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セラースケット開始までの秘話とこれからの展望

Amazonのアカウント停止を未然に防ぐサービス「セラースケット 」は6月17日に正式リリースを行いました。

順次新機能や新制度を公開しており多くの会員様から支持されており嬉しく思うと共に、サービスの至らなさに苦言を呈して頂ける会員様がいるおかげで順調に伸びております。

セラースケット開始まで

セラースケット開始までには8ヶ月もの準備期間がありました。着想は2018年10月。

その頃は私自身Amazon出品者であり、輸入販売を行なっている中でアカウント停止の抜本的な解決策を提示するサービスが無いことに目を付けて立ち上げを企画しました。

最悪の事態が起きるのを防ぐ、最悪の事態が起きた後にサポートする。この二つは最早新しい保険として私は捉えております。

勿論アイデアだけで具体的な構想は全くありませんでした。そこで自分の目指すべき道に関連する4冊の本を読み、ある一冊の本で大きな進展が得られました。

132億円もの資金を集め、戦後初のベンチャー保険企業を立ち上げて現在は東証マザーズに上場しているライフネット生命の創業者出口氏が著者の「直球勝負の会社」という本です。

会社立ち上げまでの詳細な動き、資金調達、チーム編成などベンチャー生保の起業物語が綴られていました。自分が正直に「理想の会社」を作ったと記されており、読み進めていくと私の中の「理想の会社とは?」「理想のサービスとは?」と様々な疑問が溢れんばかり生まれて一つ一つを必死に考え解き明かしていると、サービスの立ち位置から具体的なサービス機能の案が生まれてきたことを鮮明に覚えています。

そこで私は実際に著者である出口氏に会って話がしたいと考え、直接連絡を取り「5分でいいから会いたい!」と懇願しました。

熊本におられるとの事で早速航空券を購入しようと思っていたが、来週東京に来る予定があるから時間を頂けるということで東京駅直結のサピアタワーでのアポが取れました。

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当日、私の中の構想やアイデアを伝え、アドバイスを乞いました。様々なご指摘やご指南を頂けて、更には損保保険に精通している方にも繋げて頂けました。

「市場の声を聞いている?市場を見て、聞いてから始めてみたら?」とアイデアに惚れていた自分の右頬を叩かれたようでした。

周囲の声を聞くことは当たり前のはずなのにアイデアに盲目になってしまっていたことで価値を提供どころか利己的なサービスへと成り下がってしまう所でした。

当初は予定5分でしたが、約1時間半お話をさせて頂きました。何事も言ってみるものですね。その後も出口学長のAPU起業部のクラファンに寄与させて頂くなどお世話になっております。

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繋いで頂いた損保スペシャリストの方とも2日後にアポを取り都内の会社まで伺わせて頂き、違う視点でのご指摘賜わり構想準備への「準備」が段々と見えてきました。

市場の声を集める

「私たちが作ろうとしているサービスは誰が購入するのか?」

この疑問を紐解くために市場全体の把握と共に、ミクロな視点「顧客の性格」「所得状況」「思考」まで考え抜き潜在的顧客のニーズを把握することに努めました。

2018年10月〜12月まで15名のAmazon出品者に実際に会い様々な質問を行い、性格、所得による思考の変化を仮設立てしました。都内、横浜、名古屋、大阪と全国に飛び回り私の耳と目で正確に確認しました。

輸入事業と他事業も並行しており、ホテル・旅館への営業や800万円程の売上も管理しないといけないので私一人でのアンケートはかなり時間が要し、時間とお金が飛んでいきましたが今となっては良く耐えたなと思います。

本当にしんどかった…が妥協はしなかった。したくなかったが正確かな?

