見出し画像

帰りたいところ

生まれと育ちが関西ですが、パーの転勤絡みで、いまは関西ではないところに住んでいます。

関西を離れて早くも十数年が経ちました。うそのように、気づいたら時が流れていて。

子どもたちも、生まれは大阪ですが、ほとんどここで育ったようなものなので、実際ふるさとといえば、いまいるところになるでしょう。

学校など地域の人たちとも、ありがたいことにいろんな出会いもあって、仕事も、ここに来た当時では思いもよらなかった仕事に就いて、自分的には、もう根付いてるな、と思えます。もし、パーがまた転勤になっても、娘たちの学校があるから、もう単身赴任で行ってもらうことに決めてるので、わたしは、まずよほどのことがない限り、いまの住まいにいるはず。

でも、時々、あぁ、関西に帰りたいっておもう。

もし、パーが「転勤なったよ。大阪だって」などといえば、正直嬉しいだろうな、って直感で思う。

関西人って、関西すきよなー。

とパーに言われますが(パーは関東の人)、まあ、そうかもしれません。わざと大きな声で関西弁をひけらかしたりはしない(と思う)けど。

実家のほうに帰りたいというよりは、関西に帰りたい。

お腹をよじらせ、涙が出るほど笑うことが多かった職場。なんであんなに楽しかったんだろ。いまの職場もとてもいいけど、そこまで笑うことって、絶対にない。

子供連れて歩いてたら、どこかしらおばちゃんに話しかけられる商店街。

夕方の情報番組、ちちんぷいぷい(いまもやってる?)の、あのゆるっと感。

なるみとかトミーズ健ちゃんとか、関西では毎日のようにテレビでみるけど、こっちでは誰も知らない…(いまもでてるのかな?)

ナイトスクープは、こっちでも見れるけど、深夜だからか全然見てないなー。あれはやっぱり金曜の11時過ぎから見ないと、見る気になぜかならない…

実家でテレビをつけると、そういうことをよく思う。

ともだちはこっちにもいるけど、地元の友達や、学生のときの友達たちとは馴染み度がちがう。

「じゃ梅田集合!」とか「京都駅で!」とか言われたときにサクッといきたいなぁっておもう。いまは新幹線に乗って行くことになるので、時間はそうかからないけど、お金はかかるし、サクッと行く、という気にはならないしなー。


いまのところのほうが、街自体はゆったりしていて、住みやすいんです。生活基盤もできていて、離れるとなるとちょっと実際は困るだろな。

でも、感情として関西に帰りたい。
たとえ「関西人って関西好きよな」と言われても、まあ、しょうがない。

だってやっぱり、不思議だけど、どうも帰りたいと、思っちゃうから。

人生の最後には、帰りたいなぁと、なんとなく思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?