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核医学専門技師の概要

核医学専門技師とは

1.核医学検査の放射線安全管理や医療安全対策を企画・立案し、適切に実行すること
2.専門的な知識と技術を高め、高度な核医学検査を円滑に行うこと
3.核医学検査における診断、予後、治療、予防の必要性の把握
4.核医学診断に役立つ科学的根拠に基づく医療情報を提供すること
5.医療情報として提供する検査データの管理方法および妥当性に対する判断力を保有する
6.核医学検査における核医学検査機器、および関連機器・器具等の品質保証・品質管理を修得し、実行すること。

→長々書いていますが、要は多大な知識を臨床に生かそうね!ってことです。

更新は5年ごとです。

申請資格

①構成団体への在籍構成4団体のいずれかに継続して3年以上の会員であり、診療放射線技師免許保持者。

【4団体とは】
日本核医学会、日本核医学技術学会、日本放射線技術学会、日本放射線技師会


おそらく多くの技師は技師会か技術学会に入っているのではないでしょうか?


年会費も1万円超えでかかるものなので、3年以上というのは辛いですが、学会に入っているだけで勉強会や学会の参加料金が安くなったりするのでこの試験以外にもお得なことも多いかと思います。

ちなみに自分は日本放射線技術学会にかれこれ5年以上入っています!・


②核医学検査経験
通算3年以上の核医学検査に関する診療業務に携わっている者。


→これは核医学の臨床経験ということなので、核医学の検査を行っていない病院では厳しいようです。また、大学院などでRIの研究をしているなども含まれないようです。

(病院によっては3年以上携わっていなくても、技師長が3年以上とサインしてくれることも・・・)


③学術成果
申請時からさかのぼって5年以内に別に定める認定単位を300単位以上取得している者。
ただし、5年間に一度は、いずれかの学会あるいは団体の学術大会に出席していること。

→これが一番辛い・・・300単位!
→しかも5年以内!

〜ちょっと抜粋〜
大きな学会に参加:20p
小さい勉強会:5p
PET研修セミナー(下記④で説明):30p
核医学で業務:2p/月

この中で、PET研修セミナー(30p)は合格しないとこの試験は受けれないので
皆受けることになります。

また臨床経験は3年必要なので、必然的に2p×36ヶ月=72p

つまり試験を受けるまでで既に30+72=102p持ってることになります。
残り200pは気合で集めましょう(`・ω・´)

おすすめは春に毎年パシフィコ横浜で開催されるJRCです。
参加だけで20p獲得できます。
特に今年はコロナの影響でWeb開催で5000円で参加できました。
普段は12000円?だった気がします。
5年で100pなので参加できたら参加しましょう!


④研修成果
医政発第0601006号(厚生労働省医政局長通知 平成17年6月1日)に掲げられたPETに関する所定の研修を修めた者。

→難しい言葉で書かれていますが、つまりはPET研修セミナーのことです。
毎年春に核医学春季大会の中で開催されています。

2日間開催され、2日目の最後に20問の試験があります。12問以上で合格になります。

今年の第20回核医学春季大会はWeb開催になり、試験ももちろんWeb上でしかも落ちても何度でも受けれたため、合格率100%だったんではないでしょうか。

受験料

1万円

→決して安くないですがお金を払うからには一発で受かりましょう!

さいごに

この試験は受けるまでの敷居が高いために受験を断念する方も多いのではないでしょうか?

詳しいことはこちらのHPに書かれていますので受ける予定の方は参照ください。
https://www.jbnmt.org/exam-outline/試験概要/

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