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胎児を診る専門クリニックって?

FMF胎児クリニック東京ベイ幕張の佐野仁啓です。

このマガジンでは、胎児クリニックの日々や、私信について書いていこうと思います。

FMF胎児クリニック東京ベイ幕張は、2021.9.27に千葉県千葉市でオープンした、胎児を診る専門のクリニックです。

胎児を診る専門クリニックがなかなか伝わりにくいですが、一般的には胎児精密超音波検査:胎児ドック(我々のクリニックでは、FMF胎児ドックと呼んでいます)とか呼ばれています。一般的な妊婦健診が子どもから大人が受診するような健康診断だとしたら、胎児ドックは、胎児の人間ドック版みたいなイメージでしょうか。

この胎児ドックという表現もクリニックによって、差があるようです。診療メニュー名を付ける際にも苦労しましたが、最初に付けていた胎児健診という表現自体一般用語ではなく(しかも胎児健診よりも"胎児検診"の方が検索で見つけやすい)、のちに胎児ドックという表現に改めました。

しかし、この胎児ドック、一般的にまだ浸透している名前ですが、内容にもかなりの差があることがわかりました。そのため、我々はFMF胎児ドックと名付けています。※FMFの詳細は当院Instagramにて。

生まれるまえの赤ちゃんは医療の対象だろうか

生まれるまえのおなかの中にいる赤ちゃんは、戸籍も保険証もないことから、お母さんの中にいる間は一人の人としてカウントされていません。そのことから、同じく所属するNPO法人親子の未来を支える会では、この胎児の年齢を-1歳(マイナス1歳:生まれるまえ)と表現しています。

「胎児も医療の対象である」

FMFではそのように考えており、人間ドックほど胎児ドックは普及しておらず、日本では全妊婦さんの1%程度しか受診できていないそうですが、私たちはこの胎児ドックを海外同様に、希望する妊婦さんがだれでも受診できるよう、まずは千葉市から取り組んでいます。

妊婦健診で胎児はみないの?

わたしも院長の林と出会うまでは、胎児は妊婦健診で診ているものだとばかり考えていました。実際には、妊婦健診はお母さんのための健診で、胎児のためものではありません。胎児を診てもらえる場所は産婦人科ではなかったのです。海外では、胎児科がありますが、日本では胎児科がありません。(胎児科どこだー

今では、胎児診療科だったり、検索するといくつかの病院やクリニックが表示されるようになってきました。胎児を診てくれる科が増えるといいですね。

日本における胎児ドックのイメージ

開院して3か月の印象ですが、胎児ドック、まだまだ一般浸透しているイメージではありません。実際、Googleのキーワードプランナーを用いても、検索ボリュームは明らかです。※前述のとおり、もはや胎児"健診"で検索されない・・・

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胎児ドックは受診したほうがいいのか?

胎児期における成長は、生まれたあとも含めても、一番沢山発達する大事な期間です。健康診断も人間ドックも受診の選択は人それぞれなので、結論から言うと、選択肢として知っておいてほしいが、受診するかどうかは人それぞれ。

実際胎児科がある院長の留学先のイギリスでは、7~8割程度と言われています。日本では費用がかかりますが、イギリスでは無料で受診できるので、お金の問題ではなく、文化的にそうなのかもしれません。日本でも、千葉市立青葉病院で胎児外来を始めた初年は、同じような数字でした。

胎児ドックでは何がわかるのか。

次回はその話を書きたいと思います。



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