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東洋医学とは?

私のような落ちこぼれが東洋医学を説明してもいいのかな?とも思いつつ、なんとか頑張ってみようと思います。

日本で東洋医学というと、単に西洋医学ではない、民間療法おばあちゃんの知恵袋的などちらかといえばおまじないのような、そういったイメージを持たれがちです。
中国では漢方、鍼、灸、あん摩(推拿ーすいなー)がまとまって【中医学】と呼ばれていて、中医学の医師は中医師といって、西洋医学と中医学の両方が出来る医師で、とても権威あるお仕事です。
日本と同じで、西洋医学の医大は6年で国家試験がありますが、中医はそこから更に6年学んで、それぞれの分野に進んで、一番早くなれるあん摩(推拿)の医師でも、30歳を過ぎて、やっと医師としてスタートラインに立てる感じ。
一人前はそこから更に10年。鍼や灸の先生は皆60〜70代。
例えば整形外科(中国では骨科)の中でも、西洋医学的治療と、中医学的治療を選ぶことが出来ます。
大概の人は中医学的治療を希望しますが、安く早く済ませるために仕方なく西洋医学的治療にする人もいるそうです。
中医学の基本は【医食同源】
食べることは、医術と同じであるという考え。

お隣韓国では韓方医といって、やはりただの西洋医学の先生よりはちょっと手順が大変。
日本のように鍼、灸、骨技(コルギ)など細かく国家資格もありますが、単科では医師ではありません。
韓方の基本は【薬食同源】
食べるものは薬と同じであるという考え。


他にも東南アジアそれぞれに伝統医療があり(インドのアーユルヴェーダも東洋医学に数えられます)、西洋にも伝統医療があり、各国で大事にされていますが、その中で一番日本が伝統医療、東洋医学を大事にせず、西洋医学だけを信仰・信望するように明治以降政府が仕掛けて行き、第二次世界大戦敗戦後、GHQの統制により、一時東洋医学全般が封印されていた時期もあります。

前置きが長くなりましたが、では日本に於ける東洋医学って実際何なの?というところを少し紐解いてみようと思います。

天人合一思想
人体の形と機能が天地自然と相応しているとみる思想のこと。大自然(大宇宙)の一環として人の生命体を1つの小自然(小宇宙)として考える。
人体の統一性を作り上げている中心は五臓(肝・心・脾・肺・腎)でそこに六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)が配置され、統一性を持たせている。
(五臓は心包を加えて六臓と呼ばれることもあるし、六腑は対応する臓がないので省いて五腑と呼ばれることもある。)
天地人三才思想
天の陽気と地の陰気が調和することによって人の気が生成されるとする思想。
陰陽五行説
この世界は陰陽と木・火・土・金・水で成り立っているということ。
その陰陽がぐるぐると回って、宇宙を作っている。
どちらが欠けても成り立たないし、双方あって円(◯)になる。

・気血津液
心身の状態を把握する為の概念。これがバランス良く整っている状態が【健康】で、過不足が出たり、滞ると心身に影響が出る。

気血水と書かれることもありますが、正確には水ではなく津液(しんえき)といいます。

解釈はそれぞれにありますが、日本の東洋医学系国家資格の試験に出るのはそんなところです。

それぞれの単語をググると、色々出て来ると思うので、見てみてください。

西洋医学しか受け入れられないタイプの人にはただのオカルトでしかないと思いますが(医学的には解明しきれていないことは全部『オカルト』と言われます)、ざっくりした診察で、大まかな病名に当て嵌めて対症療法だけを行う西洋医学とは違い、東洋医学というものは、一人一人に合わせたオーダーメイドの様な医療です。
病気一つとってみても、病名が同じだったとしても、そこに至るまでの過程が違っていれば、同じ治療法だけでは改善することは難しいことの方が多いです。
その過程を見ながら、それぞれの人に合った治療法を見つけ出して改善していくのが、東洋医学の真髄です。
生活習慣病を患った人がいるとします。
投薬でどうにか改善しようとするのが、西洋医学で、東洋医学は、その人の生活習慣の中の改善すべき点をしっかり見極めて、その病気に二度とかからないようにしていくための治療を行うのです。
病院でも、今は栄養指導があるよとか、運動指導があるよって思う方もいらっしゃるでしょう。
でも、個人個人に当て嵌めたものというよりは、無難に誰にでも当て嵌まりそうなことを指導している感じに受け取れます。
これが、本気で東洋医学の治療になると、その人の体質や体格、性別や性格、生活習慣なども含めて、完全にその人だけの治療になります。

生活習慣が合っていないから、病気になってしまったのに、その生活習慣を改善せずに、投薬だけして寛解したとしても、何れは再発して行くでしょう。
それでも、やはり西洋医学の影響は大きいので、細かく診る治療家は減って来てはいます。統計的に見てザックリ治療している方が楽ですからね。

最後に余談のような話になりますが(とはいえ私はこれが一番大切だと思います)、中国に医学を伝えた人は、鳥の身体を持っていて、顔面は人間で、お腹は透明になっていて、毒を食べるとそのお腹が黒くなるのが見えるので、それで毒と薬草を人に伝えたと言われています(これも、学校の授業で真剣に習いますし、試験にも出ます)。
その姿から想像するに、知恵の少ない地球人に神(宇宙人)が知恵を授けたのだろうと私は思っています。
これまで生きて来て、調べを進めて来た中で、何が正しくて何が間違っているのか、わからなくなったことも沢山あったことでしょう。
澱みない真実や真理は、高次元存在に出会えた時に必ずわかると思っています。今は忘れているだけなので、腑に落ちなくても、納得しきれなくても、焦らなくていいと思います。
知識や知恵は持っているのに越したことはないです。あれば便利ですから。でも、それを実行に移さない、行動しないのであれば宝の持ち腐れになってしまいます。
なので、自分が得た知恵なら、実際に役立てて、自分自身のモノにしていくことが大切です。
気づいたから、知ってるからスゴイとかそこで止まってしまうことがないように、何かしらのアクションを起こすようにしてみましょう。
自分が身を以て得た知識は、自分の中にどんどん蓄積されていって、自分自身が知恵袋になっていくのです。
それは、東洋医学と同じことだと思いませんか?


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