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NPO法人自治経営 関東甲信越アライアンスサミット 2023 レポート

みなさんこんにちは

待ちに待ったNPO法人自治経営 関東甲信越アライアンスサミット2023が10月20日に盛大に開催されました。
本日はその様子をリポートさせていただきます。
事後視聴の動画はこのレポートの最後にありますので、ぜひご覧ください。


コロナ後で最大規模のイベント開催

関東甲信越アライアンスは、自治経営の中で最大規模を誇るアライアンスであります。
今回は、自治経営設立3周年とこれまでコロナ禍で開催できなかった事もあり、アフターコロナでの最大規模も対面のイベントになります。

会場は満員御礼に!

有料イベントということもあり、参加者が本当に集まるのだろうかという心配はヨソに、メンバーのみんなで1に営業、2に営業、3、4に営業5に営業と、多くの方に声をかけていただいた結果、対面での参加は、満員御礼となりました。

事後視聴をご購入を頂いた皆様にも厚くお礼を申し上げます。

さて、肝心のトークイベントの内容についてリポートさせていただきます。


NPO法人自治経営   関東甲信越アライアンスサミット 2023

《1日目》
    NPO法人自治経営設立3周年記念トークライブ
        ネイバーフッドデザイン×自治
〜崖っぷちの自治!地域協働で欲しい暮らしを手に入れよう!〜

◆日時 令和5年10月20日(金)13:00~16:00(受付:12:30~)
会場 まちラボおおみや(さいたま市大宮区宮町1-60 大宮ラクーン8階)
◆主催 NPO法人自治経営関東甲信越アライアンス
◆定員 50名
◆趣旨 
地域自治を主体的に担ってきた自治会や町内会ですが、人口減少・超少子高齢社会という縮退社会の中、担い手不足が顕在化してきています。
これからの自治をどう考え、どのように自治を取り戻していくのか?
自治会・地域団体・大学等と地域協働を推進している事例を紹介しながら、「ネイバーフッドデザイン」を掲げるHITOTOWAの荒代表にモデレートいただき、これからの地域自治について考えます。
◆プログラム
【基調講演】13:10〜13:35
「ネイバーフッドデザインとは?」荒昌史(株式会社HITOTOWA)
【事例紹介】13:35〜14:50
①「QURUWAと、ネオ自治会〜公民連携を支える自治会主体のエリアマネジメント〜」
 (筒井健 7町・広域連合会事務局/㈱Q-NEXT取締役×中川健太 岡崎市役所)
②「UR北本団地における地域活性化の取組み」
 (江澤勇介 暮らしの編集室×小山智弘 UR都市機構)
③「垣根を超える協働が団地(まち)の未来を切り拓く」
 (一ツ谷 正範 神奈川県住宅供給公社)

【クロストーク】15:00〜15:55
これからの地域自治をネイバーフッドデザインの視点から考える
     〜これからの地域自治のカネとヒト〜

モデレーター:荒昌史
登壇者:一ツ谷 正範、江澤勇介、小山智弘、筒井健、中川健太
荒さんに事例等を中心にネイバーフッドデザインを絡めながら、事例紹介者に質疑等を投げていただき、地域自治のこれからを紐解いていただきます。*****

当日のレポート

当日の様子ですが、
会場は、UDCO(アーバンデザインセンター大宮)をお借りしての開催になります。会場は50名ということで、コンパクトではありますが、その分熱気のある会場でした。

イベントの司会進行は、さいたま市のPPPコーディネーターである宮本さんに担って頂きました。

開会の挨拶は、関東甲信越アライアンス代表である一ツ谷さんの熱のこもった挨拶でスタートしました。

基調講演 「ネイバーフッドデザインとは?」荒昌史(株式会社HITOTOWA)

そして、基調講演は、HITOTOWAの荒さんにお願いし、ネイバーフッドデザインとは?というテーマで行って頂きました。

これまでのHITOTOWAさんの事例を交えながら、今なぜネイバーフッドデザインが求めれられているのか、どうやってそれを実現していくのかについての講演を頂きました。(詳しくは事後配信の動画をご覧ください)

事例紹介① 「QURUWAと、ネオ自治会〜公民連携を支える自治会主体のエリアマネジメント〜」
 (筒井健 7町・広域連合会事務局/㈱Q-NEXT取締役×中川健太 岡崎市役所)

ここからは、事例紹介ということで、トップバッターは、岡崎市の中川さんとQ-NEXTの筒井さんから、岡崎市の「QURUWAと、ネオ自治会〜公民連携を支える自治会主体のエリアマネジメント〜」を紹介頂きました。

最初は、中川さんがどのようにQURUWA戦略を立ち上げたのかについての解説と、後半は、地元自治会の会長でもある筒井さんとQURUWA戦略の次を意味するQ-NEXTのお話について、インタビュー形式で、お話をお伺いしました。
異動がつきものである公務員という立場でありながら、11年にわたって、QURUWA戦略の立ち上げから今まで関与してきた中川さんの関わり方は素晴らしいと思います。

最初は副会長の立場で、まちづくりに興味がなかったという筒井さんが、コロナ禍でライフスタイルが変化した中で、QURUWA戦略に関わりを持ちながら、今は会社まで立ち上げるまでになったお話はとても興味深いものでした。

