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お見合い

猫を飼おう!と決めて、里親募集のサイトを見たり猫を飼っている友人に色々と相談をしたりしていたところ、友人が色々調べてくれていたようで、私の住んでいる場所の近くで保護された黒猫ちゃんが可愛い…とURLを送ってきてくれた。

可愛い。本当に可愛い。三ヶ月半の男の子。すぐに主人に連絡し、保護団体さんへ申し込みをした。

保護団体さんからのメールには、次のように書いてあった。


きょうだい猫の女の子と二匹での受け入れは可能でしょうか。


なんだって。

これは一大事だ。一気に心臓がドキドキした。アレルギーじゃないと分かってから猫を一匹迎えると決断するのにもものすごい時間を要したのに、二匹だって?いやそれは無理だろう。

と考えすぎて若干具合悪くなりながら、黒猫のきょうだいであるキジ白の女の子の写真を見た。


えっ      かわいい…

可愛いっていうか超可愛い。超可愛いっていうか美人。何この子、齢三ヶ月半でこのポテンシャル?やば!

となり、すぐに主人に連絡。保護主さんには、猫を飼うのが初めてで一匹でも不安なのでいきなり二匹はどうだろうか…といった旨のメールを丁寧に打った。

すると、猫は一匹でも二匹でもお世話は変わらないこと、子猫なので猫同士で学ぶこともあること、環境が変わって不安な中、一緒に育ったきょうだいが居ることで安心でき、家に慣れるのも早いことなどを優しく教えてくださった。

なるほど。しかし元来の心配性もあり、そうですか!とはなれなかった。保護猫を二匹飼っている友人や、生まれた時から家には犬がいて、現在も二匹の犬を飼っている友人に相談しまくった。

すると友人が「猫語が通じる相手がいた方がいいんじゃない?」と言ってくれた。これにはすんなり納得できた。

とはいえまだ決断できたわけではないが、とにかく会ってみようとお見合いに行った。やっとタイトルの話です。前置きが長すぎる。


お見合い場所に行くと、子猫から成猫、わんこまで20匹ほどの動物がいた。案内されたケージを主人と覗くと、めちゃくちゃ奥のすみっこで体をぴったり寄せ合い、こちらを見つめる二匹と目があった。

「あ、引き離すとか無理だね」「そうだね」

あんだけ悩んだのなんだったんだろうってくらい一瞬で決まった。二匹でうちにおいで。

奥にいてあんまり見えないので、ちゅーるをいただいた。食べないかなー?と思ったらめちゃくちゃ食べた。食べ終わったあとも黒猫はケージの手前にいて私の指で遊んでくれた。一方で、キジ白は早々にケージの奥へと引っ込み、私の指で遊ぶ黒猫を見て前足をクロスし、目を細めていた。「ちゅーるもらったくらいで気安く触らせるんじゃないわよ馬鹿ね」くらいの心の声が聞こえた。

これは慣れるのは黒猫のが先でキジ白は時間かかりそうだな〜?!と思った。


そこからは怒涛の早さだった。三段ケージを買い、ホームセンターで飼育に必要なものを揃え、お見合いから3日後についに二匹を迎えることとなった。



亀は今日も元気です。