経験で、1年間がものすごく充実していた。
あまりにも濃い時間だったため、振り返れば振り返るほどこの半年間は色々あったなと実感する。

僕はDREAMのリーダーというポジションについた。
このポジションはたくさんの参加者と出会い、
人の夢を応援できるコンテストを運営する。
そのリーダーともなると多くの人から羨ましがられがち。
たしかにものすごく楽しくてものすごく成長できる場所だと思う。
だがしかし、それだけではない。
こうやって振り返りを書いているまでくるには、
様々な壁にぶつかり、もがき、なんとか乗り越えていく。
葛藤や苦しみ、多くの苦悩のがあった。
だからこそ、”DREAMというコンテストをやり抜いた。” という経験や
"終わった瞬間の涙が止まらない体験” をできたのではないかと思う。
『どこにでもいる普通の学生がDREAMというコンテストの運営を通じ最高の感動体験を手にする。』
これはそんな僕のストーリー。このストーリーは何かに纏めておきたい。
そう思い、パソコンに向き合っている。



「DREAMチームに入りたい!」
僕が所属しているTABIPPO学生支部には様々なチームがあり、様々な役職がある。
それは代表や統括からチームのメンバー単位まで様々だ。
その中で僕はDREAMチームに入りたかった。
DREAMチームがどんなチームかというと、文字通りDREAMを運営するチームである。
DREAMとは世界一周を夢見る学生のためのコンテスト。
夢を叶えたい! 何か1歩踏み出したい。今の自分を変えたい。参加する理由は様々。
そんなコンテストのチームに入りたいと思ったきっかけは、自分の中にある秘めた志があるからだ。
”人に夢や希望を与えられるような人生を送る。”
DREAMチームに入れればこの想いを達成できる!そう思った。
それと同時に「DREAMチームのリーダーをやりたい」とも思った。
「どうせやるならリーダーっしょ!」とかではなく、
責任を持って今年のDREAMを最高なものにしたい、その最前線に立って自分が引っ張りたい。
この気持ちに嘘をつきたくなかった。逃げたくなかった。
僕はそれからDREAMのリーダーになるための努力を始めた。
何かと動いていた方が、きっと自分が望む評価を得ることができると思っていたからである。
積極的に発言はもちろん、みんなの前に立って話したり飲み会の出欠もなんでも自分がやった。
きっと積極的に動いていた方が自分の望みが実現すると思ったから。
それと同時に自分がDREAMリーダーになったらどんな未来を創るのかを想像していた。
まだなったわけではないのに。笑

こんなことをしているうちにすぐにチーム決定の日が訪れた。
僕は本当に幸運だ。
たまたまだが、今年のDREAMリーダーに就任することができた。
名前を呼ばれた瞬間は今でも忘れないくらいに本当に嬉しかった。
もう絶対に最高のコンテストにする。自分がその責任を負う覚悟でやってやる。そう心に誓った。

DREAMチームとしての活動が始まる。
活動当初から結構忙しい日が続いた。
それでもメンバーや統括の人達と力を合わせて毎日くらいつく。
あれ、なんか硬い業務ばっかになってないだろうか
あれ、ものすごく硬いチームになってないだろうか
そんなことを思ってアンケートをしてみたり、
もっとチームの人達と仲良くなりたい
もっとみんなの求めているものに応えたい
そんなことを思って毎日みんなとLINEをするようにした。

業務がうまく進まないことがあったら
たくさんGoogleで調べたり
いろんな人にアドバイスを聞いたりして
改善する努力をやめなかった。

そうすることで少しずつ自分がDREAMチームが成長していくのが感じられるようになる。
それと同時にDREAMが良いコンテストになっていると感じた。
”自分の力次第で、チームの力次第で、DREAMはどこまでもよくなる。”
そう心から感じた。

