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2021・8・8市長選挙開始

告示日当日もオリンピックがあり(閉会式)、また台風接近というか洋上通過での影響もあり、雨、大雨な状態ですので、静かであろうなとは思っていました。

が、告示日初日です。
宣伝カーは今回は大勝負と踏んでいる状況下で回らない訳がない、と思っていたりしましたが、影も形も…。

なんでやねん!

そもそも告示日のポスターが間に合ってない陣営がw

9名の候補の筈ですが、7名ほどしかいないんですよね、ポスター。
いいところ陣取っているのが太田正孝さんで、目立つポスターが松沢成文さん。
林文子さんは、地味めのポスターでアピールしていますし、小此木さんは清潔感というか清涼感を演出。

一番不安を煽るポスターが田中康夫さんではありますが、この人はねえ…。
長野県知事時代の実績をアピールする報道もありましたが、在任中に長野県の税収を下げる事になったり、行政サービスや安全性に関して無関心と言う評価もあったりしましたから、どうなるか。
横浜市は財政の問題があって、その税収アップにカジノを用意すると言う事だったので、財政を良くする=市民生活を良くするって面ではどうなのか?と言う状況でその悪の幹部初登場みたいな背景はいかがなもんか、と思ったりしてる次第。

なんていいつつ、菅総理は当初神奈川県でのポスターは同じ様な赤から黒へのグラデーションバックで悪の幹部かこいつ!なんて状態になっておりましたから、同じデザイン会社か嗜好をもつ世代に任せたのではって思ったりします。

ならない街宣

横浜市の活性化のためのカジノの要不要論が主軸なので第一声等は横浜駅等の中心地はわかります。
加えて言うならアピールする場所はみなとみらい地区や赤レンガ、伊勢佐木長者町や桜木町等のカジノができた時に真っ先に影響をうけそうなところに戦力を集中するのは理解できますが、横浜市はなにもそこだけではありません。

一般に横浜市としてイメージされるのは横浜駅のあるあたりからみなとみらい地区、八景島等を含んでいる辺りくらい。
区で言えば、西区、中区、金沢区、神奈川区(ここはギリギリか)、磯子区、南区くらいなもんでしょう。
選挙初日もここに集中していると思うのですが、こちらの地図をみれば分かる通り、横浜市のイメージを形作るのはほんの僅かな地域なんですね。

多くはド田舎圏です。
私の済む横浜市泉区はまだまだ田園や森林の多いエリアでそこが相続税の問題で失われていくことが喫緊の課題だったりします。
マンションや住宅地になる他、産廃施設が増えるなど子育ての環境が破壊されているって声もあるんですね。
お隣の瀬谷区も同様な感じです。
戸塚区は、開けていますが戸塚駅周辺位しか都市!!って感じではないです。
そして栄区はまさに自然保持ゾーン状態。
ここにはホタルの里にするべく維持に努力している団体もいますし、実際ホタルはまだ居ます。

多くの環境が揃っている横浜市で開けてるのはというか、大都市横浜を言い張れるのは西区、南区、中区くらいなもん。
後は大都市とは程遠い環境ですし、行政サービスも整っているとは言い切れないのが実情なんですよね。

税収の不足の原因は

ぶっちゃけ収入が少ないからです。
農家やまだ漁師をやっているところもあれば、神社や寺社をやっているところ、また自営業等もある普通の地域なのでおしゃれに東京に働きに行っているハイソサエティな住人ばかりじゃないですし、それだって給料の減少に悩まされている。

また、市内の企業等も多くあれど横浜市の失政的な面で仕事をできない、収入が減る、また廃業に追い込まれているようなところも多いのですよね。

覚えているかどうかしりませんが開港博ってのがありましたが、横浜市内の業者これはイベント運営、イベント機材等含めて全部をそれで賄うと言う事で中田宏市長(当時)は市民の支持を取り付けたと言っても良いのですけれども、実際には東京の企業、東京のイベント関連会社、そして東京の広告代理店等、市内には金の落ちない構造になってしまった、と言われています。

と言うかそういう怨嗟を聞き及びます。
莫大な予算を投じて市内の企業や事業者にはなんら恩恵はなく、新横浜を拠点としていたイベント機材会社はそれがあると言われて事前準備してた予算が全部無駄になったところもあるそうです(その後廃業とも聞いています)

その時に更に市の負債を増やしたと言う事で財政難と言われてるのですし、税収が下がったのはこれによる市内の企業に負担させて潰した所為なんて面もあると言う話はあるのですが、しかしそれを解決するためのカジノもまた市外の業者、下手すりゃ国外の業者と言う事になると横浜市もカジノ要不要で分裂するのもまた然り、なのですね。

勿論、開港博だけが財政難の原因だけではありませんが、こういう大きなイベントや箱物を用意して失敗するなんて事が続いた上での止めの開港博と言う事になる、なんて話です。

というか、お台場のガンダムに負けたのが大きいですよね、集客。
ええい、連邦のモビルスーツは化け物だ!

