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61頁目 店売推進担当Sさん③

神保町本店での思い出や周辺のお店、現在行っているフェアなどを
100日紹介する<三省堂書店神保町100頁日誌>。
本日は店売推進担当Sさんにお話を伺いました!

沢山お話を聞かせて頂いたので3日にわけてあります!


Q3.当店での企画で印象深かったことを教えてください。

 2011年3月11日東日本大震災の時何をしていたか、何年か前までは久ぶりにあう人によく聞くことでした。私はと言えば、神保町本店7FでMD販促担当として働いていました。震災後の関連書、放射能関連書籍などが大きく注目を集めたことは今も記憶に残っています。

 さて、震災の翌週から何とか電車を乗り継いで出勤しながら、このような時こそ本屋に何かできないだろうかと考えていました。そして、本を通してお客様に元気になってもらおうというメッセージを伝えたい。出版社様にご協力を頂き、大きなブックフェアをしようと思ったのです。

 神保町本店の店長、1Fのフロア長、仕入課の担当者など関係各位と調整をしてブックフェアの準備を始めます。

 記録をたどると3月18日に100社を超える出版社様にメールを送り、協力を仰いでいます。

 各出版社様がこのような時だからこそお客様に読んで欲しい本を3タイトルまで推薦、コメントも寄せて欲しいと依頼しています。当時は物流もストップしましたので、可能なら直接お持ち頂けると助かります、とお願いしました。これは本の街神保町に立地していることが役にたったかもしれません。

 各出版社様からの本はそれからどんどん集まってきました。熱いコメントも頂きました。

 そして、正確な日付は記録・記憶ともにないのですが、4月頭からだったと思いますが、従業員のお薦め本と併せて、1Fの、現在ではレジカウンターになっている壁面を大きく使って「今、本ができること、わたしたちにできること」と題したブックフェアを開催したのです。大勢のお客様から喜びの声を頂いたと記憶しております。


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