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26頁目 神保町本店2階売場 Kさん

神保町本店での思い出や周辺のお店、現在行っているフェアなどを
100日紹介する<三省堂書店神保町100頁日誌>。
本日は神保町本店2階売場Kさんにお話を伺いました!


Q1.神保町でおすすめのお店を教えてください。

 神保町1-38-3に「音福」という三味線の教室がございます。

 長唄・小唄・端唄・民謡・津軽の教室を小さいお部屋で先生と一緒に一対一で稽古して頂けます。遅い時間でも空いていたら習うことができます。

 元は文楽ですが歌舞伎で有名な阿古屋という話に「嘘がなければ琴・三味線・胡弓を見事に演奏してみせよ」と言われて阿古屋が演奏するシーンがあります。

 三味線は集中していないと本当にミスばかりで余計なことを考えたり思い出す暇がありません。ストレスの多い仕事や頭をたくさん使う仕事の人にピッタリの習い事だと思います。

 先生も優しいのでぜひ見学にいらしてみてはいかがでしょうか?



Q2.当店で働いていた時の印象深い思い出を教えてください。

 私は三省堂で働いて3年と短いので、お客様の質問に満足な答えを出せるだけの読書量がありません。SFのおすすめを聞かれても読んだことがなかったり、人の死なないミステリーでおすすめをと言われてもすぐにひらめきません。ファンタジーを探しているお子様に提案したものを全て読了済みなこともありました。

 自分の好みは置いといて色々な本を読まないとおすすめできないと考え直し、手を広げてどうしようもないことになっていますが、人生で今が一番たくさん本を読んでいるのは間違いありません。それは全て私に質問・お問い合わせ下さいました、たくさんのお客様のおかげでございます。

 私にたくさんの本をご紹介くださいましたお客様にこの場をかりてお礼申し上げます。



Q3.当店での企画で印象深かったことを教えてください。

 「GO TO読書」の企画を社員さんから聞き、まだタイトルの決まっていない都道府県の作品を寝る時間を削って探しました。どうしても鳥取県を舞台にした小説がみつからず、小説ではなく工芸・民芸品を紹介する本に安西水丸先生の著書をみつけ、次の日休憩中に購入し提案したので思い出深い企画です。

 鳥取には砂丘があるので砂の女の舞台と思いきやそれは山形県であることを知ったり、絶対松本清張の作品にあるはずと探してみると通過しただけだったり、本当に鳥取には苦しめられました。おかげで鳥取に興味が湧いたので、100日後には安西先生の「鳥取が好きだ」に紹介されているお店へ行ってみようと思います。


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