キーパーソンは氷河期世代

このご時世、横浜だけでなく日本中で就職氷河期を生きてきたというか今も生きている世代、40代より若い世代の苦境は続いている状態でして、その中で彼らが仕事を得る、収入を得る事ができるのかどうか、収入を増やして結婚したり子作り、子育てをしたりできるのか、安心して暮らせるのかと言う個人の幸福権の問題が絡んできているといえる状態ですね。

横浜市はご存知の通り、待機児童ゼロ宣言と言う言葉マジック(詐欺ほどではないので)を宣言してる街です。
それでも、子育てはしづらい環境だし約束していた公共の子育て支援施設は見えない状態です(作ってない地域も多い)。
この状況で40代以下の世代は何を望むかと言うと、自分達の幸せですね。
これは男女問わず願う共通の願いです。

で、そのためにはお金が必要ですし、デートして結婚に至るまでの資本投下ができる余裕が必要だし、結婚後は子育てが安心してできる余力が必要です。
日本全国の氷河期世代が奪われて久しいこれを横浜市は行政区単位で与えられるかどうか、と言うのが40代以下の世代に対するアピールポイントなんですが、それが見えてないのです。

カジノ反対のグループはカジノ反対、IR反対で横浜市の活性化、即ち40代より若い世代の希望は組んでいません。

多くが60代より上の世代の思惑にのみ答えていると言ってよい状態であるのですね。

カジノ悪役論の主役世代は70代から80代

90代はそこまで考えない感じが多いです。
多くは70代から80代でカジノ=賭場、博打のイメージで動いていて、IR推進法も、カジノ推進法なんて言い換えている政党(主に共産党なんですが)の言葉を鵜呑みにしてしまっているのですね。

だからIRを推進しますと言うとカジノ推進派として糾弾されるのが現状なんですけれど、投票するのはこの世代に多いと言う声もあり、そこを主軸に据えます。

60代では暫定的カジノ反対派、IRは必要派って感じが多いのですけれど、IRを必要と言うとすぐにカジノに結びつけてしまう70代、80代の居る事が問題となるのですね。

この70代から80代と言うのは戦後教育の中で一番左翼思想が強いのに中途半端に知識が残ってるといっても良いかもしれません。
若い世代はいつでも働けて金を稼げるとか、若い世代には仕事がまだまだ多いはず、とか年寄りより金を持っている筈なんて言う意識があって、そのために自民党支持なんだ、権利を守る為なんだ、と思ってしまう人が大半なんじゃないか、もしかしたら全部そうかもしれない、なんて感じなんですよね。

ただ、年金や老後の補償等は今の世代を下手すりゃ凌駕するだけの余裕を持っていますし、過去からの貯金と言うものも40代より若い世代と比べ物にならない位あるんです。

その貯金や過去の年金の支払いなどで余裕がある世代が若者は享楽的だとか怠けている等の言葉やそれに親しいことを男女問わず言われているでしょうし、言う老人衆を見ているでしょうが、それらはだいたい自分達が過去にやってましたよね、てなレベル。

いまの若い世代は自分達の若い時と同じかそれ以上に堕落している!(はずだ!)な心理が動き、若い世代をまだ金を稼げるのに働かない怠け者や努力をしない怠惰な人物扱いしてるのです。

現状の財政難はその世代が作ってるんですけどね。

財政の問題は市町村、県等の地方行政の問題ではなく国の問題ですが、この財政難は言ってしまえば70代、80代のひと達の個人主義や70代前半から60代に至る謂わばシラケ世代にひっかかる世代などの問題となります。

厳密にはしらけ世代は50代後半から60代前半だと言う声もありますが、五十路な私は新人類だの言われた世代なので、しらけ世代は私の丁度十代上の世代になるんですね。
なので、しらけ世代でまとめて起きますが、70代、80代が国や共同体より個人、と言う感じで社会に関わらない、政治無関心が多かった事、また金を稼ぐことで自然と国に貢献してしまっていた事などから、偉そうな事を言っていますが、社会や共同体における存続所為、持続性を無視してたのもまた事実です。

この世代がやたら持続性社会とか、自然を生かした継続性の有る某とかにひっかかるというか無批判に飛びつく傾向が高いのもまたこの事による、自身の孤立感へのごまかしなんて見方もできます。
実際、SDGsなんてやたら凄そうに語ってるのはお年寄りに多くありませんか?

