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この冬、インフルワクチンを打たない方がいい理由

 世間では、コロナ対策にインフルワクチンを打ちましょう!とマスコミや専門家が喧伝している。例えばこの記事だ👇。

インフルエンザワクチン接種開始 今年は流行ってないけど打った方がいい?

 そのタイトルの「?」から、「ワクチン接種を勧める記事を書けと言われたけど、『打った方がいい』とは言い切れないな〜」という著者の躊躇い(ためらい)が慮られる。
 ワクチンによる獲得免疫は病原体に特異的で、インフルエンザワクチンはインフルエンザにしか効かないはずだ(しかも同じ型のインフルエンザウイルスにしか効かない、さらに言えば同じ型にすら効くのか疑問がある)。
 それをなぜコロナウイルスに有効かのように言うのか?

インフルエンザワクチンはコロナに有効か?

 記事の中では「インフルエンザワクチンの接種はコロナにも良い影響を与えるかもしれない」として2つの文献を引用している。

 文献と言っても査読前のプレプリントだ。

 記事の著者は『「65歳以上の高齢者では、インフルエンザワクチン接種をしていた方が、新型コロナによる死亡も減る」というアメリカでの研究』として紹介しているが、読んでみるこれはそもそもインフルワクチンを接種した人と接種してない人のコロナ死亡率を比較した研究ですらない。
 アメリカ合衆国の2,034地域のうち、インフルワクチンの接種率が平均より高い地域と平均より低い地域を比較したのだ。そしてインフルワクチン接種率が平均より高い地域の方がコロナ死亡率が低かったと結論している。
 しかしこれはどうだろう?そもそもその地域で生存したのがワクチン接種者で、死亡したのがワクチン非接種者とは限らない。またコロナ以外も含めた全体の死亡率はどちらが高いのかもわからない。コロナ死と認定されるかどうかはPCR検査数に大きく左右される。
 あまりにワクチン以外の交絡因子の影響が大きすぎる。研究者たちは様々な交絡因子の影響を除くように分析しているように装うが、何の影響をどの程度とするかの判断は恣意的と言わざるを得ない。環境要因で検討されたのはPM2.5濃度と気温・湿度だけで日照もビタミンDも考慮されていない。
 そして何と、そうした交絡因子で補正する前の生のデータは中央値よりワクチン接種率が低い地域のコロナ死亡率の方が、ワクチン接種率が高い地域のコロナ死亡率より10万人あたり20.3人少なかった。

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 本来、ワクチン接種によってコロナ死が増えたと解釈すべきデータを、ワクチン有効の結論ありきで交絡因子を使って逆の結論に導いたようにも見える。
 総死亡率をあえて出さないところは、かつてコレステロール低下薬で心筋梗塞が減るとした研究で、実はコレステロール低下薬投与群の方が総死亡率は有意に上がっていたのを隠していたのと同じ手口を臭わせる。

 もう一つの研究はどうだろう?


 記事の著者は『現在冬を迎えている南半球(ブラジル)からは、(これも査読前ですが)インフルエンザワクチンの予防接種を受けていた人は、そうでない人よりもインフルエンザだけでなく、新型コロナ感染症による重症化リスク・死亡リスクが減った(死亡率が17%減少)という研究もあります』と紹介している。
 データを見ると、研究対象となった多くのインフルワクチン接種者は2020年3月以降にワクチンを接種している。
 そして今年に入ってインフルワクチンを接種した者ではコロナ致死率が低下したが、2020年以前にワクチンを接種した者ではむしろ致死率が上昇したという結果であった。
 中でも死亡率が最も低下したのは、コロナを発症してからインフルワクチンを接種した者だという。これが本当なら、インフルワクチンはコロナに対して治療効果を持つことになる。
 そんなことがあり得るだろうか?
 まずこれはランダム化比較試験ではないから、被験者の条件は均一でない
 そもそも、コロナを発症してからインフルワクチンを接種しようと考えたのは誰なのか?患者から希望はしないだろう。医者の方から治療の一環として投与したと考えられる。とするなら、投与した医者たちはそれが有効であったと示したいだろう。だから生存しそうな状態の良い患者にはワクチンを投与し、死亡しそうな重症者には投与しなかったとも考えられる。
 そうした意図的な捏造やバイアスはなかったとしても、そもそもワクチンの副反応はそれ自体が患者の負担となり時に致命的になりうるから、重症者にワクチンを接種するのは躊躇われるに違いない。


 そして2020年以前のワクチン接種者で致死率が上昇したのはなぜなのか?

 こちらは医者たちが操作しにくい。こちらが本来のワクチンの影響かもしれない。

 さらにこちらも初めの研究同様、総死亡率には全く触れていない。(コロナ以外の原因も含めるとワクチン接種者の死亡率が高かった可能性もある)

 いずれも査読前のプレプリントであるから、査読の結果どのように判断されるかわからないが、少なくとも私には二つの論文とも既に穴だらけなように思われる。

インフルエンザワクチンはインフルエンザに有効か?

