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退院しました、息子が

先日、外斜視の手術で入院した息子と一緒に 付き添い母も退院してきました。
目の手術というのは、簡単な部類に入るのでしょうが、
手術して僅か2日で退院というのは 本当にびっくりでした。
まぁ 外斜視の手術というのは 本来は局所麻酔で行うらしく
来年だったら局所麻酔だったね、という話でしたので
痛みは無くても意識がある中で手術というのは 恐怖だろうな、と思い
自閉症で 怖がりで 色々と不安があるとグルグルしちゃう息子の場合は
全身麻酔できる年齢ギリギリのタイミングでした。

本人にとって 全身麻酔のことも不安材料でしたが
(目覚めなかったらどうなるんだろう?とかね) 
手術の怖さ、痛さに対する恐怖などで、手術したくない!と最後まで
ゴネてました。

外斜視というのは 目が外側にずれてしまいやすい状態のことで
差し障りが無ければ、ほぉって置いても、と言われますが
年齢を重ねると 見え方が違うので 脳に及ぼす影響というか
学習に及ぼす影響があると言うお話でした。
また外見上 友達に「おメメがどっかに行ってるよ」と言われたり
まだ言ってくれるなら良いけれど、何も言われずに ガン見されて
本人も友達も 不快になる場合も多々あり(これが原因で 友達の顔が怖いと
言ってしまって 友達泣かした!というので 替わったばかりの担任に怒られた
こともありました)
これは放置して置けない問題だな、と 親の方が覚悟を決めて 病院に相談した
ところ、「お母さん、もうちょっと早くしなくては…。今からですかぁ?」と
釣れない返事。しかも 子供の外斜視の手術は どこも受けてくれなくて
病院探しも大変でした。
一応、子ども病院が受けて下さったのですが、重い病気のお子さんや
障害の重いお子さんの多い病院なので 手術の日程が延び、
コロナの影響もあって やっとこさ日程が決まり、息子にも 何度も話をして
ようやく 手術に漕ぎ着けました。

ですが、想像以上の痛みで
(そりゃ、白目の部分を切り開いて 筋肉を繋ぎ直すんだから 痛いわな)
予定よりも早く麻酔から覚め、覚めたと同時に
「ここはどこだ? 痛みが酷いぞ、何が起こっているんだ?」とパニクって
点滴の入った腕に巻いている板を剥がそうとしたり 眼帯をむしり取ろうと
したりで、大暴れして 医師と看護師と両親で 抱きしめたり抑えたり
それはそれは、大変でした。
15分ほど 泣きながら暴れた後は 父親に説得されると同時に
点滴に痛み止めを追加して頂いたのが効いたのか、大人しくなりました。
「痛みは 10段階で言ったら どれくらい?」と聞かれて「100!!」
と答えていたので、想像を絶する痛みだったんだよなぁ、きっと。
ごめんよ、息子。見ている母ちゃんも 苦しかったよ。
その夜は 付き添い用の小さなベッドに殆ど横になれずに 息子が
起きて痛みを訴えるたびに 背中をさすったり手を握って励ましたりで
3時間ほどしか眠れませんでした。

点滴にいれてくれた痛み止めは 最大量だったようです。
この痛み止めが効いたのは良いのですが、今度は 胃に痛みが出て
翌日は 食欲もなく、吐き気も出てしまい、食事も満足に取れませんでしたが
どうしても退院したければ ご飯だけでも食べられるようになりなさい、
と言われ 頑張って ご飯は食べてました。
手術後2日目の診察で 目の方は問題ないので退院です、と言われました。

けど そんな状態で退院となっても 正直 不安ばっかりで
病院のロビーで吐きそうになるし、高速道路を使って帰らなくてはならないのに
どうなるんだろう…と思いましたが、何とか 帰ってきました。

帰ってきて 布団に横になり ご飯いらない、とか 吐きそう…とか言ってる
状態なので 親として出来るだけのことはしてますが
まだまだ 食欲は 普段の半分くらいです。
術後、眼帯は外しても良いよ、と言われましたが 本人も不安が大きいので
目薬をさす時以外は 眼帯にガーゼをつけたままで テレビも余り見ないように
して音楽だけ聴いて過ごしています。

週明けに再診があり、その時に 色々と判断して頂けるかなと思いますが
本人の不安が大きいので 来週いっぱいまで 休んでもいいよ、と
伝えてあります。

日にち薬、とは よく言ったもので 100痛い! と叫んでいた息子も
「10段階で言ったら 4〜3」と痛みが緩和されている実感はあるようです。
後は とても辛い初めての経験で 心身ともに疲れているので
自宅で出来る養生(眠る、食べる、癒す)を繰り返して、この困難を
乗り越える(本人曰く コクフクするのだそうです)ために
母も頑張ろうと思います。
ちなみに、今夜は 鶏ムネ肉とキャベツのスープと ご飯と ヨーグルトを
無事 完食しました。 

サポートありがとうございます。自分の時間をゆっくり作り出すために、遠慮なく使わせて頂きます🙇‍♀️。