人に頼むことが一番効率的でしたが、やはりミクロ環境は人の表情や仕草でどのくらいの信用度があるのかを精査しなければなりません。また、サンプルである母集団が少ないので許容誤差も軽視出来ません。だから会いに行ったのです。

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(1回目のアンケート一部、ここから精度上げていきました)

市場の声を掻き集めて、危機管理のニーズの確認、売上セグメント別の固定費許容度、コミュニティ形成による不安解消を望む人の傾向、代替品によっても解決されてないポイントを洗い出しました。

リーンスタートアップを採用してサービスの全体概要の強みと弱みを把握し、その上で何度も何度も潜在顧客へアンケートを繰り返しました。

Webサービスの開発が進み、リリース予定まで1ヶ月を切りいよいよ価格の調整です。出口さんの指南を忘れずこの調整も市場の声を最大限反映させました。

類似商品が無いという事でPSM分析を活用し、ダイレクトに市場の声を反映させることを実現。4つの価格帯を答えて頂き、得た累積曲線からマーケティング戦略に則った最適価格を決定しました。

顧客は開発者側が思ってる以上に敏感に反応しますから、全ての数字に対して明確な根拠を導き出しその上で決定する事を怠ってはいけないと考えています。

価格決定から更に加速して、掲示板による情報共有と過去の情報による予防策の提示を固めました。サイト作りもユーザビリティ、ノンストレスのUIUXを意識しました。

いよいよβテストを経て、正式リリースを行い多くの法人・個人の会員様にご入会頂きました。その後も順調に推移しております。

これからの展望

リリースまでの準備は怠らなかったと自負しております。しかしこれからが勝負です。

私は「Amazonによる留保金」を解決する事で風向きが変わってくると確信してます。留保金が実質的に無くなればアカウント停止への恐怖心は和らぎます。Amazonからお金が入金されなくなるという不安は将来の事業継続の不安に繋がる事を私自身出品者であるため痛いほど分かります。

いくら利益が確保出来ていようと手持ち資金が無くなると倒産の危機に陥ります。大袈裟ではなく本当に倒産してしまいます。

Amazonは強力な集客力の販売マーケットを提供していますが、出品者を一瞬で事業継続不可能まで持っていく力もあります。

「まともな商売をしていればアカウント停止の不安はないでしょ?」という意見もありますが、それはAmazon上で商売をしたことの無い人の意見です。

例え出品者に非が無くとも容赦無くAmazonはアカウント停止処分を下します。合理性などマーケットプレイス上では通用しません。

その背景にはAmazonは巨大であるがゆえの問題があります。それはAmazonへ政府機関からの締め付けが年々厳格化されていることです。

Amazonは今や世界を代表する企業であり、政府機関から突っ込まれない為に厳しいスタンスに成らざる得ないことも十分に理解できます。

反面、1つの企業として出品している側のAmazonアカウント停止の理不尽さもよーーく分かります。

しかしこれらの問題は先述した背景がある以上解決はされないでしょう。秩序維持、第三者機関からの指摘を防ぐために厳格化しなければならないAmazon側と厳しすぎるけど集客力を頼らざる得ない出品者側の隔たりは埋まる事はありません。

だからこそ私たちの様なサービスがアカウント停止による留保金に対して言及する事で価値を提供する事が出来ると考えています。

セラースケットでは今後はアカウント停止による留保金にフォーカスしたサービスを追加予定です。

勿論留保金を解決するサービスは危機感のある会員様、入会歴が長い会員様へのみ提供を行う予定です。アカウント停止への不安が払拭したからと言って故意的に贋物出品する人が増えないよう整備をして参ります。

また、大手上場企業との業務提携も進んでおり来年には発表できると思います。並行して金融庁、財務局へのヒアリングも行っており法規制についてもクリアにし、会員様に安心してご入会・ご活用頂けるよう徐々に整えております。

先週は名古屋で優秀な人材をヘッドハンティングして参画を決めてもらい、チーム編成も理想に近づいております。

最後に

まだまだ知名度は伸びておりませんが、全く焦っていません。

必ず市場から必要とされるタイミングは来ますし、それに向けて抜かりなく万全の準備も行なっています。

そして私たちは前のめりに常に挑戦も続けて参ります。今後も「責任は全て社長が取る、だから全員で挑戦し続けて欲しい」というスタンスを忘れず、会社ごと引っ張って行きます。

ここに書き記してる限り、弊社がどんなに大化けしてもこのスタンスは崩さないと誓います。

現段階では開拓中であり言える範囲が少ないため省略している部分もありますが今後も引き続き、掲げている「既存の会員様を第一に」を貫き更なるサービス向上に努めていきたいと思います。

長文失礼しました(^з^)-☆

Amazon出品者は是非一度お試しください!!

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