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「五厘刈り」の背後にある自己決定 神村学園野球部の挑戦

神村学園の20人全員が一斉に「五厘刈り」に挑戦。

こんにちは,皆さん。永田洋一です。今日は,神村学園野球部のメンバーが自己決定した「五厘刈り」の髪型について考えてみたいと思います。

その背後にあるのは,みんなで相談し合って決めた髪型で,「気合を見せるために,みんなで決めてやりました」という意気込みです。こうした集団での決断は,何か特別な力を感じさせますよね。

髪型には,歴史的背景が重なっています。1871年の「散髪脱刀令」によって,政府が髷を結う必要がないと認めたことが,「ざんぎり頭」の一般化に繋がりました。さらに,フランスから持ち帰られたバリカンの導入が普及に拍車をかけました。こうした歴史的な出来事から,政府の公認や認可が日本の文化において重要視されてきたことが理解できます。

このような歴史的背景から,仮に高野連が「髪型自由化の奨励」を行った場合,自由な髪型の高校を歓迎する人々が大半を占めるようになるでしょう。日本では政府の公認やお墨付きが重要視される文化が根付いているため,その影響を大いに受けるというわけです。

一方で,他律的な側面もあることは否定できません。そしてグローバル化の進展とは逆行する一面もあります。だから,日本の子どもたちの学びや働き方が自律的なものへ変化することが難しいのは,長い歴史や文化の影響があるためであることは言うまでもありません。

神村学園の生徒たちの「五厘刈り」髪型は,自己決定の象徴です。彼らは公認やお墨付きなどに頼らず,自分たちの選択を受け入れています。今後の試合結果にも注目が集まるでしょう。自己決定と伝統が交錯する中で,どのような成果を挙げるのか,楽しみです。

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