見出し画像

ノブレス・オブリージュとMBA(2024年4~6月振り返り)

株式会社ジコリカイの桐谷です。

私は今、実現手段の一つとして大学院でビジネスを学んでいて、MBAを取得予定です。
MBAとは、経営学修士という学位(資格ではない)。
年間約3000人が取得していてその3割が、私の通うGLOBIS経営大学院で学んでいます。

大学院は3か月で1クール。3時間×6回の授業があります。
24年の4月期で私が履修していたのはこちらの3つ。

ENL:企業家リーダーシップ
VTM:ベンチャー・マネジメント
CFB:ビジネスサイバーセキュリティ

今回は授業で印象に残ったことを中心に振り返ります。


「やってみなければわからない」(by VTM)

ベンチャー・マネジメントのクラスで言われたのが、自己理解でもおなじみのこの言葉。

私なりに考えてみた結果、「やってみなければわからない」には2種類ある気がしました。「うまくいくかどうかわからない」「計画がいかに荒かったか」です。

1つ目の「うまくいくかどうかわからない」については説明不要かと思いますが、やらなかった場合、失敗確率はゼロだけどリターンもゼロなんですよね。
(リスクという言葉は本来「不確実性」という意味なので、ここでは使わないようにします)

アニメ 機動戦士ガンダム 水星の魔女 でも似たような言葉が出てきました。

「お母さんが言ってました。逃げたら1つ、進めば2つ手に入るって」
「逃げたら負けないが手に入ります。でも、進めば…」
「勝てなくても、手に入ります。経験値も、プライドも…信頼だって!」

▼水星の魔女はアマプラで見れます


失敗といっても借金を背負ったり生活が懸かったようなチャレンジ(というか博打…?)でもない限り、失敗したとして無駄になるのはかけた時間と少々のお金くらいですよね。

なので、やらないメリットよりやるデメリットと取ってでもリターンを得るべき。
つまり「(うまくいくかどうかは)やってみないとわからない」になると思います。


2つ目の「計画がいかに荒かったか」については、やる前の机上の計画では見落としていたり、経験の中であたりをつけていくことが大いにあると思うので、まさに「やってみないとわからない」=やってみて初めて見落としに気付くなのだと思いました。

例えるなら、最初の計画はDVD画質。やっているうちに、今やっていることへの解像度がBD画質になるようなもの。

やってみて初めて、
・ロジックの矛盾
・変数の見落とし、見誤り
・無駄、無理、無意味

に気付いていくので、やればやるほど思考と感覚がバージョンアップするということだと理解しました。

「どうすればうまくいくのかを考える」ためには思考と感覚のバージョンアップが必要不可欠なので、とにかく「やってみるのが大事」につきます。

ちなみに成功したビジネスはだいたい創発的戦略といわれるらしく、当初思い描いていた計画通りにはいかないものなのだとか。


好き、得意、大事、そして本当にやりたいこと。
これらの軸をブラさずに、外部環境の変化に合わせてこまめに軌道修正をしていく「フッ軽さ」が、これからの時代に重要という点で、ビジネスも個人キャリアも同じだなと思いました。


「大学院で学べるという恵まれた皆さんには、この経験と学びを社会に還元する責務があるのではないですか?」(By ENL)

企業家リーダーシップのクラスで言われた言葉です。

このクラスは松下幸之助、ネルソン・マンデラなどの偉人から「やりたいことを成し遂げた人物の思考・哲学」を学ぶというもの。ちょっと自己理解に通づるものがありました。

毎週色々な偉人を扱うのですが、ある回で取り上げられていたのが、私が通うGLOBIS経営大学院の創設者である堀義人でした。

指定された課題図書が堀さんの著書なのですが(笑)

どういう想い(自己理解的に言うとどのようなビジョンと「本当にやりたいこと」)で大学院を立ち上げてこられたのかが綴られていました。

・アメリカでは多くのビジネススクールがあり学べる環境が整っている
・一方日本では経営を学ぶ機会がなく、国力低下が懸念される
→高額な費用と時間をかけて留学しなくても、日本国内でビジネスを学べる環境を自分の手で作り、日本を強くしたい

このような想いで実現してきたからこそ、私が今、広島に住み自宅からオンラインで学べているのだと思うと、胸が熱くなったし、とてもありがたいことだなと再認識できました。

そのような気持ちでクラスを受けたときに先生から言われたのが、「大学院で学べるという恵まれた皆さんには、この経験と学びを社会に還元する責務があるのではないですか?」という冒頭の言葉です。

仕事やプライベートも大変な中、ここで学ばれている皆さんの努力は素晴らしいものです。

一方で、学べる時間があり、家族や職場からの理解や協力があり、学費を払えるというのは、誰もができることではなく、はっきり言って皆さんは恵まれているわけです。
恵まれている皆さんは、堀さんが苦労して作った大学院で学ぶことができています。

このようにして得られた学びなのであれば、社会に対し貢献・還元するのはあなた方の責務なのではないですか?

もうね…がつーーーんと頭を殴られた気分です。。。

言葉にしなくてもなんとなくわかっていたことだったけど、こうやって先生から改めて言葉で投げかけられたときに、心にぐさりと刺さりました。

同時に、GLOBIS入学前の単科生時代に
「子供が生まれるし、妻の許可が下りない」
「子供の学費を優先するため、資金繰りができない」
という理由で入学をあきらめざるを得なかった仲間の顔がよぎりました。

様々な理由で「学びたくても学べなかった」仲間のためにも、

今この恵まれた環境で学べている私がしなければならないことは何か?
もっというと、「本当にやりたいこと」をやるのはなぜなのか?

という問いをもらえた、とても貴重な時間でした。
GLOBISの理念である「創造と変革の志士」となるべく、志に向き合っていきたいです。

2024年7~9月の予定

たくさんの学びがあった3か月をもとに、次の3か月はこちらを予定しています。

■履修予定
・VTS:ベンチャー戦略プランニング
・PWI:パワーと影響力
・STC:戦略コミュニケーション

■その他の学業活動
・あすか会議(年1回の大規模カンファレンス)@京都へ参加
 ・一部学生企画の運営として参加


4月期の最後はあすか会議関係の活動に追われて課題提出を何個かすっぽかしてしまったので、7月期は「一つ一つを丁寧に」を心掛けたいです。

4月期から始めた3科目履修のペース配分もつかめてきたので、ときにダラダラしつつ、楽しんで学んでいこうと思います。

とはいえ、大学院も残り9か月なので、今の環境や人とのつながりを最大限活用すべく、積極的に人と関り、お節介でGIVEしていきます。


▼GLOBIS 体験クラスやってます


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?