カルテ17:救われた夢

なんだか今朝は変な夢を見ましてね。
いくつかの断章のように場面が切り替わっていって大半は覚えてないんですけど、ひとつだけ夜中に目が覚める直前のは明確に覚えてます。

どうやら自分はストレッチャーかなんかに運ばれてたんですけど、どうも姿勢からして起き上がってるようだけども視点が地面に置いたカメラから見たように低かったです。
それで看護師っぽい方が「少し注射をしますね」といって両方の人差し指に注射をぶっ指しました。
痛くないなと思ったけど主観時間で0.5秒くらい後から突き指した時とつねられた時の痛みが走りました。

副作用が怖いなと思ったら、その直後一瞬その場が真空になった(看護師たちはなに食わぬ顔で運んでる)のを感じました。そして空気が戻ったのも束の間、呼吸困難になり徐々に今まで見ていた全体の画面が編集ソフトで徐々に小さくなるように縮んでいきました。
代わりに文字の群体がアート作品のような形(円形に近かった?)をなしながら真っ白い画面にフェードインしてきたんです。

それを見た時自分は何故か「救われた」と思って目が覚めました。多分午前4時だったと思います。

そしてなんでこの夢のことを伝えようかと思ったかというと正直わかりません。ただ起きたときに誰かに伝えなきゃという想いが瞬間風速的に自分の心に沸き上がったんです。
この話をしてる今現在その衝動性は薄れてて「別に話すまでのことでもねぇじゃん」と思ってさえいます。
まぁこの強すぎる思いつきも含めて話そうと思ったのかなと。

自分の中で「地下に広がる広大無辺な外の世界でベクシンスキー作品のような巨人が半分朽ちたビルに凭れかかって死んでいる夢」というのが忘れられないのですが、これも同程度に忘れられそうにないかもしれません。

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