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成熟を促すチカラ

クリス・アージリスという
「組織学習」なる分野を
立ち上げた方がいます

長年ハーバード大学で教授を
務めていた、その道の権威です。

アージリスが提唱した理論に

「未成熟・成熟理論」

があります。

人間が「未成熟」から「成熟」に
成長する際、7つの人格的な変化が
あるとします。

(1)受動的(未成熟)−>能動的(成熟)

(2)依存(未成熟)−> 独立(成熟)

(3)単純行動(未成熟)−>多様な行動(成熟)

(4)浅い興味(未成熟)−>深い興味(成熟)

(5)短期的な展望(未成熟)−>長期的な展望(成熟)

(6)従属的(未成熟)−>対等・優越(成熟)

(7)自己認識の欠如(未成熟)−>自己統制(成熟)

その上でアージリスの主張は、
官僚的な組織では、こういった
個人の成熟が阻害されてしまうから、

もっと個人に権限を委譲し、
責任をもたせよと言います。

いまフリーランス
の立場になって、
これはお固い会社組織にだけ
当てはまる話しでは無いと
感じます。

フリーランスになっても
集団に所属することはあります。

そしてともすると
人を未成熟な状態に
置こうとする力が
働きます。

従属的で居て欲しい、
あまり深く考えないで欲しい
ということですね。

組織や社会において、
リーダー層にとって
フォロワー層は、
都合の良い存在でいて欲しい
とつい思ってしまう。

人間だったら
避けられない
心理傾向に思います。

なのでリーダー層に
ある人物は、

「人の成熟を促すべし」

と行動するよりも、

「どうあっても、
人を未成熟で
居させてしまう私」

であると、まず自覚する
所からだと思います。

「そんな未熟な
リーダーでは無い」

と否定するのでは無く、

「未熟なリーダーである私」

という自覚のもと行動する。

そうしたら、

「人にはたらきかける」

ことがそもそも減ってきます。

はたらきかけるとは、

「行動を促す」こと。

あれしなさい、

これしよう!

と強く能動的に
促すことが
無くなる。

そして、

「隗(かい)より始めよ」

何か事を始めるには、
まず自分自身が行動せよ
ってこと。

みなさーん、
〇〇しましょうー!

では無く、

私は〇〇します

と宣言する。

私の行動は私が決める
という、ごく当たり前の
成熟行動です。

そして、あなたの行動に
関しては、特に言及しない。

影響を受けるもよし、
受けないもよし。

ちなみに、この
「隗より始めよ」

古代中国で郭隗という人物が、
燕の国王に提言した
言葉がもとです。

「賢臣を求めるなら
まず自分のような
つまらない者を登用せよ。

そうすれば賢臣が
次々に集まって来るだろう」

と言ったのです。

「おれを雇うことが正しい」
って言っているだけやん、
口が上手い(笑)

でも、

「優秀な人材が欲しければ、
平凡な人物を大事にせよ」

ってのは真理です。

「あの王様は人を大事にする」

と評判になれば、
優れた人材が集まって
くるのですから。

そして
「大事にする」
とは
「成熟を阻まない」
ってことだと、
個人的に思います☆

タイトルは
「成熟を促すチカラ」

でも能動的に
促すのは難しい。

強く働きかけると、
かえって成熟を
阻みかねません。

「見ている」

「邪魔しない」

そして

「認める」

位の距離感で
良いのかなと
思うのです☆

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