見出し画像

[エンゼルス]マット・ムーア獲得!

こんにちは! 
今朝のニュースなのですが、エンゼルスがLHPマット・ムーアをFA契約で獲得したと、正式に発表されました。今回は、そのマット・ムーアについて、選手紹介や補強が及ぼす影響について書いていきたいと思います。

1.マット・ムーアは何者?


今回獲得したマット・ムーアは、33歳のサウスポー。現在はリリーフピッチャーで、元先発ということもあり長いイニングを投げることもできます。先発だったころの2013年シーズン(レイズ所属)には17勝を挙げ、ローテーションの中心的存在として活躍しました。その後はけがの影響があってか低迷するシーズンが続き、2020年シーズンには活躍の場を日本に移しました。所属したホークスでは13先発で防御率2.65の成績を残し再びメジャー復帰も同じく13先発で防御率6.59。しかし2021年シーズンの後半からリリーフに転向し良い成績を残し始めると、2022年シーズンはリリーフに完全転向し63登板で防御率1.95と別人のような成績を残した。もちろん今回のFA市場でも目玉とされていたが、左のリリーフが多く市場に出回っており年齢も考慮されたのか、今日まで就職先が決まらなかった。

2.ムーアの投球スタイルと分析

投球スタイル全体で見るとクラシックスタイルで変則ではない。少し体をそるスタイルは疲労に伴う体への負荷が懸念されるが、リリーフ転向でいくらかは軽減できるか。球種は主に平均94マイルの4シーム、カーブ、チェンジアップの3球種で、4シームとカーブで全体の8割以上を占める。最も有効な球種は4シームで昨シーズンの球種別被打率は.179と抜群だった。抜群のスピードと伸びはないもののキレは大きなプラスツールで、バレル率とハードヒットレートの低さは両リーグトップクラス。一方で左バッターのインハイ、右バッターにはクロスファイアーで際を攻める投球が多く制球難も相まって与四死球が多くBB/9は4点代後半と極めて悪い数字を残してしまった。ERAに対してxERAとWHIPがよくないのもこの影響だと思われる。球の質自体に疑いの余地はなく球速勝負ではないため衰えは激しくなく、少しでも制球が定まれば向かうところ敵なしだろう。

3.ムーア獲得の評価

ムーアの契約は1年755万ドル。今回のFA市場の相場と昨シーズンの活躍を考えると妥当、もしくは安価で獲得したといえる。再ブレイクして2年目とある程度のリスクはあるものの、同額比較対象のメイ(OAK)を超える活躍は見込めるだろう。加えて、ライトスタンドが狭くなっているエンゼルススタジアムでは、対右に強く、低いバレル率とハードヒットレートで左バッターにも引っ張らせない投球が特に生きると考えられる。また、本格派リリーフが極めて少ないチームにとって、貴重な存在になることは間違いない。もちろんこれからの成績次第だが、これらのことから今のところ良い補強といっていいのではないか。


ご覧いただきありがとうございました!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?