一般フレデリカ嫁プロが4年準備してラストフェスで十社入賞した話
はじめまして、スイーツデリカ♪のトッキーヌです。
弊社はフレデリカ上位フェスでPMF the FINALでプロダクション十社入賞を果たしました。
今回はそんなフレデリカフェスに向けた準備を軽く見返すことで、今後フェス十社を目指す嫁プロの参考になればと思います。
という趣旨で書くつもりの下書きだったんですが、フレデリカフェスじゃないし次のフェスはもうありません。悲しいなあ……
0.フェス十社史
今回の記事の時系列を把握するのに役立つかもしれないので貼っておきます。
1.雪美フェスを見て
2018年1月の雪美フェスでは、佐城雪美嫁プロのペロといっしょが素晴らしい走りを見せ、プロ2位になっていました。それを見て、フレデリカのフェスが来たら弊社も斯くありたいと思いました。
そこで試しにこのフェスで、勝てそうな試合でラスト5分だけエナを飲んでみたのですが、5分でエナ100本以上消えた上に相手プロにも負けて顔面蒼白になりました。
これを受けて、「エナはすぐに消えてしまうので、担当フェスを本気で戦いたいなら余計なところで無駄飲みしてる場合ではない」と理解したことが私のフェス対策の原点でした。
もしここで下手に勝ってしまって、相手プロに勝つエナの美味さを覚えてしまったりしていたら、後の弊社の十社入りはなかったかもしれません。
これ以降私個人では、誤消費以外では一本たりともフェスでエナを使うことなく最終フェスを迎えることになります。JAMでは1万本以上飲んだが
2.フェスに向けて準備をしよう
2018年11月に、白菊ほたる嫁プロのラックメーカーでほたるフェスに備えたプロ内調査が行われているのを見て、弊社でも真似をすることに。
具体的に弊社では、エナ本数、攻コスト、走る意思の有無の3点のアンケートをとりました。
結果としては、プロメン40人中30人弱には2000位なら入れる程度の蓄えと走る意思があったため、フレデリカフェスで十社を目指して走れるプロを目指すことにしました。
ちなみに、フェス十社を目指すにはプロ全体で10万本のエナが必要とされており、この時は6万本しかありませんでした。
3.エナを温存しよう
2018年9月までのフェスでは、私はプロメンにフェスの方向性を特に指示していませんでしたが、何人かのプロメンが格上のプロに勝つためにエナを飲んで結局負けるということが割と発生していました(私は一戦限定でコンボ監視だけして傍観しています)。
そういった中途半端な負け方が勿体なかったので、アンケート後のくるみフェスでは、プロチャに以下の方針を記載しました。
①フレデリカ(+副担し)上位フェスに向けたエナドリ温存の推奨
②対戦相手プロに勝つために飲む必要はない。飲む場合は、累計pt、パーチケや順位等の個人目標のために飲むこと
③2000位を目指して走る人は傭兵に行くこと(紹介あり)
④プロ内で本数飲む人は、コンボ積みを集約するため、極力指定した一戦または二戦の中で飲むこと(大体平均レベル高い相手)
⑤守備編成にデバフ特技を置かないこと(フレデリカ艦隊でも、カドー・ド・ノエルと湯けむり月夜は入れないこと)
これは、フレデリカフェスでのプロダクション十社入賞及び各人のフレデリカ自力獲得を戦略的目標として、個々のフェスでの戦術的敗北を容認(推奨かもしれない)し、アイテムを温存することを目的にしています。
ただし、これはプロ方針としては飲む必要がない、というだけのことであり、②で書いたように個人的動機によって飲むことを否定するものではありませんし、③〜⑤の施策は、個人的に飲みたい人が効率を上げられるように考えています。
ただ、長期的にはこの手ぬるいプロ方針が合わなくなった強いプロメンが上位プロに出て行くかもしれないとは思いましたが、それは嫁プロとしてはしょうがないことなので、「フレデリカイベントが来たらヘルプに来てね〜」と言って送り出せば良いかな、と考えていました。
4.総選挙フェス
2019年5月のほたるフェスは、総選挙フェスということもあり、投票券争奪フェスの様相を呈している……ように見えましたが、1社あたりの獲得票数は1人1戦2票×稼働人数(最大40人だが現実的にはよくて30人弱)×12戦なので、期待値700票、最大値960票です。無課金票が一人当たり900だと考えると正直少ない……
しかも弊社は当時S3なのに、S4,S5プロとばかりマッチングされるような環境であったために、単に勝つだけでも相当厳しいです。
しかし、総選挙フェスなのに全くやらない、というのも嫁プロとしてどうかと思ったため、以下の戦術で行くこととしました。
・いつも通りS4やS5プロばかりのマッチングになってしまったので基本的には勝てない。なので、いつも通り温存でいいが、投票券を取りたい人のために、勝ちやすそうな相手を見極め、2戦だけ飲むラウンドを設け、あわよくばそこで勝つ。
・負けることについてはそもそも気にしなくても良いが、どうしても気になるようなら30票分だけでも課金すれば1人2票×12戦=24票分の元は取れてるからそれでヨシ!
