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人と会いたい気持ちが広がる,盆踊りの効果と魅力。心地よい交流と楽しみ方をご紹介!

みなさんこんにちは。永田洋一です。これまで赴任してきた土地を振り返ると,この時期「盆踊り」的な行事が必ず行われていたなあと思います。さて,盆踊りのルーツとは一体何か、そしてぼくが異動で訪れた地域ごとの独自の盆踊りの魅力について考えてみたいと思います。

盆踊りの起源と魅力

盆踊りのルーツは、平安時代に始まった念仏踊りにあると言われています。当時、庶民にも仏教を広めるため、念仏を踊りながら唱える儀式が行われていました。この儀式がお盆に帰ってきたご先祖様と精霊を慰めるための霊鎮めの儀式と結びつき、現在の盆踊りへと発展したのです。

特に教師1年目で訪れた赴任地、鹿児島の徳之島町手々集落では、ムチタボリという祭が行われています。この祭りは、餅を意味する「ムチ」と給えるを意味する「タボリ」という言葉が結びついたもので、稲作文化と深く関わりながら数百年にわたって受け継がれてきました。手々ムチタボリでは、男女が輪になってアンゴー踊りを踊る光景が広がります。男性は白い布で顔を隠し、女性が独特な格好で踊り、その風景は独特な雰囲気を醸し出しています。

徳之島町尾母集落でも秋ムチという行事が行われ、豊作祈願のための踊りが繰り広げられます。尾母集落の青年団が15年前に復活させたこの行事は、伝統の継承と地域の交流を促進しており、地域全体が活気に包まれています。

現在の赴任地、屋久島の楠川集落でも、楠川盆おどりという行事が毎年行われています。この行事では、素足に浴衣姿の踊り手たちが、情熱的な歌と踊りを通じて祭りの雰囲気を盛り上げています。

楠川盆おどり(今現在の赴任地)

盆踊りの効果と楽しみ方

伝統行事、盆踊りには、さまざまな効果があると思います。友人や家族が戻ってくることで地域への結びつきが深まり、新たな出会いや交流が生まれます。また,そのことで地域コミュニティが活性化します。また、知らない土地に来たぼくも、盆踊りを通じて地域文化や人々とのつながりを感じ、なじむことができています。

8月13日から15日にかけて行われる盆踊りは、人々が純粋な意志で集まり、楽しみを共有する場でもあります。静かに見守ったり、知らない人にも軽く会釈したり、場の雰囲気に溶け込んだりすることで、盆踊りの雰囲気を楽しむことができます。

リモートでの参加も合理的な選択肢ですが、地域の行事で人々が一堂に会し、伝統や文化を体験することは特別な価値があります。盆踊りは、多くの人々が一体となって楽しむ崇高な行事です。この夏、盆踊りを通じて人々との絆を感じながら、地域の文化に触れる素晴らしい経験をしてみたいと思います。

それでは、みなさんも素敵なお盆を楽しんでください!

@屋久島在住


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