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男性が上から目線で少子化を語っても女性には響きません

男性が いくら「産めよ、増やせよ」と号令をかけたからって
現代の女性たちが じゃぁ産むか、って 考えると思います?
昭和一桁の 戦前じゃあるまいし。
安倍元総理が「一億総活躍社会」「女性の活躍を」と言った時
多くの女性が「これ以上 私たちだけを働かせるのか!」と憤りましたが
男性が 上から目線で「少子化は 女性だけの問題だ」と思っている世の中では
女性には響きもしません。

21世紀になったのに 戦争が起きちゃって こんなに不確定要素が多くて 
未来を明るいとは とても思えなくて 絶望しないように生きるのに懸命で。
目の前の仕事が精一杯で 家に帰れば クタクタで。
結婚相手が 家事できる人ばかりじゃないし 出産は命懸けで。
自分の母親が苦労してきたのを目の当たりにして 
子供を産むことが 本当に幸せなのか? とか考えて 
これで本当に良いのかなって 真剣に悩んだ結果が 
少子化 なのじゃないのかな? と思うんです。

かと言って、
このままで良いわけ無いのは、百も承知なのだと思います。
だって 生物学上 男性より長生きしちゃうのが 女性ですから。
女性が生き残って 年金も貰えない、頼る子供も身内も居ない、
そんな世界で良いのですか?と聞かれて
本当は「嫌です」と言いたいけれども
「やっぱり 嫌でしょう? 嫌ですよねぇ? だったら産んで下さいね!!」
と さも責任は女性だけに有る様に言われるのは 違うと思うんですよね。

北欧の国々の女性たちが活躍するために まず行われたのが
国の制度が変わったこと だ、そうです。
女性にだけ 変化を求め続けてきた 意識や制度や 国の根幹を改めることで
男性も意識が変わって 制度として 様々な困りごとに 国が対応してきた結果
女性も男性と同じように 人生のイベントを 主体的に選ぶことが出来る様に
なったのだと思います。

今の日本の女性は 人生のイベントにおいて 必ず何かを選び取らないと
先に進めない人生だと思います。
結婚を決めるとき 現行制度では 苗字を選ばなくてはなりませんし、
仕事を 正社員で続けるのか、パートになっちゃうのか、それとも辞めるのか
結婚したら 夫の両親と同居するのか しないのか、
子供は何人欲しいか、そもそも授かることが出来るのか。
自分の親も含めて 親の介護をどうするのか、仕事を続けながら出来るのか。

男性は 結婚しても苗字が変わらないのが当たり前 で
仕事を続けるのは当たり前 で
子供が産まれても 仕事を続けるのは当たり前 で
親が歳を取ったからと言っても 仕事を続けるのは当たり前 で

「本当に それが幸せですか?」と 聞かれたら「う〜ん」と
生返事しか来ないような人生かも知れませんが、世の中の人の多くが
「それが当然、普通でしょ」と思っている以上は 
女性だけに 変化を求め続けて この先も安泰だと思っている方がオカシイ。

苗字を 夫のものに変えなくても 良いですよ、
子供を産まない選択肢もあって良いですよ、
介護はプロに任せれば良いですよ、
女性の賃金格差を無くしていく事は 努力義務ではなくて 義務ですよ、
まずは政治家からお手本を示しましょうか、と ならない所が
日本の政治のダメな所だと思います。
女性議員ですら 女性蔑視してる現実が見えてないし、
どなたとは言いませんが、旧姓のままで議員してるのに、家族制度とか家問題で
夫の苗字に変わる事の何が悪い、と言ってる議員さんは 嘘つきですやんか。
多くの女性蔑視の発言をしてる男性は 自分は女性の味方だと思ってる辺り
どうしようもないな、と感じてしまいます。

政治家とか 著名人とか ちょっと前までは
「女のくせに」とか「女だから」とかいう枕詞で一括りにして
世の中の 変化に対応するのは 女だけだと思い込ませてきたと思います。
いくら女性が 環境に適応能力が高いというのが通説だからと言って
そんなの 良いわけ無いじゃないですか!

そんな押し付けられた基準で 
「この先ずっと 世の中が変わらないように支えて行ってくださいよ、
 その責任は女性にあるんですからね!」って言われたら
女性にだって NOという権利があることを思い出してみたいと思います。

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