事例紹介② 「UR北本団地における地域活性化の取組み」
 (江澤勇介 暮らしの編集室×小山智弘 UR都市機構)

次に登壇したのは、埼玉県北本市の「UR北本団地における地域活性化の取組み」について、URの小山さんと、地元で活動を担う暮らしの編集室の江澤さんのお話をお伺いしました。小山さんはURの立場として、なぜ北本団地の活性化に取り組む必要があったのか、そしてこれまでどのような背景で、活性化に取り組んできたのかの説明を頂き、後半は、江澤さんから、暮らしの編集室がどのようなことを考えながら、再生に取り組んできたのかを解説頂きました。

小山さんも組織の中の難しい立ち位置の中でありながら、そこの垣根を超えて、前任からの思いを引き継ぎながら、江澤さんたち民間の方との信頼関係を構築して、やりたいことを叶えるという姿勢は素晴らしいと思いますし、江澤さんの自分の生まれ育った団地をなんとかしたいというローカル愛が、小さい変化が、大きくなり、商店街自体を変えて行くというサクセスストーリーは、映画を見ているような清々しさを感じました。

事例紹介③ 「垣根を超える協働が団地(まち)の未来を切り拓く」
 (一ツ谷 正範 神奈川県住宅供給公社)

最後の事例紹介は、我らが一ツ谷さんの「垣根を超える協働が団地(まち)の未来を切り拓く」として、一ツ谷さんの10年に渡るプロジェクトを15分で凝縮したまさに走馬灯のような、修造にも負けない熱いプレゼンテーションでした。後半のクロストークの質問でもなぜそんなに熱いのですか?と質問が出るくらいに、熱のこもったプレゼンテーションでした。一ツ谷さんのお話は、まさに継続は力なり、継続し、情報発信をしづつけることで、人が集まり、さらにそれが人を呼び込む、まさに、コミュニティへの再投資の実践ではないでしょうか?10年前には、寂れてシャッター街であった相武台の商店街が10年間をかけて少しづつ変化を遂げて、今まさに蘇っているのは、まさに相武台の奇跡と呼んでも過言ではありません。そしてその中で応援団長として一ツ谷さんが鼓舞し続けた結果ではなかったかと思います。


クロストーク これからの地域自治をネイバーフッドデザインの視点から考える 〜これからの地域自治のカネとヒト〜

と、ここまで予定通り時間オーバーしてしまいましたが、休憩を挟んで、荒さんにモデレーターをお願いしての、クロストークが始まりました。クロストークのテーマは事務局からは「これからの地域自治をネイバーフッドデザインの視点から考える〜これからの地域自治のカネとヒト〜」というお題でお願いしていたところですが、さすが荒さん上手に会場のみなさんの意向や、登壇者の雰囲気を掴んで、バランスの良いファシリテートをして頂きました。

クロストークの中では、それぞれのプレゼンテーションでは触れられなかった深掘りポイントを荒さんがうまく引き出してくれて、より個別のプロジェクトの輪郭がはっきり見えるようになったのではないでしょうか?

クロストークは、岡崎市の中川さんが説明してくれた藤村龍至さんが作成したまちの4層構造【まちのエコシステム】の図を借りて、第1層:土地オーナー、第2層:住民組織、第3層:コンテンツ・プラットフォーム、第4層:コンテンツ群を下敷きに、それぞれの事例についてより詳しい話を、引き出して頂きました。

江澤さんからは、暮らしの編集室の立ち位置や、立ち上げの経緯や、URとの関係性やキャッシュポイントはどこなのか、北本市のクラウドファンディングのお話について伺いました。
小山さんは、URの役割について、地域の方がやりたいことをどうやったら社内を調整して実施するのか、どう民間プレイヤーと伴走するのかについてを語って頂きました。

一ツ谷さんは、公社の役割について、プレイヤーと一緒に事を動かして行くのか、相互をどう繋いで、みんなに頑張ってもらうのかについて、モデル事業的にやる事で、実際やってみる事で、自分たちで考えてやることが大事であるという言葉が印象的でした。
中川さん、プロジェクトをスタートした経緯についてや、公務員でありながら副業的に関わることについてのお話を頂きました。またスクール直伝でのチームビルドのコツをしっかり実践していることが成功の秘訣だと改めて感じました。

筒井さんは、Q-NEXTをなぜ株式会社にしたのかのお話の中で、株式にすることのメリットについてお話いただき、株式にすることで、利益を出して、それを再投資することがやりやすいというお話が印象的でした。さらに次の世代への世代交代までを考えているのは流石だと思いまました。
古くからいる人間関係、反対する人との関係性について、岡崎では、最初反対していた人も、篭田公園の成功で、任せたと言ってくれるようになったという話や、一方で北本では、歴史が古くからないことで、比較的活動がやりやすいということも印象的でした。

これ以外にもここだけ話がたくさん出ていますので、続きは、事後配信動画でご確認ください。


最後に記念撮影をして、無事にトークイベントは終了いたしました。
その後のアライアンス会員向けの懇親会も、満員御礼で大盛り上がりしましたが、そのお話はまた別の機会に

最後まで読んで頂きありがとうございます。

動画配信はこちらから

当日の事後配信動画はこちらから

注意点)
事前にパスマーケットで事後視聴を購入された方は、別途ご連絡させて頂いておりますので、こちらの有料記事を購入頂かなくても大丈夫ですので、ご注意ください。

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