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逞しく生きるあなたへ

本当のことも言わないけれど、嘘も言っているわけではないあなたよ。

わたしが、知らないとでも思っているのか。
気づいていないとでも思っているのか。

世界を手玉に取れているとでも?

いやいや、きっとあなたは、そこまで考えているわけではないのだろう。

それほど真剣にこの世を生きているとも、感じにくく。

それでもなお、ニヒルに、気怠く生きるあなたよ。

わたしがあなたの人生に触れるのは、ほんの一部分で、大概は知らないことだらけだけれど。

騙されてもいい。
ちょっとくらいは、本音を聞かせてはくれまいか。

あなたとすれ違うことが、この先あるかさえわからないけれど。

ねえ。

ほんの一瞬でもいい。
ひとを信じた気に、なってみてはいかがか。

わたしはいつだって、あなたを、もっともっと、よく知りたいと、思っている。

それは、あなたが望む形かはわからないけれど。

わたしは、いつだって、望んでいる。

わたしが、あなたの心のどこかに、触れることができる日を。

わたしなりの、まっすぐな瞳で。

(きっと、どこかで、出会えますように)

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