それからはDREAMがリリースするまで、
更にDREAMを良くなるためにはどうすれば良いか、
このチームがよくなるためにはどうすればいいかを考え続けた。
何度か壁にぶつかりながらも「これなら最高のDREAMになる!」と、
創っている自分たちが一番ワクワクするようなDREAMになっていく感じがした。
チーム全員がそんな感覚を持った。
自分たちが選んだプレゼンターがセミファイナル、ファイナルの舞台に立ちお客さんの前で話している。
そう想像するだけで鳥肌が立つくらいにワクワクした。
宣伝用のバナーができて、動画も完成。
それを見ていると自分たちはもの凄いコンテストを創っているんだと誇りを持てた。
そんな状態の中、DREAMはリリースされた。

リリースされてから想像していた通り、怒涛の忙しさだ。
本当にありがたいことにたくさんの応募があり、毎日のように面接やメール対応をする。
毎日のように色々な人と会い面接で色々な夢を聞く。緊張してる参加者の想い引き出す。
そんな日々は楽しい毎日だったけれど、あまりの忙しさに目の前のことしか見えなくなり徐々に疲弊していく。


「じん、顔が怖いで。笑」そう言われるまで
自分が今どんな表情をしているのか、疲れているのかすら分からなかった。
もういっぱいいっぱいだった。
忙しに比例して、ミスも増えていく。自分のミスのせいで多くの人に迷惑をかけた。
リーダーであるのに、チームのそしてコンテストの足を引っ張っていくことも増えた。
基本ポジティブな僕だが、かなり落ち込むこともあった。
メール対応、面接のブッキング、面接官不足による偏った負担
自分の管理不足以外の何物でもなかった。本当に迷惑をかけた人が数多くいる。
あの時は申し訳なかったです。

それでも諦めることはなかった。上手くいかなくても下は向かなかった。
前を見続ける。リーダーとして、進む方向を示し続ける。
失敗はするけれど、その度に反省して、また起き上がり歩み始める。
常に自分自身を奮い立たせ、疲弊してるメンバーを鼓舞する。
「もう少しだ!楽しくやって行こう!」「やりきったら一緒に爆睡しような!笑」
暑苦しくもなるような言葉を不器用なりに毎日のように言い続け、
ここまで頑張ってきたみんなの努力が報われるために、
最高のDREAMになるために、自分の持てる力の最大限の力を振り絞った。

面接がすべて終了し、次の二次選考に進む人を誰にするのかという議論は朝までかかった。
面接した人が「この人は次に進ませてあげたい」というプレゼン合戦。
最後の1人が決まる瞬間はメンバー全員が涙を流しながらの決断。
それは選ぶという難しさと、出揃った進出者に対しての誇り。
そして怒涛の面接、選考ラッシュの終わりの合図だ。
コンテストもチームも次のステップへ進むきっかけである。
DREAMチーム、そしてリーダーである僕はさらなる前進をここで進めたのだ。

全30名の二次選考は1日で行われる。
朝からプレゼンを見続けるという過酷な日々だったが、
参加者の熱量に圧倒されて終始刺激を受けまくりだった。
”この中からセミファイナルへす数10名が決まる”
そう考えたらワクワクが止まらなかった。
審査には入れない今まで頑張ってきたメンバーの分までしっかり責任を持ち審査する。

1日で行われる2次選考はあっという間に終わり
いよいよセミファイナルへ進む10名が決定。
DREAMもいよいよ後半戦に差し掛かる頃には、
自分も含めチーム全員が最初のころよりもはるかに成長していた。
セミファイナルはお客さんの前でプレゼンを行い、完全お客さんの投票で評価される。
DREAMチームとして何をするかというと、セミファイナルストのブラッシュアップを行う。
”どうすればお客さんの心を動かし、1票を入れてもらえるのか。”
をセミファイナリストと一緒に考えるのだ。
この時リーダーである僕はブラッシュアップに関して
誰を誰に担当させようか、それとも自分が入るべきなのか悩んでいた。
どうすればDREAMが最高なコンテストになるのか…。
それぞれのキャパシティや相性、様々な観点から考え抜き1つの結論にたどり着いた。
「自分がっつり、ブラッシュアップに入るのはやめよう。メンバーを1人ずつメンターにつける。自分は全体を見てDREAM単位で最高なものにすることに努めよう。」そう決断した。

あえてブラッシュアップからは手を引いた。
自分がDREAMが最高になる責任をとろう。そう思った。
ブラッシュアップも、このDREAMチームなら大丈夫だろうという自信があった。

