【前編】ついに第6回。 完成した夢マップとともに市民のみなさんと植えつけしました!
朝から冷たい強風が吹いていた3月2日(土)。ついにワークショップの最終、第6回を迎えました。この日は、一般募集の市民のみなさんとワークショップの参加者(以下、参加者)が一緒になって新しい花壇エリアの植えつけを行いました。
確実に進化・成長していく参加者の皆さん
朝、宿根草園を訪れてみると、新たな花壇の区画に、たくさんの宿根草の苗。数日前から運営スタッフがこの日のために準備をしてきました。花壇をみると、第3回(11月)で植えつけた宿根草や、第4回(12月)に植えつけた球根たちが次々花を咲かせ、芽を伸ばしていました。
9時半、植物会館に参加者の皆さんが集まると、まずは、前回の振り返りからスタート。急遽Zoomになった第5回のアンケートについて、三浦香澄さんが紹介していきました。
「オンライン、意外と集中できました」
「花壇での手入れができなかったのは残念でしたが、自宅でゆっくり聴くことができてありがたかったです」
など、好意的なものが目立ちました。そのほかにも
「今まで勉強させていただいた内容を、他の人へ伝えていくことがこのプロジェクトの真髄かもと思いました」
「研修の度に、自身の公園ボランティアに、学んだことをお話ししていたら興味をもってくれる人が増え、今回の植えつけに参加を申し込んでくれました」
など、ワークショップをきっかけに得られた新たな知識や気づきをまわりと共有することの楽しさから、早速実践されていることに、運営スタッフもうれしくなるひとときでした。ワークショップを通して、「そういう思いをもった方が出てくるといいな」と、スタッフ一同願いつつ運営してきましたので、感慨もひとしおでした。
みんなの夢と希望がつまった夢マップが完成!
前回、イラストレーターの五嶋直美さんから届いた夢マップのイラストラフをもとに、班ごとに話し合いました。班ごとに出てきたさまざまな意見や感想をとりまとめ、五嶋さんに連絡。ついに上がってきたほぼ完成版の夢マップをもとに、木村智子さんからお話がありました。
夢マップには、園内で花を楽しむ人たちや、チョウなどの虫を見て喜ぶ子どものほか、隣の芝生でお昼を食べる親子、きれいな花の写真を撮ってSNSに投稿する人、ガーデンツアーで散策する人たちなど、いろいろなシーンが描かれています。
「生まれたばかりのペレニアルガーデンが、数年たったらこんな景色になるのか!」 と思わずワクワクする、みんなの夢がぎゅっとつまった素敵な1枚です。前回は画面越しに見ていた夢マップですが、今回はひとりに一枚ずつお渡し。夢マップを手にした皆さんの目がキラキラと輝いていました。
万全の準備で市民のみなさんをお出迎え!
続いて、三浦さんから今回植えつける花壇エリアの紹介です。第3回、第4回で苗と球根を植えた花壇のまわりにつくられた、新たな5花壇に植えつけをします。どのエリアをどの班が担当するかのほか、前回のワークショップと合わせて全体としてどんなカラーコーディネートがされているのか、日なた日陰等の環境条件をどのように今回のデザインに落とし込んだのかなどの説明がありました。
それぞれの花壇エリアを、各班が担当し、そこに市民のみなさんが加わって、一緒に植えつけます。ワークショップ参加者のみなさんは、経験者として市民のみなさんをお迎えして、植え付け方を班ごとに説明し、楽しく、でもしっかりと植え付けができるようにサポートをしていただくことになっています。
そのための準備として、谷村伴子さんから、市民のみなさんに植えつけ方を説明する「紙芝居」についてお話がありました。A3の紙に印刷されたものを1枚ずつめくりながら、伝え方のコツを説明し、班ごとに分かれて練習。初めて説明する人でもスムーズにできるよう、紙を持つ人、読む人、実演する人などの役割を決めて練習し、本番で慌てないようにしました。さて、現場ではどうなるでしょうか?
総勢100人以上! みんなで植えつけました!
ここで会議室でのプログラムは終了し、一般参加の市民のみなさんが集合している芝生広場へ移動しました。
芝生広場には、すでに60人近い市民の方々が集まっており、ここにワークショップ参加者が合流して、あいさつや交流を楽しみました。
そしていよいよイベント開始です。まずは主催者である東京都公園協会の桃井好さんから、今日のイベントの紹介。さらに木村さんより、JINDAIペレニアルガーデンプロジェクトの概要と、完成したばかりの夢マップを見せながら、夢見ている未来の姿と、植えつけについての説明がありました。
その後、芝生広場から植え付けの花壇エリアへ移動。花壇につくと、さっそく先ほど練習した「紙芝居」をワークショップ参加者が披露しました。紙芝居と、花壇で実演している人を真剣な表情で交互に見る市民のみなさん。説明が終わるころには、早くやってみたいとワクワクしているのが伝わってきました。
●写真・文責:小林渡(AISA)
【後編】多くの人たちに愛される、未来の神代植物公園のペレニアルガーデンを感じた最終回!はこちら
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