稲田朋美議員の反論は自滅?

稲田朋美氏が公式Twitterで山口敬之氏の記事へ反論しています。


https://twitter.com/dento_to_souzo/status/1667048904293240832



反論のファクトチェック

第1弾


山口敬之氏は、2021/4月末に安倍晋三元総理から稲田朋美氏の件で電話があり、「性自認」という今までなかった文言を持ち帰ってきたと主張。
しかし、稲田朋美氏は2021/5/14、超党派合意案が出来たので「存在しないメモ」と反論。

時系列的には、合意案を作る前の段階で「性自認」が入りそうなので安倍晋三元総理は山口敬之氏へ連絡を入れたのです。

山口敬之氏は間違ってはいない。

LGBT「理解増進法案」修正案、超党派議連で合意 自民内ではまだ了承得られず…保守層の動向に焦点(2021/5/14)

第2弾


稲田朋美氏が「野党との協議で合意してしまった」という事故のような表現をして責任逃れな言い訳を「実は確信犯」という山口敬之氏の主張。
それに対して、「勝手に合意なんてしない。特命委員会と公明党の了承を得ていた」と反論。

日本語の「了承」とは、相手の申し出を承諾するという意味です。
つまり、稲田朋美氏が「性自認」を入れることを特命委員会と公明党に同意してもらったということです。
言い出しっぺは稲田朋美氏だということです。
自分のTwitterで認めたも同じですよ。

第3弾


安倍晋三元総理が稲田朋美氏のLGBT法案に対するエスカレーションを危惧したので、説得を止めて法案を凍結に切り換えたという話なのでしょう。
時系列的な話は、第三者が口を挟めないかもしれないが、2021/5/28に法案が凍結されたのは事実のようです。

つまり、安倍晋三元総理は、この時期には明確にLGBT法案を世に出す気はなかったという意思が確認出来ます。

第4弾


2021/秋、安倍総理との約束で「LGBT法案に関わらない代わりに、整備新幹線等鉄道調査会長職を与えられた」という山口敬之氏の主張。

これに対して、2018年から会長をしていたので的外れだと稲田朋美氏は反論しています。

しかし、記事にあるように、2021/11月に「整備新幹線等鉄道調査会長職の続投が内定」という話なので、安倍氏との約束通り、会長職を続投させてもらったという人事権が行われた証です。

山口敬之氏の主張は事実ではないのか?

稲田氏、党鉄道調査会長続投へ つながる北陸新幹線

第5弾

山口敬之氏は、安倍晋三元総理がLGBT法案に消極的だったという主張です。
それに対して、2016年の参議院選挙の公約であり、特命委員会を作ったのは安倍晋三元総理だと反論しています。

確かに、自民党HPでは2016年の公約だったのでしょう。
しかし、安倍晋三元総理が公約だったことが現職時代に実現しなかったということが、消極的である証。
それとも公約違反を認めるのか?

参院選2022

令和4年政策パンフレット

https://storage.jimin.jp/pdf/pamphlet/202206_pamphlet.pdf

ここには載っていない。

総合政策集2022 J-ファイル

https://storage.jimin.jp/pdf/pamphlet/20220616_j-file_pamphlet.pdf

「852 性的マイノリティの理解増進(p149)
性的マイノリティの社会生活上の困難を軽減するため、地域・学校・職場等社会の様々な場面における理解増進を図ります。また性別不合等の対応に関し、生命の尊厳を守る観点から時勢に応じた法制度等の見直しを行います。」

2022年参議院選挙の岸田政権の政策パンフレットには載っていません。
総合政策集でかろうじて載っている程度。

2016年の公約時からすると、最新の2022年はパンフレットからも外されている。
2021年は「議員立法の制定を目指す」という表現から「法制度等の見直し」と表現がトーンダウンしていることからも、明らかに消極的です。

そして、公約を持ち出している稲田朋美氏ですが、このTwitterでなぜ2022年の公約を載せないのか?
過ぎ去った公約、しかも当の本人は他界されてしまったので今や何も言えない。
最新の公約にも大々的に掲げていないにもかかわらず、Twitterレベルで姑息な反論をしているそういう姿勢が「確信犯」だと言われるのですよ。

LGBTに関するわが党の政策について(2018/8/1)

第6弾


特命委員会、総務会、合同部会。
素人からすると序列の確定した話は出来ない。
しかし、合同部会が一番下であることは間違いないでしょう。

その上で、山口敬之氏は「(特命委員会で)懸念の意見もあったが、明確な反対意見はなかった。」という稲田朋美氏の言質を使ったのです。

そして、稲田朋美氏の主張は「総務会を特命委員会に改ざん」として名誉毀損だと言っている。

馬鹿馬鹿しい。
合同部会では反対多数であったが、一任を無理から取り付けて総務会へ持っていったのが事実。
そして、稲田朋美氏は総務会では「明確な反対意見はなく、全会一致」という表現をしたということです。

どっちにしても、反対意見を潰すような部会にしたのは事実であり、総務会ではより優位なポストを望む、自己中な議員が多いだけのこと。
だから「全会一致」になるのです。
つまり、反対意見を言えばポストが遠のくという心理状態からの賛成票。


個人的感想

第7弾が6/12にツイートされる予定。
ツイートを待つまでもない。

レベルの低いツイートで、フォロワーからの呆れたコメントばかりです。

稲田朋美氏のWikipediaでは、
「2021年の第49回衆議院議員総選挙への立候補の際、「LGBT理解増進法案」には関わらない条件で、安倍晋三元総理に泣きながら助けを求め、安倍晋三元総理自らが福井県第1区の各支援団体へ電話調整を行うなどして支援を取り付け、当選を果たすことができた。」と記されています。

つまり、2021年の衆議院選挙にあたっては、福井県第1区の支援団体から支持が得られない状況であった。
そこで、安倍晋三元総理に泣きつき、安倍晋三元総理が「LGBT法案に関わらない稲田朋美」として、支援団体へ電話調整で稲田氏の支持を取り付けたという経緯でしょう。

だから山口敬之氏は「裏切り」だと表現しているのです。

次の衆議院選挙稲田朋美氏は危機的状況に陥る可能性が高いのでは?



補足記事等

和田政宗氏のTwitter

以下、抜粋
「ジェンダーアイデンティティ」には「性自認」が含まれ、党内説明時と異なる大幅修正である事や、皆様の懸念の声を記した。
修正法案でも小学校で児童への教育が明記されるなど、皆様が全然知らないと言う点も詳記。信念を持って行動する。」

和田政宗氏のTwitter投稿より

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