ウマ娘の世界に行って、自動販売機を観察したい。

まずはこちらの画像をご覧いただきたい。

これは、今流行りのアプリ「ウマ娘」のホーム画面である。

普通のプレーヤーならスルーする所だが、私の目は誤魔化せなかった。


自動販売機の作り込みが半端ではないのである。


通常、ゲームやアニメにおいて自動販売機は「単なる背景」とみなされるケースが多い。
そのため、自販機自主ガイドライン(清涼飲料自動販売機自主管理基準)に合致しておらず、リサイクルボックスが無かったり適切なラベルが貼付されてなかったりするケースが殆どだ。

一方、前述のウマ娘の自動販売機はどうだろうか?
以下が拡大した画像だ。

着目すべき点は複数あるが、今回はポイントを絞って説明する。

まず、筐体右上と取出口下に見える緑色のシール。
これは「エコステッカー」および「ヒートポンプステッカー」の可能性が高い。
要は、この自動販売機は環境に配慮していますよという事を示すシールなのだが、ウマ娘の世界でも環境問題に取り組んでいる事が明らかになった。

次に、返却レバー下の白いシール。これは統一ステッカーで間違い無いだろう。
統一ステッカーとは自動販売機への貼付が義務付けられており、管理者名や連絡先が記載されているものである。
アプリ内でミホノブルボンが頻繁に自動販売機を破壊してしまうストーリーが出てくるのだが、その度に彼女はステッカーに記載の連絡先に電話をかけていると思われる。
(なお、ミホノブルボンを育て上げた戸山調教師の著書「鍛えて最強馬を作る」は名作なので、興味があれば是非ご覧いただきたい。)

最後に、自動販売機の最下部「脚」の部分だ。この画像からだとよく分からないが、実際のアプリの画面を見ると黒い鉄板が引かれている事が分かる。
これは「転倒防止用鉄板」と呼ばれており、地震などの災害により自動販売機が転倒するのを防ぐ役割を担う。

…といった具合に、この画像1つを取っても、文句のつけようがないくらい自動販売機が描き込まれている。
調べた所、アプリ「ウマ娘」は複数回のリスケを経てローンチに至ったという。
その過程で、自動販売機の描写も改善していったとすれば、開発者の方々のプロ意識には頭が上がらない。

という訳で、今回の調査によってウマ娘の世界にも自動販売機メーカー、設置業者、管理業者等がいる事が判明した。
もし、アニメ版第3期があれば、東京レース場で働く彼らの姿に迫る話を期待する。


余談だが、私には好きな競走馬がいる。ローズバド、エイシンプレストン、アドマイヤコジーン、そしてマヤノトップガンだ。

前者3頭は未実装だ。権利上の都合等あると思うが、彼ら彼女らの登場を心から待ち望んでいる。

唯一実装されているマヤノトップガンはまだ引けていない。人生初課金まで、残り1ハロンに迫っている。

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