私の好きなもの

私はSFが好きだ。SFが好きだと思っていた。けれど最近ディストピアという世界観が好きなのではないかと気づき始めた。私が好きなSFはアニメ・小説・映画など含めると、新世界より、攻殻機動隊、PSYCHOPATH、サマータイムレンダ、シュタインズ・ゲート、わたしを離さないで、know、月の裏側、インセプション、ここら辺かなあ。というかこれらのジャンルはSFで合っているのだろうか?個人的な大枠として時間を移動したり、現代にはない規則や常識がまかり通っているのがサイエンス×フィクションの世界観だろうと思っているので良し。私は、自分自身好きなジャンルは何かと聞かれればSFを挙げるが全世界のSFを網羅してやろう!!と思うほどではない。ではなぜ私はSFに惹かれているのか。まず、SF特有のワクワク・ドキドキ感は確定だろう。有り得ないもの、見たことがないようなものがそこにある興奮は日常系やコメディものでは味わえないときめきだ。加えてSFの凄いところはやはりそれらの有り得ない物象に対してちゃんと現実的なルールが設定されている部分だ。当たり前ですよ?という我が物顔で最先端かつ現代では生み出せない機械やルールが蔓延っている。このクールな温度で繰り広げられる異世界・異質感が最高にかっこいい。つまり厨二心を擽る。ここまで書いていて思ったがやはり,"現実感"というのが私の中でキーポイントらしい。有り得ないものが有り得るもののように描かれている緻密性・世界観の確立こそが現実感を造り出し、没入させられる。私は中途半端なファンタジーや日本のドラマなどフィクションだと分かっていながらついついツッコミどころを見つけてしまう。ツッコミどころというのはプリキュアが変身シーンのとき敵は何やってんだとかそういうのではない。フィクションの世界にある現実が固まっていないと感じるのだ。フィクションならフィクションの現実を。ファンタジーならファンタジーなりの現実を。ラブコメならラブコメの現実を入れて欲しいのだ。そしてそれが揺らいだ時は世界観が揺らいだ時であり一気に物語そのものの本物感がなくなり目を逸らしてしまう。この時の感情は共感性羞恥に近い。その点ディストピア小説はSFの中でも世界観の確立は飛び抜けているだろう。そもそも世界観の確立こそがディストピア小説の面白さであると感じる。絶対に揺らがないという安心感がディストピアにはある為没入できるし偽物だと疑う瞬間はない。最後に出来すぎた展開とか出てきたら疑うかも。それはもうフィクションを受け入れなさすぎなのだろうか。

最近大学の授業で時をかける少女や海外のSF小説について講義を受けていて私のSF魂が刺激される、、。

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