・マッチング内唯一の嫁プロ・担当プロ戦である未央援団にはソ廃の傭兵が入っていることを確認済み。嫁プロマッチの上、直近のフレデリカロワでプロ1位を獲った地力がある(相手視点)スイーツデリカ♪は絶対に強く警戒されるはず。なので、弊社は未央援団戦を完全に捨てる。どうせここで一勝しても未央に勝ってシンデレラガール獲れる訳じゃないし
この戦術は当たり、厳しいマッチングの中でも効率よく3勝することができました。
また、未央援団も、想定通り弊社をボコボコにしていき、改めて戦わなくてよかったと思わされました。
一般的に嫁プロは、投票券の有無にかかわらず、嫁プロ対決に勝つことで担当の沽券を示そうとするプロが多いように思います。
私個人はフェスの勝敗よりも十社入賞することの方が担当の沽券をより示せると考えており、嫁プロマッチングを何ら特別視していませんでした。(そもそも同じマッチング帯に嫁プロが居らず、4年で2回しか嫁プロに当たりませんでしたが……)
そういったこともあって未央プロマッチも、意地を張らずにすんなり負けるという方針に徹することができたかなと思います。
こうして、総選挙フェスもプロとしては大きくエナドリをすり減らすことなく乗り切れました。
また、このフェスでプロダクション1位となったほたる嫁プロのラックメーカーの勇姿を見て、ただただすげーと思っていました。ペロしょは見習いたいと思ったけどラクメのは真似が出来ん
5.フェスについての学習
2018年は知識が足りない状態でフェス十社を目指し始めましたが、2019年後半には多少フェスの知識がついてきました。
・フェス十社を目指すプロについて
フェス十社史をまとめる中で、フェス十社に入るプロの内訳は以下の4パターンに大別して捉えられるようになりました。(呼称は適当)(2019年時点の話)
①常連:WebMoney、エタミク、たのよう、リミブレ、飴箱の5社。上記十社史表の青文字で分類
②祭り系:一年に一回とかで、時期を決め打ってフェス10社入賞する上位S5プロなど(ブルバ、れじぇみる、清澄、ちひペロ、モバスク、クリレコ等)
③日和見系:十社ボーダーが緩ければ最後の方に十位を捲りに来るS5プロ:ブルバ、喫茶きらりん2号店、甘党
④嫁プロ、担当プロ:担当が上位なので走る嫁プロ。上記十社史表の赤文字で分類。(嫁プロの中でも、担当上位でないフェスで走っている祭り系に近いプロダクションは緑文字としています)
基本的に毎フェス十社のうち5枠は①の常連によって占められるので、嫁プロが十社に殴り込むには、②の祭り系プロが5社より少ないこと、或いは5社以上ある祭り系プロに殴り負けないことが必要になります。
そのため、毎フェス十社参戦を狙うプロがどれだけあるのかは必ず調べていました。
参戦プロが多いか少ないかで弊社の動き方が変わるわけでもないですが、事前に知識があれば仮にボーダーが荒れても慌てずに済むようにはなります。
また、④の嫁プロは、基本的にフェス告知が来てから急に準備を始めざるを得ないことが多いため、初動対応が遅れる点と、準備期間が4日しか取れない点が大きな弱点です。
例えば、嫁プロが傭兵募集するとしても、フェス告知を見てプロ内調整してから募集、という流れにならざるを得ず、フェス告知前から傭兵募集を行える祭り系プロや、フェス告知後即傭兵募集ができる常連プロに対し、大きく後れを取ってしまいます。
また、私自身が唐突な担当上位イベに弱く、ひたすら狼狽して出足が遅れるといったことを毎回やっていました。そのため前準備無しにフレデリカフェスが来てしまえば、限られた準備期間を浪費してしまうであろうことが分かり切っていました。
それらの対策として、フェス告知以前からアンケートを取っておき、フェスが来たら取るべき手順を事前に決めておくことで、上記のような嫁プロと私の弱点をカバーすることにしました。
・傭兵について
自分が代表としてプロメンを傭兵に送り出すプロを探す際に考えることは、
①十社に確実に入れそうなこと
②ノルマが傭兵に行く人にとって十分に達成可能であること
③相対戦相手のデバフを引きづらいマッチングであること(=プロ内で放置の人が少ないこと。放置の人の守編成にはスターターセットのデバフのあさんが自動編成で入りやすい。また、放置の人の多いプロは、同様に放置の多い対戦相手を引きやすいため、結果として相手プロの守編成でデバフを引きやすくなる)
④殴る速度が速く、ハイテンションのリキャストやコンボ積みが速いこと
