DeepLの自動翻訳で、英文報告を作成してみる!
どうも、『人文×社会』の中の人です。
今回は、DeepLの自動翻訳を使って、実際に英文報告の文章を作成してみたいと思います。
実は最近のDeepLだと、日本語からの自動翻訳でも、けっこうきちんとした英文になります。「学術研究に自動翻訳を使うなんてもってのほか!」と条件反射する前に、建設的な使い道を少し考えてみてもいいかもしれません。
報告書は書くけれど…
人文系に限らず、院生以上の研究者になると、いろいろな機会で報告書を書くことがあります。
例えば、日本学術振興会の特別研究員になって、科研費の報告書を毎年出さなければいけない!という方や、諸々の博士課程研究支援制度に応募するため、やはりその申請書や報告書を提出しなければいけない!という方もいらっしゃると思います。
そうした報告書はけっこう時間をかけてしっかり書くものの、あまり人の目に触れることはありません。かといって、論文として書いているわけではないので、他の論文であとで引用することもしにくいです。これは、ちょっともったいない気がします。
自動翻訳したら英文報告として活用できる!?
そこで、ふと思いついたのですが、こうした報告書を自動翻訳すれば、英文報告として活用できないでしょうか。
さすがに公的な書類に流用できるレベルの翻訳にはならないかもしれませんが、researchmapやAcademia.eduに掲載すれば、交流目的に使えるかもしれません。
というわけで、本記事では実際にサンプルの報告文を自動翻訳にかけてみたいと思います。
今回のサンプルはこちらです。(これは架空の研究報告ですが、内容はガチです。このとおりに研究すれば、実際に研究成果が出ます)
いざDeepLで自動翻訳!
これをまずはDeepLにぶちこんで、自動翻訳してみたいと思います。
自動翻訳されたものを取り出したのが、こちらです。
やや意味が通じないところがあるため、DeepLの訳語選択で下図のようにサクサク変更していきます。その際、ついでに明確な誤訳も手作業で最低限修正してみます。(例えば、ホッブズにおける「物体」はobjectではなくbodyです)
修正後の英文を取り出すと、こんな感じです。
どうでしょうか? ややぎこちない感じはありつつも、意味はきちんと通じるのではないでしょうか。
researchmapやAcademia.eduに掲載するような文章であれば、このように過去に自分が書いた報告書を自動翻訳し、ちょちょっと手直しをした程度でも構わないかもしれません。
結び
今回記事を書くにあたって、このサンプルとは別に、筆者自身の論文や報告の一部もいくつか自動翻訳してみたのですが、けっこう使える英文になりました。少し手直しをすれば、researchmapやAcademia.eduに掲載するくらいならしてもいいかなーと思える感じです。
過去に書きためた報告書とかがある場合には、死蔵させておくくらいなら、サクッと自動翻訳をして、何らか公開するのもひとつの手かもしれません。
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