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【涅槃の空間】千鳥ヶ淵戦没者墓苑

<涅槃(ねはん)>とは:サンスクリット語で「ニルヴァーナ」。意味は「吹き消す」こと。 煩悩の火が吹き消された状態を指す。人間が持っている本能から解放され、心の安らぎを得た状態。

オススメのパワースポット、などというと軽薄な表現になる場所ですが、素晴らしい空間をご紹介します。

靖國神社(東京都千代田区九段北)を右手に見ながら九段坂を登ると、陸軍の大物であった大山巌の銅像に遭遇します。初代陸軍大臣で、元老、元帥、陸軍大将などを務めた方です。西郷隆盛の血縁(従兄弟)で、懐深い人物であったとか。

銅像を通り過ぎてすぐの道を左に折れると、千鳥ヶ淵緑道です。

千鳥ヶ淵緑道に出た途端に、ガラッとエネルギーが変わります。穏やかな、本当に穏やかなエネルギーです。

かつてワシントンDCに出張した際、セレブが生息する高級ホテルがある地域やアーリントン墓地(米国の千鳥ヶ淵戦没者墓苑や靖國神社に相当)で感じた空気と似ています。

ワシントンDCはセレブのいる安全な空間と、そうでない空間が、はっきりエネルギー的に分かれていて、犯罪の多い街ですが、安全な所は本当に安全です。パトカーのサイレンがうるさい中、滞在するホテルの窓からのぞくと、「あー、あそこが危ない箇所なんだな」となんとなく分かります。

日本は色々な人がごちゃ混ぜですが、米国は人々の社会階層ごとに、存在する場所が明確に違うのだなぁと肌で感じました。

千鳥ヶ淵は、米国のセレブが居る安全安心な空間と、同じようなエネルギーでした。神社のような神域でも無く、寺院のような供養や修行の場でも無く。天国や極楽浄土を想起する、いわば「涅槃スポット」です。

千鳥ヶ淵戦没者墓苑に入りますと、いつも大変静かです。


参拝客はいつもほとんどお見かけしません。職員の方がチラホラ目につく程度です。

千鳥ヶ淵戦没者墓苑は静かで穏やかなエネルギーに満ち満ちていて、「ずっとここに居たい!」と感じさせるものがありました。

献花を行い、手を合わせるのが、こちらでの参拝です。戦争で命を無くされた方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

戦没者追悼の施設ですから、お盆やお彼岸など、あの世との扉が開くとされる季節にお参りするのが一番いいように思います。

先人の皆々様のお陰で、今こうして日本の地で、生かさせていただいております。

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