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奴隷意識


ミームという言葉があります。

イギリスの有名な進化生物学者、動物行動学者である、リチャード・ドーキンスの76年に出版された著作、「利己的な遺伝子」で、紹介された概念で、「文化的遺伝子」と訳されました。

我々人間は肉体的な遺伝子だけでなく文化的な遺伝子を継承し続けている、という考えです。

この概念は、その後多くの人々に受け入れられ、ミーム学という学問的フィールドが形成されるまでになりました。

黎明期のマイクロソフト社では、社員が好んでこの言葉を使った、とコンピューターソフト「word」を開発したリチャード・ブロディは、自身の著書で述べています。

例えば、「word は、良いミームだ。」という風に使われた、と。

ミームは良いものばかりではありません。

人類が文明をもって以来、伝承している呪縛的なミームに奴隷制度というものがあります。

奴隷制度は、古代シュメールの時代から近代まで、ずっと維持されてきました。

そのミームは、現代人の意識の中に、根強く残っています。

人はいとも簡単に奴隷を作るし、奴隷になります。

今、全世界で起こっていることは、今まで眠っていた、このミームが、一気に起動したかのように見えます。

陰謀論では、よく支配者による全人類奴隷化計画なんてのが、出てきます。

しかし、あながちこれが冗談では済まされない話になってきています。

健康にはまったくよろしくない仮面や液体の噴霧に抵抗しない。しないものに対しては、強要するような風潮を見るにつけ、そんな思いが強くなります。

そして仕上げは、全国民に得体の知れない毒を盛る、さらにその毒には追跡可能な、何かが含まれている。

ある意味、計画は完成に近い日が来ている。

しかし奴隷は、そんなことには気付きません。

気付いたとしても、何もできることはありません。

ドーキンスは、ミームは時代とともに洗練されていく、と言っています。

奴隷と言っても、現代の奴隷は、鎖をつけられて、鞭で打たれるわけではありません。

今あるのは、奴隷意識です。

はっきりしているのは、支配しようとしている人間も、支配される人間も奴隷意識を持っている、ということです。

人類みんな持っている。

それに気づかないだけ。

何も支配するものと支配されるものの構造ばかりではありません。

奴隷意識には、様々なバリエーションがあります。

お金の奴隷、医療システムの奴隷、親子の関係、妻と夫、会社と従業員、それは、ありとあらゆる場に見られます。

平和な時代にあっては、それは意識の問題です。

今のところ一見、日本は平和です。

そんな世の中でも、奴隷意識に支配されていると、自ら生きにくい環境を作るもんです。

私は、差別意識や、民族間の闘争などは、この奴隷意識に根差しているんではないか、と思っています。


この奴隷意識はどうやって形成されたのでしょう?

南アフリカのマプト港から西へ150キロほど行ったところに広大な古代遺跡があります。

その遺跡には数万のストーンサークルと、とてつもない広さの規模を持った段々畑の跡が残されています。

この遺跡の大きさはテキサス州の2個分もあります。しかしその実態は、未だに謎のままです。

調査によれば、この遺跡の古さは、16万年前から20万年前と推測されています。

20万年前といえば、人類が誕生したとされる時期と一致しています。

1987年、カリフォルニア大学バークレー校のレベッカ・キャンとアラン・ウィルソンのグループは、多様な民族に属する147人の男女のミトコンドリアDNAを解析しました。

通常DNAと言えば、染色体DNAを指します。これが遺伝子情報を伝えるのです。ところがミトコンドリアDNAは、遺伝子情報を伝えるものではなく、人は母親のみからこのD N Aを受け継ぐことができるのです。

この解析の結果、調査対象となった人々のミトコンドリアD N Aは、20万年前、アフリカにいた一人の女性が、元になっている、という結論を得たのです。

これが後に「ミトコンドリア ・イブ」と名付けられました。

オックスフォード大学教授のブライアン・サイクスはこの理論を元にヨーロッパ人のミトコンドリアD N Aについて、調査を行いました。

その結果は、現代ヨーロッパ人のミトコンドリアD N Aは、「ミトコンドリア・イブ」からさらに分かれた7人の女性から受け継がれている、というものでした。

現在では、世界中の人間のミトコンドリアD N Aは、35人の女性から受け継がれている、ということがわかっています。

20万年前、あるいはそれよりずっと昔、アフリカ南部で、一体何が起こったのか、それを詳細に記した文書は存在します。

それがシュメール文明が残した何万点にもおよぶ粘土板です。

シュメールは紀元前3800年ごろ、現代のイラクとクェート南部に都市国家文明を築きました。

彼らは、楔形文字を使っていて、何万枚にも及ぶ粘土板に楔形文字と絵で、様々な、記録を残しています。

その記録によれば、彼らは、天文学、医学、土木、金属の生成、牧畜から農業まで、何でもやっていました。

物凄く発達した文明だったのです。

しかしシュメール文明は主流の考古学者たちからほとんど無視されています。

シュメールの粘土板には創世記に記してあることがほとんど記載されていました。

アダムとイブの話も大洪水の話もです。

キリスト教を主流の宗教とする西欧諸国にとっては、到底受け入れがたい話です。

しかも人類創生の話となると、聖書とは、まるで違うのです。

まあ、これが言ってみれば、トンデモ話。

シュメールの粘土板には、こんな物語が記されていました。

太陽系には、12番目の惑星が存在していました。

その星はネビルと呼ばれ、そこにはひじょうに発達した科学文明を持つ宇宙人アヌンナキが住んでいました。

彼らの星は、3600年の周期で、楕円形に太陽の周りを回っていました。

彼らは、今から45万3000年前、地球にやって来ます。

目的は金の採掘。

彼らの住む星、ネビルのオゾン層に穴があき、科学者たちが研究した結果、オゾン層の穴を塞ぐために、細かく粉砕した金をばら撒くのが有効だということがわかったからです。

ネビル星人の寿命は大変長く60万年も生きることができました。

作業員たちが交代で、金を掘り続けました。

その期間は20万年に及びました。

いかに寿命が長いとはいえ、20万年も金を掘り続けた作業員たちは、掘るのが嫌になっていました。

そして反乱が起こったのです。

その当時、地球には、ホモ・エレクトスと呼ばれる原人がいました。

アヌンナキの科学者は、それに目をつけました。

ホモ・エレクトスに、彼らの遺伝子を掛け合わせて、2000年ほどの月日をかけて、ようやくホモ・サピエンスを作りあげることに成功したのです。

そのホモ・サピエンスを奴隷にして、金の採掘が再開されました。

人間たちは、アヌンナキを神として崇め、彼らの物語はそのまま神話となり、彼らの教えは、あらゆる宗教の教義の元になりました。

アヌンナキが人類に埋め込んだ意識、それが奴隷意識でした。

その後、大洪水が起き、人類の多くは死にました。

生き残った人たちは、世界各地に散らばり、多種多様な文明が生まれます。

アヌンナキの指導の元、作られた国がシュメールでした。

人類はアヌンナキの奴隷として作られた。

そのアヌンナキの指導によって作られた文明、シュメールには奴隷制度がありました。

その後生まれたバビロニアやエジプトにも奴隷制度はありました。

奴隷制度は、そのままあらゆる文明の中に根強く残り、奴隷意識は、今もなお人類の中に文化的遺伝子として継がれているのです。




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