赤坂氷川神社から乃木神社へ

赤坂から乃木坂を散策してきました。

まず赤坂氷川神社に行きました。メトロ千代田線の赤坂駅やメトロ大江戸線・日比谷線の六本木駅から徒歩７～８分ほどの閑静な高級住宅街にあります。

とても都心にあるとは思えない静かな場所。ここ、特別なエネルギーのある場所ですね。けた外れの金持ちが沢山住んでいる所でもありますが、何となくわかります。五反田の池田山公園周辺を思わせるのです。

境内の前まで来ると、神楽の音色が聞こえてきました。

御祈祷中か何かの練習中かと思っていたら、結婚式でした。ちょうど神前結婚式の最中だったようです。

休日の神社では結婚式の行列によく出くわしますが、ご神事の最中に居合わせて参拝するのは比較的珍しい経験です。

いつもながら実に素敵な神社でした。

ちなみに、ここ氷川は、幕末の英雄である勝海舟ゆかりの地でして、彼が名付けたお稲荷さんも境内にあります。勝海舟の氷川清話を読んだ私としては、ちょっと感慨深いものがあります。

赤坂氷川さんといえばこのイチョウのご神木も印象的ですね。

その後は六本木ミッドタウンを通って、乃木坂に行きました。

乃木神社への参拝です。メトロ千代田線の乃木坂駅1番出口からすぐです（徒歩１分もかかりません）。

こちらは日露戦争で活躍した陸軍の乃木希典将軍が祀られています。また境内には、正松神社という吉田松陰と玉木文乃進を祀る神社があります。

吉田松陰といえば有名な幕末の長州藩志士で、私塾の松下村塾で指導した門下生から多くの有名人や明治新政府の重臣を輩出しました。高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山縣有朋、前原一誠など。また塾生ではないですが、木戸孝允（桂小五郎）に兵学を教えたこともありました。

玉木文乃進は松下村塾を創った人で、吉田松陰の叔父であり先生であり、そして乃木将軍の先生です。乃木将軍は元は長州藩の支藩の長府藩士の子でした。玉木家の親戚で、塾生ではありませんが、玉木家に一時期住み込んで文乃進から指導を受けたそうです。

乃木さんのお人柄ですかね、乃木神社、愛されているなぁ……。

とてもキレイでいつも新品のような神社です。空気感は、靖國神社に似ています。乃木さんの家が隣接しているのですが、その家の敷地にある乃木家祖霊舎は、パワースポットの一種でしょう。

ちなみに乃木神社でも結婚式中でした。ちょうど式が終わって、出て来られた所に来まして、式終了ほやほやの拝殿を参拝しました✨

乃木家祖霊舎の神様も乃木神社の神様も人に近い感じですね。もちろん元々最近の人たちで、明治天皇に殉死した乃木将軍、そして将軍を慕う方達です。

もういっちょう武士ですが、少し足を伸ばして高橋是清翁記念公園にもおじゃましました。東京赤坂の国道246号線沿いにあり、赤坂御用地の南にあります。写真は、赤坂御用地の上空の雲です。

高橋是清は元・仙台藩士。総理大臣経験者ですが、世界恐慌後のデフレ脱却に尽力した大蔵大臣としての功績が有名です。赤坂にお住まいだったようで、２．２６事件でお亡くなりになられました。

六本木は第２次世界大戦まで陸軍の土地で、２．２６事件の主力も六本木にいたのです

で、最後締めくくりに赤坂豊川稲荷に参拝。面白いエネルギーですよ、ここは。白人の外人さんもいらしたけど、観光にも人気です。赤坂氷川とはまた違った個性で、濃いです。

ちなみに江戸の名奉行として現代でも有名な大岡越前は、領地三河の豊川荼枳尼眞天（とよかわだきにしんてん）を崇敬しており、その子孫が赤坂に豊川荼枳尼眞天を勧請しました。それが赤坂豊川稲荷です。

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