セックス、トラック&ロックンロール・ミルク買うブルース …2
アタシと吉川との間で立ち止まったルミ姉さんは、さっきみたいにアタシの腰へ右手を添えた。無言のまま奇妙な時間が過ぎていく。ううん、実際は10秒ぐらい。それなのにその時間はどうにもたわんでいていたし、それは毎月この日には付き物の時間だった。
と、その場に相応しい絶妙な音を立ててカウンターへコーヒーカップを戻した吉川は、ストゥールを降りるとそんな時間のたわみなどをものともせずに玄関から出て行った。それを見送ったリョウ兄さんは、ルミ姉さんへ向き直ると静かに頷いてみせた。アタ