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静寂の浸透




彼女のために 



古くなっても


使い続けた携帯電話 



もう意味をなさない 



ずっと番号を変えず


持っていた携帯電話 



もう意味をなさない 



もう一度


君の声を聞きたかったんだ 



僕は君に


顔向けができるように 



君を抱きしめることができると


信じて 



古くなっても


使い続けた携帯電話 



君の声は


ずっと忘れないから 



これでも


少しは立派になったんだよ 



君のことを


いつか迎えにいけると信じて 








ならない携帯電話が


手ひらからおちた 
















#君に還るまで
#恋愛詩
#心声

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