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行政が動くか、分からないけど

ここ2週間ほど、近隣のちょっと広い空き地に大型トラックが毎日来ている。
でも何が起こっているのか、さっぱりわからず、ただ工事の大きな音が響いて
それが重低音なので、体にも響く。
気象の影響でも調子を崩すような自分の体に、重低音の騒音は厳しい。
工事を始める前に、挨拶くらい有るかと思ってた。
家の建築工事する時だって、ご近所に挨拶に回ったくらいだ。
そんなこたぁ常識だと思っていたさ、おばちゃんは。

ところが。
何の音沙汰も無いまま、工事はガンガンと始まり、
「今日は挨拶に来るかしら?」と ご近所と話しているうちに 2週間経った。
工事をしている人に「なんて会社が工事をしてるの?」と聞いても
「俺たちは頼まれてやってるだけだから、関係ねぇ」と 女こどもには
目もくれない。

あまりにも目に余った。なので、私も行動に 出た。
まずは 工事の人たちがお茶の休憩を取っている時に、声を掛けに行った。
「どうも〜。休憩中に、すみませんね〜。あのぉ、ちょっとお聞きしたいんですが、この工事は、なんの工事なんですか?」
今日のおじさん二人は、愛想がいい。
「あ、どうも。お世話になります。この工事は、ここに資材置き場にするんで、
そのための工事です。建物は、建てませんから。鉄パイプ置いときます。」
「はぁ。」返事とも溜息とも取れるような声で返事しちゃった。
「ご、ご迷惑、でしたかね。」
「そうですね、私、自宅で仕事してるんですよ、ほら、あそこ。あの家です。
いや、普通は家を建てる時にも、ご近所に挨拶回りくらいされると思うんです
けど、何も無かったですよね?工事の立て看板とかも出てないし。それなのに、
重機はドカドカ、大型ダンプで土だのバラスだの運んで、ローラーでバリバリ
均して。この騒音の酷さは お分かりになってます?」
流石に、困った顔になった。
「いや、あの、社長には伝えて有るんですけどね。社長、不動産業者に
言ってあるから、大丈夫だって言うんですよ。」
「不動産業者? この土地、買ったんですか?」
「いえ、借りたんです。持ち主は、あの、○●○って会社で。」
「えぇ、存じてますとも! それで?」
「お借りしてるんですけど、現在の資材置き場から引っ越して来るんですよ。」
「あら、そうですか〜。引越し先への挨拶なんて、なくても平気な会社なのね。へぇ〜。そういうもんなんだ。ふ〜ん。」
「いやぁ、あのぉ〜。すみません。社長に伝えます。」
「そうですね。そうなさった方が良いと思います。少なくとも私は、
御社のやり方に対して 凄く不満があります。そうお伝え下さい。」

村は過疎地だ。
だから 気をつけないと土地の所有者が 違法な業者に売ってしまうとか、
貸してしまうとか、それによって 最初は資材置き場だとか言ってても
いずれは 産廃置き場になってしまうとか そう言う問題がある。
村長さんが ビックリして見に来た。行政が動くのか、分からないけれども
行政が問題視してくれるなら 少しは何とかなるかな?
なると、良いんだけどなぁ〜。


午後5時 追記
工事責任者の人が、挨拶に来た。謝罪だった。
土地の所有者と不動産屋が「話はついてる。住民集会もやった。」と言っていた
らしい。けれど、それは この工事してる土地の反対側の住人の方で
私たちの村には、挨拶のカケラも無かったんだよ、と伝えると
「今、10軒以上回ってきたのですが、皆さんそう仰るので。本当に本当に
申し訳ございませんでした。こちらの落ち度です。」と深々と頭を下げた。
カクカクしかじか、こういう事情だ、という事は理解した。
なので「少なくとも あなたを含めた会社のスタンスは理解しましたし、
これからのお付き合いを誠実にしたい、と言うことも理解できました。
なので、村長さんに 話を通しておいて下さい。そうすれば こちら側の
地域の人たちも理解も出来るし、クレームも上がりませんから。」と伝えた。
私が代表じゃ無いけどね。
だから 声を上げることは大事だ。
だって 自分事だもん。他人事じゃ無いもん。
これから長い付き合いになるのなら、やっぱり最初が肝心だ。
話をしてみて 良かった。安心できた。今夜は、眠れそうだぁ。

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