 コロナに有効かどうかはともかく、インフルエンザにインフルエンザワクチンは有効なのか?

 これも私は正直疑問である。こういうとそれだけで烈火の如く怒りだす医者は多い。
 「反ワクチン派」のレッテルを貼られ、魔女か非国民のように言われる。なぜなら、彼らにとってワクチンが重要な稼ぎ口だからである。
 まぁ確かに、インフルワクチンが有効で、型があっていればある程度発症を抑えるという報告は多数ある。

 例えば、厚労省HPには以下の数字が紹介されている。

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 有効率60%。逆に言えば無効率40%、微妙な数字である。少なくともビタミンDがコロナ重症化を98%減らしたような効果ではない。しかもこれはランダム化比較試験ではない。いくらでバイアスをかけられそうだ。

 現実を見てみよう。私は救急外来で多く診療しているから、一般外来よりも重症や緊急性の高い患者さんを見る機会が多い。彼らが異口同音に言うセリフがある
「ワクチン打ったのに…」
 そしてそんな患者を多数診て咳やくしゃみを浴びながら咽頭を観察する私は毎年ワクチンを打たずに発症もしない
 医者は患者と接して免疫をつけているからだろう?
 そうかもしれない。ところが同じように患者に接するナースたちは毎年多数が発症し、病棟閉鎖に追い込まれる。こちら👇はナース全員がワクチン接種(ついでに全員マスク・全員アルコール消毒)で全員がインフルエンザを発症したというニュースだ。

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 ここまでくると、インフルエンザに効くのか?というより、そもそもワクチン打っているからインフルエンザにかかるんじゃないのか?という疑問さえ湧いてくる。

 一昨年こんな論文が発表された。
「インフルエンザワクチン接種者は呼気からのウイルス量が6.3倍になった」


 という論文だ。日本語で解説した記事がこちらになる。

 これで合点がいくのではないだろうか?
 インフルエンザが毎年アウトブレイクするのはどこだろう?
 病院、介護施設、学校、その全てが、多くの人がインフルワクチンを接種しているところである。

 インフルエンザの流行は、ワクチンによって拡大されていたことになる。

 意図的か否か?

 これは意図的なのか、それとも有効だと思っていたのに、残念ながら逆効果だったのだろうか?

 自分もワクチンを接種している人が意図的ということはないだろう。彼らは有効で安全と考えているからワクチンを自分に打つのだ。

 従順なナースたちはほとんどそうであるし、医師の多くも自分で文献など当たらず、権威に与えられた医療を有効かそうでないかなど考えることなくただ繰り返すことを日常としている。

 さらに上の権威やワクチン製造者はどうか?
 私にはわからない。
 ただ少なくとも、ワクチン接種者が多いところでアウトブレイクが繰り返される現実や、ワクチン接種者がウイルス拡散を増やしているという研究結果をそれらの人々が無視していることは明らかである。

排出が増えるのはインフルエンザウイルスだけか?

 さらに疑問が湧く。

 ワクチン接種者で排出が増えるのはインフルエンザウイルスだけなのか?

 なぜワクチン接種者でインフルエンザウイルスの排出が増えるのかと考えると、免疫力が低下するから以外には考えられない。

 ワクチンによって獲得される(はずの)免疫はある型のインフルエンザウイルスだけに有効だが、低下する方の免疫は病原体に特異的となるメカニズムは存在しない。

 インフルエンザワクチンを打たれた子ども達でウイルスを攻撃するはずのCD8+T細胞の反応が落ちていることが確認されている。

 ワクチンが一部のインフルエンザウイルスに対する抗体を作るとしても、全てのウイルスに対する免疫を低下させるとすれば、当然、コロナウイルスに対する免疫力は低下することになる。

 それが陽性率の成分表に書かれているホルマリンやチメロサール(有機水銀)によるのか、それとも成分表に書かれていない何かが混入されているのかはわからない。

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 現実を見てみよう。

 これまでコロナで、高齢者や基礎疾患のある者以外で多数の重症者・死者を出したのはどのような人々であったろう?

 医師や看護師をはじめとした医療従事者である。

 初めて武漢肺炎を告発して亡くなった李文亮医師をはじめ、世界各国で医療従事者の訃報や重態の報道が流された。(真偽の程は定かではない。恐怖煽りのフェイクニュースもあったかもしれない)

 確かに彼らはウイルスに暴露しやすい危険な環境にいたに違いない。しかし同時に、彼らは最も高率に半ば義務化されてインフルエンザワクチンを毎年接種している群でもある。

 彼らは果たしてインフルエンザワクチンに守られたのだろうか?それとも...。

 かくいう私は、この冬も例年通りワクチンを打つことも打たれることもなくビタミンDサプリを飲んで元気に越えるつもりである。

 ビタミンDにはワクチンのようなリスクはなく、重症呼吸器感染症全体を1/10以下に減らし(91%減)コロナ重症化も1/50に減らす(98%減)のだから。

追記;インフルワクチン接種した人々でその他の呼吸器感染症が4倍になったという論文。


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