⑤平均レベルが高いプロとのマッチングを引けること
あたりでした。
これらを考えたとき、一般的に嫁プロは、どうしても①の十社入りが安定しない点と、③のアクティブの少なさからデバフマッチングを引く点から、よほど「嫁プロで走りたい」という人以外には傭兵先として薦めづらいな、と思うことが多かったです。
同様に、さほど名を知られていない弊社も傭兵の行先としては選好されづらいという予測ができたため、自社の地力を高めることでしか十社入りは望めないだろうということを再確認しました。
上述の要素を不安視されずに広く傭兵を集められるような嫁プロは、私の知る2018年以降ではラックメーカーだけでしょう。さすラクメ
6.経過
その後も定期的にプロ内でエナの本数を調査しました。
2019年9月:プロ内エナ13万本、たのようマッチング
2020年1月:プロ内エナ16万本、たのよう、WMマッチング
2020年7月:プロ内エナ20万本、たのようマッチング
2021年1月:プロ内エナ24万本、平均300超えプロなし
2021年7月:プロ内エナ29万本、平均300超えプロなし
2021年11月:プロ内エナ35万本、平均300超えプロなし
これくらいの本数が集まってくれば、よほど荒れなければフェス十社は余裕、場合によってはプロ1位も十分狙えます。また、マッチングも良くなったので走りやすい環境になっています。さあフレデリカ フェスよ、いつでもかかってきなさい……
しかしこの後、フレデリカが2022年初の正月の月末で登場し、2022年中は再登場しないだろうとの考えられたので、2022年中はアンケートを取らんでもまあええやろ……
7.サ終告知
などと余裕ぶちかましていたところ、2022年8月にサ終告知と、サ終までのイベントスケジュールが来ました。
フェスが残り2回あることがわかったため、どちらかのフェスでプロとして動きたいとは思いましたが、9月に走ってしまうメリットは、十社ボーダーが12月より低そうという点しかありません。
そのため、
・12月のラストフェスでプロとして走ろう
・目標として、ファン数10億でS5プロを目指そう(サ終告知当時S4プロファン数5.2億)
・ノルマを課す気はないが、フリトレ用以外のドリンクは極力飲み切って欲しい
という方針をプロダクションチャットに投下しました。
もちろん、モバマスの大トリを飾る最終フェスの上位報酬がフレデリカなんてことは百九十に一つにもないことは理解していました。
それでも集めてきたエナドリが行き場を失ってしまうのは勿体無いので、最後までプロダクションとしてモバマスを遊び切るための目標を何かしら再設定する必要性を感じました。
その中でのS5プロ(残りファン数4.8億)は、十分実現可能な目標でありながらもある程度のやり応えを感じられる絶妙なラインだったので、そこをプロの目標に据えました。
それまでの目標だったフェス十社に拘るかは悩みましたが、最終的に未達だと、プロとして最後の目標を達成できませんでした……というお通夜な顔をしてモバマスの葬式を迎えねばならず、しかもモバマスがサ終する以上挽回の余地がありません。
最終フェスで十社入賞できる可能性については、私は五分五分という認識でした。要するに半分無理かなーということです。そのためこちらはプロ目標としては打ち出さないことにしました。
このようにやや日和った微妙な目標なため、賛同してもらえるか不安でしたが、プロチャでは乗気なスタンプを多数頂くことができ、ほっとしました。
8.準備
最終フェスで動かないという方が二名いらっしゃったので、入れ替えで弊社のOBOG二名に戻ってきてもらいました。
傭兵抜きの新旧スイーツデリカ♪メンバーのみでメンバーを確定させます。
他に、12月に入ってからは以下の業務がありました。
①入退社振り直しの対応
②プロメンのスタと私のエナの変換
③戦力カード(紗枝、幸子ら)のトレード、供与(対価はスタか、対価を出せるほど生ドリンクがない方にはマニーで譲渡)
④フェスの効率や走り方の解説
これが本当に忙しく、普通に1週間以上かかりました。
元々想定していたサ終告知がない世界戦でのフレデリカフェスでは、告知から4日でこれらの業務を捌く予定だったのですが、普通に無理だったなと感じました。
トレードについては、基本的に自分のエナドリやカードをプロメンに渡し、スタドリを余らせた方からは代わりにスタドリを貰う方向で進めていました。