また、しらけ世代と言われる層はこの70代、80代を見て育ってる世代ですね。
この世代は70代、80代が自分の欲望を満たす事で好き勝手やっていた、またそれが一段落すると自分たちは維持、存続に尽力するのにそれをバカにされた世代と言えます。

維持、存続、継続ってのはすごく長期間に渡ってエネルギーを要するのですけれども、それをバカにするのも70代、80代には多かった、とも聞きますし、実際この年代のご老人達は自分達はすごかった、若者はチャレンジしないの先駆者(と言うか宣教師というかw)だったため、何を努力してもしらけ世代は熱苦しく熱心に事を行ってないと言う見方をしてしまいます。

当然ですけど、この世代も社会との隔絶や持続性、後続への継続ってのが賭けてしまう状態を維持します。

老人になると自分達の若い頃は!が口癖になってしまいますでしょうけれど、自分達age、若者sageをする癖に若者が努力してると生意気だとかいいだすし、バブル期には(まだ若いその世代が)享楽的に生きて結果バブル崩壊の発端になった事実なんて無視してる訳ですよ。

バブルの崩壊は、政権交代したりなんだったりもあるんですが、消費税の導入(金があるから遊んでいるのでその部分に税金かければいいよ!)や、緊縮財政の導入なんてのもあっての事、となります。

緊縮財政はもっと後だろ、と言う事を言うひともいると思いますがバブル期は個人も企業も元気だったので国の出費を抑えるなんてのが名目として成り立ってしまうのですね。

で、バブル崩壊。
ITバブルもその世代の無知(と言って良いだろう)に崩壊させられたと言えるし、財政回復もご老人衆のお灸のせいでと言う恨みも40代より若い世代、即ち氷河期世代は持っている。

となると、70代、80代が中心で応援している候補者は不利になってくるのではないか?と言う事になる状況に。

野党は雁字搦めだったりもする。

前にも書きましたが、過激なフェミニズム信奉者は野党に対してまた、野党が支持・支援する候補者に対してもカジノの問題や経済の問題、子育て支援などより自分達の主張を優先させることを要求し、そのとおりに動かないとヒステリックに詰り詰め寄ります。

また、いわゆるパヨクと言われてしまう集団も野党やその支持・支援する候補者に対して自分達の主張を通す様に強く言います。
これらの問題は、多く野党執行部が「支持者を名乗る数%」に依存している所為といえるのですね。
如何に自民党の支持や得票が多いと言っても固定支持者は国民の50%を超える訳はない状況ですし、現状では浮動票や特定政党を支持しない人達がその時点で選べる最善を選ぶから、と言う状況。

この自民党の高支持率も地方では国政と違い絶対とは言えない訳ですから、これをなんとかする方向で動く必要が野党にはあるのでしょうが、野党は狂信的な自分の思想に頼るカルト化した数%を切り捨てられないのですね。

これは支持率調査が影響していると思いますが、自分達の支持率をあげる、ではなく維持するにしがみついて居るために、浮動票を取ることができない。
地方選挙でも勝つことはあっても支持される事がないのはどういう理由なのかを考えていかないといけないけれど、その数%に拘り自縄自縛。

この状況で野党が支援する候補者に勝利の鍵があるかと言うとないのです。

地方、国政どちらでも言える事。

市民や国民、即ち有権者を見ていない事にあると思います。
今回の横浜市長選挙は実にそれが如実といえる状況で、焦点がカジノの賛否だけになっています。

ところが実際には先にも言ったとおり氷河期世代の雇用や収入、また仕事があっても先行き不安な現状、子育てへの安心感なんてものを言う必要もあるしその声が聞こえる場所に出向くことを最初にしないとならない状況でありながらそれをしていない。

林文子さんの方策なら少なくとも40代より若い世代はお金がない状態は改善するかもしれない、雇用が厳しい状態を改善できるかもしれないと言う希望等は出てきているのですよね。
ところが他の候補はその欠片も見えない。
実際にあっても、それが表に出ず過激なだけのフェミニズムカルトやパヨクと言われる自分カルト、そういうのがまわりを取り巻き、生活の改善や安全・安心、また市民生活の向上と行政サービスの安定や、インフラの改善等を言っても、国政批判を言わない市民は愚民扱い。
聞いた話では、ちょっと立ち寄っても面罵するような取り巻きがいると言う話もあり(これは藤沢市長選挙だったか)、余裕が無いのが個人や野党の候補と言う感じになるでしょう。

となると、この選挙、林VS小此木の自民党の主導権争いといえるでしょうし小此木さんになっても、カジノをやらないだけでIRを推進する(中でカジノを入れる)なんて事になって行く可能性もあり、自民だけがダメージを負わないって可能性もあるのですねえ。

まあ、カジノを見直す方向で林市政が動くなら林市長でもいいですけど、妙なところで無駄遣いする癖あるからなあw(新市庁舎は無駄遣いっぽく見えるw)

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