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53頁目 大宮店 Mさん


神保町本店での思い出や周辺のお店、現在行っているフェアなどを
100日紹介する<三省堂書店神保町100頁日誌>。
本日は大宮店Mさんにお話を伺いました!


Q1.神保町でおすすめのお店を教えてください。

 共栄堂!メニューがシンプルで、すべて美味で、座るとすぐ出てくるコーンスープもまた美味い。個人的には付け合わせのらっきょうが好きで、これだけで売ってほしいくらい。

 自家製?どこのメーカーの?行くたびに思うが、尋ねる勇気がない。いくら好きだからといっても、牛丼の紅しょうがをてんこ盛りにして食べる人のように、大量に食べるのは気が引けるので、いつもスプーン3杯くらいでがまん。水野仁輔さんのサイン会で、対談ゲストで出演なさったこともあった。その時、来場者にカレーをふるまう、という案もあったそうだが、衛生的に保健所的にちょっと・・ということで、没になり、結局レシピ付きのスパイスをプレゼントしていた。

 イベントに当日紛れ込み、お話しを伺うことができたが、見た目通りの人柄で、奥深いカレーの世界を時にはユーモアも交え、熱弁されていたのが、印象的だった。


Q2.当店で働いていた時の印象深い思い出を教えてください。

 ○2020年緊急事態宣言で休業し、5/7から営業再開したとき、従業員がほぼほぼ欠けることなく戻ってきてくれたこと。開店する前はお客様が来るのか不安だったが、予想以上に来店頂け、体感としては4月や12月の繁忙期並みだった。ほとんどのお客様は、休業していたことや、レジの混雑に文句や苛立ちをぶつけることなく、逆に『営業してくれてありがとう』と感謝の言葉をいただけたのは嬉しかった。


Q3.当店での企画で印象深かったことを教えてください。

 村上春樹の企画が思い出深い。

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の発売時に、店名を【村上春樹堂】と変更し、看板、レイアウト、従業員のバッチまで変える徹底ぶりだった。

 「騎士団長殺し」の発売時には午前0時から販売。そのまま朝まで店内で読書会を開催。

 カウントダウン5分前位から店頭には人が集まり、0時と同時に店頭に吊るされていた黒い布が取り払われ、中から本のタワーが出現したときには、数十人のお客様や、報道陣から「おおっ」とどよめきの声があがっていた。



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