実際、その期待にメンバーのみんなは自分の期待にそれ以上に応えてくれた。
そしてこのシステムはプレゼンのクオリティだけじゃなくて、
それ以上に大切な部分に効果があったと感じていて。
それはプレゼンターであるセミファイナリストにとってメンターが心の拠り所になっていた。
セミファイナリストとメンターであるスタッフ2人の関係はどの組みも最高な関係性になったのだ。
おかげで最後まで2人3脚で最高のプレゼンができたと思う。
これはリーダー冥利に尽きる。このシステムを作って良かったと心から感じた。

ただ少しこのシステム難点があって、、
自分がどの組みにも入れないというシステムだったから、最終日とか本番前とかに各ペアで最後の詰めをしている時に、勝手に寂しくなってしまっていた。笑

そんなこんなで迎えたセミファイナル。
ギリギリまでセミファイナリストとメンターが練習している。
僕は全体を把握しながらも見守る。
気持ちよくプレゼンできるように。後悔なく終われるように。
セミファイナル本番はあっという間に過ぎ去っていった。
夢を語るセミファイナリストはキラキラ輝いていたし、その姿を見つめながらパソコンのスライドを一枚ずつ丁寧進めるメンターも楽しそうだった。
わずか5分間のプレゼンを噛みしめるように楽しんでいた。
何度も練習された阿吽の呼吸で。
結果発表は通過不通過関係なくみんなで泣きあっていた。
スタッフも参加者も関係なく全員で。
「全力でやった。」「やり抜いた。だからありがとう。」「次も頑張れよ、応援してる。」
そんな声が飛び交う。DREAMがどれだけ素晴らしいコンテストか
その素晴らしさが、みんなの言葉となって滲み出ていた。
DREAMをここまでやってきて良かったな。名古屋会場と高松会場を終えてそう感じた。
それと同時にファイナルへの気持ちも引き締まった。

時は経ち、今日はファイナル当日。BackpackFESTA 大阪が開催される日。
ファイナルはあっという間にやってきた。
これでDREAMが終わってしまうのかと考えると
ものすごく込み上げてくるものがある。
素晴らしいものをお客さんの前で届けられた。その誇りを持てた。
後悔ではなく、やり抜いた達成感もある。
もう終わってしまうのか、ものすごく寂しい感情もある。
僕は色々な感情を胸にファイナルを直前に控えたプレゼンター達に、柄にも無く、涙を流しながら、こんなわがままをお願いをした。

「俺はここまでBackpackFESTA 大阪に参加してくれたお客さんに、DREAMを通じて何かにつながるきっかけを、1歩を踏み出す勇気を、背中を押してあげられるパワーを届けたいと思ってやってきた。でも今日、その想いを俺は直接お客さんに届けられない。ステージに立つのはみんなだから。だから、俺の想いを受け取って繋いでほしい。よろしくお願いします。」

こう伝えファイナリストを送り出した。
プレゼンが始まり俺のわがままを受け取ってくれたと確信した。
ファイナリスト4人のプレゼンを聞いているお客さんの反応を見たら分かる。
そして4人のプレゼン、心から感動した。よく今まで頑張ってこれたな。キラキラしてるぜマジで。
DREAMメンバー、プレゼンターであるファイナリスト、みんなとDREAMができて良かった。
本当に本当に良かった。最高の思い出ができた。一生誇れる1年になった。


「ありがとう!!!!」


最後は感謝を伝えたい。
みんながいたから、みんなでなければ今年のDREAMはここまで良いものにならなかった。
とても幸せな気持ちでいっぱいだった。
だから最後の優勝者発表の瞬間は涙が溢れた。
終わった。これで終わったんだ。楽しかったな。本当に良かったな。
こんな気持ちでいっぱいだった。

これは僕が約半年間DREAMという世界一周航空券をかけたコンテストを運営してきた中でまれた数多くの出来事の中での1つの話。
これは僕のストーリー。
これはDREAMという素晴らしいコンテストのストーリー。
DREAMに関わった人すべての人に読んでほしいストーリー。

TABIPPO2019大阪支部 DREAMチームリーダー神 泰生。

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