私が生エナを持っていてもバランス100%殴りが増えるだけで勿体無いので、生エナは40%殴りする人や攻極の人に渡して飲んでもらう方が、プロ全体として効率が上がるということが理由です。
スタドリは、万が一プロS5昇格出来なかった時の残業用として貰い受けました。最終フェス後の復刻イベントがスタドリを消費する形式だった場合を想定して、そこで走りたい人に配る用としても貯蓄し何人かに配っています。
9.フェス開幕
フェスは準備が9割なので、正直ここからはあんまり書くことない
12/17
まずはマッチング。
2022年5月:エタミク・たのよう
2022年7月:飴箱・たのよう
2022年9月:音無事務所・WM
と、安定して平均レベルの高いプロとのマッチングを引いてきた弊社でしたが、ラストフェスでは平均レベルを300を超えるようなプロとのマッチングは無し。もっとも弊社も平均290程度と、相手プロにどうこう言えるほど高いわけではないので、文句はありません。
一点だけ、甘党にデバフをわざと置く人がいないかだけは心配でしたが、相手の編成をわざわざ確認してる時間もないですし、対策もとれないので考えないことにしました。
当初の作戦は、
「基本40%殴り、飲み残しが出ないよう相手プロによるペース配分はしないで初戦からフルスピード」でした。
初戦終了後
あれ、もしかして弊社、強くね……?
続く2戦目
開始30分にして、S5昇格というプロ目標を早々に内定させました。
また、3年越しの激アツマッチングが実現していたりしました。
なお、初日の時点ですでにサーバーが重くエナが正常なペースで消費できない問題が発生していました。
40%の方が効率が良いとはいえ、読みきれないと元も子もないため、本数が多かったり初日にあまり飲めなかったという人には、100%殴りを推奨する方針に切り替えています。
12/18
3戦目
【るっくふれでりか】中野有香(迫真)
4戦目
5戦目
12/19
6戦目
日曜昼だったからか、今回のフェスの弊社の最高時速を記録しています。
ちなみにここが甘党戦でした。結局デバフがいたのかは確認してませんが、速度出たのでどっちでも良いです
7戦目
8戦目
12/20
第9戦
S5昇格を果たしましたが、プロ4位につける状況で弊社の勢いは衰えることもなく、続く第10戦……
エタミクに抜かれプロ5位に転落。
裏がエタミクvsWM戦というエタミクの稼ぎ時なのでまあ当然
第11戦
流石にもう十社落ちはないなと確信しました。
12/21
ここまで、嫁プロとして様々なフレデリカをアピールするため、毎戦違うフレデリカのカードをリーダーに配置し、プロダクションコメントもそのカードに由来するセリフに変えていましたが、最終戦のリーダーはこれしかないと決めていたカードがありました。
ハイテンションで!しるぶぷれ~☆
↑毎フェスハイテンション時にツイートしてる
このラウンドはサーバーが重すぎて速度が全然出ないタイミングもあり大変でしたが、飲み切れたプロメンの報告も数々見られ、ラストフェスを心穏やかに締めくくることができました。
上位プロマッチングを引くと、サーバーが重くて大変そうだったので、上位プロマッチングに放り込まれなかったことはかえって良かったのだなと思いました。
このフェス
10.最終結果
最後のリーダーが気まぐれアリスなのは私の好み弊社がプロダクション1位をとったフレデリカ ツアーのカードだからです
プロダクション5位
S4PRA優勝S5昇格
プロダクションファン数20億到達
参加者40人中
200位以内:9人
2000位以内:33人
ポイント獲得:40人
11.おわりに
モバマス最後の一年にフレデリカ上位のイベントを走れなかったことがずっと心残りでした。
ただラストフェスでの弊社の獲得ポイントは、過去のフェス1位プロを全て上回るポイントです。もしサ終告知が来ていない状態でフレデリカフェスが来ていればその時はまず間違いなくプロ1位を獲れていた、と思えたことは最後に一つ救いになりました。
四年間、フレデリカフェスを見据えて共に準備を重ねてきたプロメンの皆様に改めて感謝申し上げます。共に走れて光栄でした。
フェスであまり楽しいことのないプロ運営になってしまいましたが、最後のフェスを楽しく走れていましたら私としても幸いです。
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